外壁の換気口による汚れ対策は室内から!黒ずみを防いできれいを維持

家づくり

換気口の下だけ外壁が薄黒くなってる…。

ふとしたときに外壁を見てみると換気口付近の外壁が汚れていて、きれいだったはずの外壁がくすんだ色になっていませんか?

普段は気になりませんでしたが、一度見えてしまうと事あるごとに目についてしまうものです。

家の中だけでなく、外壁の換気口下付近の汚れ対策で黒ずみを抑制し気持ちよく暮らしましょう。

2003年以降に建てられた家は、建築法で24時間換気が義務付けられているため、キッチンや浴室、リビングなどの外壁には必ず換気口が付けられています。

換気口の汚れ対策には、フィルターシートやカバーの取り付け、汚れの種類によっては目立ちにくい塗装で家を塗ることで、今後も汚れのない外壁を手に入れることができますよ。

それでは外壁の換気口汚れにおすすめの対策や掃除方法をご紹介します。

外壁の換気口汚れ対策は室内のフィルターから始めよう

換気口って1つだけじゃない気がするウサ……。

換気口は各部屋に存在しますがまとめることもできます。

玄関を開けたらいきなりお風呂やトイレ、リビングがカーテンで仕切られているようなワンルームの間取りなど通常ありえないですよね。

各部屋に換気口があるということは、室内から排出される通気口のフィルターをきれいにしておけば外に排出された際に外壁の汚れを軽減できるというわけです。

これからご紹介する汚れ対策は、ホームセンターやネット販売で豊富に販売されているものなので安心してください。

そしてこのフィルターにちょっとした工夫を施すことが、外壁の換気口の汚れ対策になり自分自身もクリーンな空気で過ごせるのです。

家の中の換気口に汚れ対策としてシートを貼ろう

あなたの家の室内の換気口のフィルター対策は大丈夫ですか?

これから入居されるなら引っ越しの段階で貼れますが、既に住んでいる場合は室内の換気口を外しフィルターにシートを貼りましょう。

室内換気口カバーの外し方
  • 手順①
    室内カバーには外すための爪があるので折らないよう丁寧に外す

    24時間換気スイッチがある場合は必ずスイッチを切る

  • 手順②
    室内フィルターや羽をアルカリ性の洗剤で拭く

    付着したほこりや油は酸性のためアルカリ性洗剤がよく落ちる

  • 手順③
    通気口自体にも埃や汚れが酷い場合は中性洗剤で拭く

    羽が取れるタイプは外して別に拭く

  • 手順④
    外したネジなど紛失しないよう羽やフィルターカバーを戻す

    元通りに付けたら電源を入れる前にフィルターシートを貼りつける

どのような24時間換気システムを住宅に取り付けていても、換気口フィルターシートは4カ月に1度くらいの頻度で交換してください。

シートの張り替えをこまめにするだけで、フィルターから換気口へ排出される汚れが軽減できますよ。

室内だから汚れないわけではありません。室内で生活しているわけですから、ほこりや粉塵、ペットの毛などあらゆるものが漂っています。

厳密には、室内に誰もいなければ換気システムを止めても良いので、フィルター対策を行うときは一度止めてからにしてくださいね。

外壁で目立つのはキッチンから出ていく油を含んだ汚れ

外壁の黒ずみを見ていて感じたことは、キッチンの換気扇がある換気口が特に目立って汚れていました。

キッチンは油を含んだ湯気が換気扇から吸い上げられ、換気口からでていくのですから出先の外壁は油汚れが付着し、結果外壁の黒ずみとなります。

キッチンの換気扇フィルターにもカバー対策すればいいのでは?

キッチンの換気扇フィルターシートは全体を覆ってくれるタイプから、中身のシロッコファンのみカバーしてくれるものまで大小さまざまなものがあります。

やはりキッチンは料理をする場所のため油を使用します。油汚れはべとつきが度重なると落ちにくい汚れなので事前に換気扇フィルターシートで対策しておきたいですね。

キッチンの換気扇フィルターシートは厚みも豊富なので、厚みがあるものだと換気扇の時点で油分が多く吸い取られることが見えるため換気口からの排出はクリーンに感じます。

あなたのご自宅の換気扇にあったタイプを付ければ、換気口付近の外壁汚れの軽減ができますよ。

外壁の換気口汚れはカバーの形状で軽減できる

外壁の換気口に汚れがついてしまうのはカバーの形も関係しています。

換気口カバーには用途に沿った形状があり、雨だれを付きにくくしたり埃の付着を軽減させられたりします。

外壁の汚れを軽減できる換気口カバーを取り付ければ、汚れを防いできれいな外壁を長持ちできますね。

換気口には吸収口と排出口があるなんて知らなかったわ。

どちらも換気口なのでベントキャップの形状はそれほどの違いはないですが、換気口カバーの形状は変わります。

そこで換気口カバーの形状を大きく2つに分けて紹介します。

ホコリや雨だれを軽減できるカバーは羽付きがおすすめ

よく見かける換気口は画像のようなタイプが多いかと思います。

このタイプはセルフード型といい、換気口の吸収口に一般的に使用されていて、吸収時に雨だれを付きにくくするため、羽のような水切りがついています。

このタイプは機能的なタイプですニャ。

私は家を建てたとき、換気口は気づいたら付いていたという感じでした。

しかし実は奥が深く、何気なく見ていた換気口のカバーには外壁が汚れないような工夫や使用の形状タイプがあるため家を建てる際の打ち合わせで知りたかったと思いました。

既に家が建ってしまっていても大丈夫ですよ。新たに換気口カバーだけ付け替えることは可能ですからご安心下さいね。

おしゃれなフードはタイルの外壁のマンションに多い

マンションやおしゃれな店舗などで多く見られるフラットカバータイプは都会的なシンプルなデザインです。

最近はデザイナーズマンションやデザイナーズハウスといった住宅も多く、フラットカバータイプの見た目には換気口とは思えないようなデザイン性の高いものをよく目にします。

しかし一般的に汚れやすいため、もしフラットカバータイプをご使用になる場合は、吸収口のカバーとしてお使いいだくといいでしょう。

吸収口の換気口は吸い込むことがメインのため、キッチンや浴室といった排出の換気口のような油分の汚れは付きにくいためです。

外壁の換気口汚れの原因は経年劣化からの積み重ね

これまで汚れは空気中を舞うホコリや油などであり、換気口カバーへのシートで換気口から外へ排出される前の汚れ対策方法を紹介しました。

しかし室内からの汚れを対策したのにまだ汚れが目についてしまう場合があります。

室内の汚れ対策だけでなく、外側の換気口下にできる外壁の黒ずみ対策もすれば、劣化が原因で汚れてしまったなんてことにはなりませんよ。

基本3大要因を知っておけば換気口汚れを対策できる

外壁の換気口汚れの原因を知っておくことにより、掃除や対策を立てやすくなりきれいな外壁を保つことができます。

  • ススやホコリよる汚れの付着
    外壁に付いている換気口のコーキング材が長年の劣化とともに水分で溶け出してススやホコリを付着させ黒ずみとなる
  • コケやカビの発生
    外壁の凹凸やひび割れが入ってしまった部分に水分が入り込み日当たりの悪い部分からコケやカビが発生してしまう
  • 換気口からの室内から出た油分
    キッチンの換気扇の排気口は油分の排出量が多くため汚れがちになる

この3大要因を知らなかったため、私はブラシで擦り落とそうとしました。

コケは一旦きれいになりましたが、ひび割れや凹凸部分は思いのほかきれいにならず直ぐまた汚れてしまいました。

外壁を洗う前に、汚れのタイプやひび割れがないかを確認しておくとスムーズに掃除できますよ!

シーリング材の油分による汚れの原因は材料で変わる

空気中を舞うススやホコリは全て防ぐことは難しいですが、シーリング材の溶け出した油分は軽減させることができます。

このコーキング材とベントキャップの換気口カバーを変えることにより油分の黒ずみが抑制できるのです。

外壁に付いている換気口はカバーとベントキャップにより形成されています。

カバーの下側からピンと出てるのは何かしら?

雨だれ汚れを軽減するための水切りです。

カバー下に羽のような部分が付いていたら雨やホコリ、ベントキャット中のブラインドのようなひだはガラリといいます。

ガラリはこうもりなどが換気口のダクト内に入り込まないためのものです。

換気口はコーキング材で付けられていて、そのコーキング材が、雨や水分で経年劣化により流れ出るため、黒い雨だれのような汚れを発生させてしまいます。

  • 油分の入っていないコーキング材を使用する
  • 換気口カバーの下に水切りの羽が付いている形状を選ぶ

上記の画像の左の換気口はコーキング材を使用していない換気口カバーです。汚れがわかりますね。

コーキング材で取り付けしないこともできますが、そうすることで外壁との間にできた隙間から排出された空気によりホコリが付着して汚れを酷くしてしまいます。

排気口カバーやベントキャップ、油分の入っていないコーキング材は市販にもあるのでDIYも可能ですが、隙間があいてしまって余計な汚れを付着させないよう気を付けてくださいね。

外壁の換気口汚れの落とし方や黒ずみを防ぐ外壁塗装

最後は外壁の換気口汚れの落とし方や、汚れの目立ちにくい外壁塗装のおすすめを紹介します。

換気口から外壁にかけて付着した黒い汚れは自分で掃除できるので、気になる汚れを落として家全体を美しく見せましょう。

外壁に付いている換気口の汚れは3大要因として説明しましたので、自分でやる場合の汚れの落とし方や家全体をきれいにしたい場合の方法になります。

自分で外壁の換気口汚れをきれいにする方法

外壁の換気口汚れは自分で洗うことも可能です。

室内の換気口カバーも汚れのひどい部分は中性洗剤で拭き取る方法を紹介しましたが、外壁の汚れも中性洗剤とスポンジできれいにすることができます。

外壁の汚れの落とし方
  • 手順①
    窓が閉まっているかしっかり確認する

    サッシはほんの少しの隙間でも水が入ってしまうので鍵も閉める

  • 手順②
    隣近所が隣接していたらひと声かけておく

    ホースの水が飛んでしまうなど、洗濯物を濡らしてしまう可能性がある

  • 手順③
    中性洗剤を薄めてスポンジで洗う

    外壁は汚れがひどいため最初から中性洗剤で洗う

まずホースでしっかりと水洗いお願いしたいのですが、1階でも換気口は外壁上部に付けられていますので、ご自宅に高圧洗浄機があると便利ですよ。

塗装のタイミングで汚れをカバーできる色も検討しよう

もし外壁のメンテナンス時期でしたら、外壁の塗装をおすすめします。

経年劣化によるひび割れがあっても、家全体を高圧洗浄機で丸洗いし、ひび割れ部分のホコリやゴミなど払い補修をしてから塗装を吹き付けるためしっかりきれいになり安心です。

外壁を塗装する場合は必ず足場をかけますので、ついでに心配事があれば一緒に直してしまいましょう。

外壁を塗装するときに換気口カバーの交換もできるかしら?

もちろんカバーやベントキャップの交換も可能です。

汚れが目立たない外壁の色の選び方ですが、あなたの家の立地条件や環境が3大要因のどのタイプかで変わってきます。

汚れの種類目立ちにくい色
スス・ホコリクリーム系
コケ・カビ緑・黄色系
雨だれ・油分灰色・ブラウン・黒系
※ブラウンや緑は色の濃さで使用が変わるため上記の表が全てではありません。

二階建てにお住いの場合は、ツートンにしてもいいですね。2階の外壁汚れは洗うことは危険な場合もありますから濃い色にし、1階は薄めの色にすることもおしゃれですよ。

もし、外壁を塗装ではなく張り替えることがあれば、吸収性が低く汚れが染みこみにくいタイルもおすすめですよ。

まとめ

  • 室内にある通気口から出る汚れを対策のため、フィルターシートを貼り4カ月に1度の割合でシートの交換もする
  • 外壁の換気口汚れはキッチンが1番酷いため、換気扇カバーにもフィルターシートを付けできるだけ油分の入った蒸気を排出させない対策が必要
  • 換気口カバーの形状は、家の立地や用途にあったものがあるため、自分の家の環境で選ぶとよい
  • 経年劣化によるひび割れなどからコケやカビが発生し外壁を汚している場合もあるため、掃除はブラシではなく中性洗剤とスポンジで洗う
  • 換気口カバーを外壁に付ける際のコーキング剤は、油分の入っていないコーキング剤を使用する
  • 自分で掃除をする場合は、サッシから水が入り込むので戸締りの確認をし、トラブルにならないよう隣近所にもホースで水をまくことを伝える
  • 塗装をする際は、自分の家の外壁の換気口汚れの原因を知り、汚れの付着が目立たない色に外壁の塗装をする対策もあり
  • 外壁の塗装をすることになった場合は足場をかけるので、換気口カバーの交換やひび割れの補修もしっかりしてもらう

ここ20年前後の建築物は気密性が高いため24時間換気が必要となり、いろいろなタイプの換気口カバーも出ています。

普段は気にならない場所もふと気づくと劣化や汚れが積み重なり、大きな出費に繋がることもあるため、気付いたときに少しずつ洗っておくことも大切です。

あなたがもし換気口の汚れを気にしているなら、まずはシートを貼って試してみてくださいね。

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