すだれを吊るすことで、日差しを遮り涼しくなることが暑さ対策に効果的とはわかっていても、いざ2階の窓への取り付けとなると少し面倒ですよね。
しかし今回は、2階の窓へのすだれの取り付けを簡単にする便利なアイディアやアイテムを紹介するのでもう面倒ではなくなりますよ。
最近の家で使用されるすだれは、その機能性から2階の窓に外付けし遮熱対策として使用されています。
2階の窓にすだれを正しく取り付ければ、部屋の中の温度の上昇が抑えられ防犯面でも目隠しとして役に立ちます。
「よしず」という似たものもありますが、こちらの材料は葦という材料で作られ大きく窓に立てかけて使用する為すだれとは別ものです。
まず2階の窓からの日差しの遮断に効果的なすだれの取り付けについて紹介します。
2階の窓にすだれを設置する効果と使用方法を紹介
あなたはすだれの正しい使い方をご存じでしょうか?
「窓にかけておけば良いんじゃない?」確かにそうですが、すだれの効果を少しだけパワーアップできるコツがあるのです。
特に2階の窓からはベランダからの照り返しによる輻射熱があり、暖かい空気は上に行くことなどから夏に近づくにつれ必然的に2階の温度は上がってしまいます。
実はすだれの歴史は古く、万葉集という本にすだれの存在が書き記されていることから、8世紀前後に存在していることがわかります。
すだれは電気のない時代から吊るすだけで涼しさを運んでくれるアイテムでしたが、現代も2階の窓で威力を発揮してくれますよ。
すだれは2階の窓からの暑さを和らげ涼風を運んでくる
ベランダからの照り返しや温かい空気は上へと上がってしまうことで、5月の下旬辺りから2階の室温はグッと上がっていきます。
エアコンを稼働させても、そもそも熱くなってしまっている部屋の空気は直ぐに冷えません。
しかしすだれを正しく付ければその効果を発揮し、エアコンの温度に2℃前後の変化が出ますよ。
温くなっている空気を冷やすほうが、エアコンの稼働効率も良いので省エネにもなり紫外線のカットにも役立っています。
だからといってただ窓を開けっぱなしにして、2階に上がってくる熱気を四六時中逃がすこともあまり意味はありません。
窓からの日差しによる熱を遮らなければ、窓の開けっぱなしも無意味になってしまいます。
すだれは竹を材料に作られていますが、最近ではシリコンやプラスチック色や模様など、デザイン性に富んだものも多く販売されています。
柄の入ったタイプなら、お部屋のアクセントや差し色としても素敵なインテリアとなります。
更にはカーテン使用になっているおしゃれなロールアップ式もありますよ。
2階の窓ですだれが最も威力を発揮できる使い方を伝授!
2階の窓からの日差しを遮るという威力を発揮するためには、すだれは窓の外に吊るすことが1番です。
すだれの効果を最大限に発揮するための取り付け方を紹介していきますね!
- 取り付け場所は窓の外に吊るす
- 窓から5㎝は離して吊るす
すだれを取り付けるときに窓の内側に吊るしてしまうと、すだれが汚れたり劣化しやすかったりするため気をつけなければいけません。
「内側だって日差しを遮っているから同じでしょ?」と、私も内側ユーザーの1人でした。
しかし窓の内側にすだれをしてしまうと窓越しに直射日光が当たりすだれも熱くなってしまい、結果的に室内の温度が上がってしまうのです。
ガラス越しの日差しを遮るためにも、窓から外側にすだれを吊るしましょう。
窓の内側ではすだれを吊るしても効果が発揮されません。
そして吊るす上で最も重要なのは5㎝離して付けることです。
窓ガラスに近い場所にすだれを吊るすことで、窓と一緒にすだれも温まってしまうため本来の効果が発揮されないのです。
それならすだれを2重にして吊るせば、窓ガラスから近くても効果があるんじゃないの?
すだれは竹を材料に組み合わせて作られていて1本1本の間に隙間が空いており、この隙間からすだれによって温度の下がった空気が入ってくるという効果が出ます。
そのため、すだれを2重にしてしまったら風の入る隙間が無くなってしまい役割を果たせません。
正しいすだれの取り付け方は、窓の外に5㎝離してつけるということです!覚えておいてくださいね♪
すだれに水をかけると外気が冷やされてひんやり涼しい
正しいすだれの取り付け方を紹介しましたが、すだれの効果を最大限に発揮するには「すだれに水をかける」ことがポイントです。
ふつうの水で良いので、すだれに水をかけてあげてください。
すだれの竹が水を吸収するため、竹細工の隙間を通って入ってくる風が吸収した水によって冷やされて涼しい風になるのです!
電気のいらないお手軽冷風機だわ。
しかし、水を掛け過ぎるとカビやコケが生えたり劣化の原因になったりするため、定期的に点検したり交換したりできると良いでしょう。
万葉集の時代から続くすだれの魅力はお伝えしたところで、次の項では取り付け方をご紹介します。
2階の窓にすだれを取り付ける簡単な方法を3つ紹介
現代の窓はおしゃれでスマートな造りなので、2階の窓へのすだれの取り付けも負担にならない簡単な方法が1番です。
そこでまず昔ながらの基本の取り付け方法を参考までにまとめてみました。
- 手順①窓の外枠の上部にすだれの取り付け位置を仮決めする
外壁に穴をあけビスで付けるので慎重に位置決めする
- 手順②L字型取り付け金具とS字フックを購入する
外窓に付けるので錆ないようステンレス製を選ぶ
- 手順③外壁の仮決めした位置に取り付け金具をビスで付ける
インパクトドライバーがあると楽に作業できる
- 手順④すだれ上部にS字フックを付け、取り付け金具へかける
強風時にたためるようすだれ下部に紐を付けても良し
この作業手順で2階の窓にすだれを取り付けるとしたら、手間もかかりますが危険も伴いそうですね。
それではここで私の見つけた簡単な取り付け方法とアイテムをご紹介します。
事務用品の目玉クリップはすだれの取り付けにも使える
まず1つ目の簡単すだれ取り付け方法はクリップです。
事務用品で必ずといって良いほど使われる、指で摘まむところが目玉のようなモチーフの銀色クリップです。
目玉クリップは事務用品としてだけではなく、生活の中でも開封済みのお菓子に使う留め具やフックの代わりなどよく使用されていてまさに万能選手です。
目玉クリップの穴の部分に紐を通し、反対側はすだれの部分に通して固く結びます。この作業を上部2か所の左右均等な位置でやってください。
そしてクリップの挟む側を窓枠のレールの1番外側にクリップで止めるように挟んでくださいね。
2階の窓なので腰から上の位置にある小窓タイプで行いやすい方法です。
もしサッシの形状によっては、紐で結ばなくても直接サッシとすだれを挟んでしまっても大丈夫です。
サッシへの傷が気になる場合は、クッション性のあるウレタンやスポンジを一緒に挟みましょう。
2階の小窓なら網戸代わりに吊るしても良いですね。
すだれ専用フックなら工具を使わず取り付けできる
すだれの取り付け材料として、すだれ専用の取り付けフックが販売されています。
すだれハンガーやすだれフックという名前です。窓枠のサッシ部分にはめ込むタイプとマグネットタイプ、粘着タイプがあります。
これらはすだれ専用なので購入後すぐに、工具なしで取り付けることが可能です。
風によるバタつきを抑えるためのストッパーやゆれ止めもあり、こちらも工具なしで取り付けることができます。
商品によっては、すだれを吊るすための窓からの感覚を5cmの距離のものと5cm以下で窓に近い場所に吊るせるよう最初から2段階になっているものもあります。
すだれハンガーやすだれフックは100均でも販売されているので、お試しで購入してみても良いかもしれません。
窓枠がないなら突っ張り棒と拘束バンドで吊るそう
2階の窓への取り付け紹介の最後は、目玉クリップを挟んだり専用の取り付けフックやマグネットを付ける窓枠がない場所にすだれを取り付ける方法です。
材料は2点で突っ張り棒と拘束バンドの2点で2階の窓にすだれを取り付けます。
窓ガラスからは近くなってしまいますが、2階の窓の外側に身を乗り出すこともなく安全に作業可能です。
室内から突っ張り棒を付け、すだれを拘束バンドで止めて出来上がりです。
拘束バンドはプラ製品なので劣化が心配な場合は、麻ひもで結んで結ぶこともできます。
2階の窓の暑さ対策ができるすだれ以外のグッズ4選♪
すだれが効果的な力を発揮することはわかっていただけても人には好みがありますから、デザイン的に吊るしたくない場合もあるでしょう。
すだれ以外にも暑さ対策に使えるものは多く、あなた好みで理想の環境を整えるための便利アイテムをご紹介しましょう。
すだれの代わりに少しでも2階を涼しくしたいあなたに耳寄りです。
すだれのような風の通し方はできませんが、すだれの代わりに4つの方法を使用すればすだれに近い効果が得られます♪
暑さ対策に遮光ネットは2階窓でもすだれ並みの風通し!
遮光ネットを知っていますか?
農作物などを強い日差しから守るためのものですが、アルミニウム製のすだれといえるでしょう。
竹製のすだれは上下にはたためても左右にはたためませんが、この遮光ネットは上下左右に折って使用でき、すだれのように隙間が多いため風も入ります。
ただ残念なことにカラー展開は黒と白の2色しか見たことはありません。
農作物や草花用なので通気性も抜群です。
遮光ネットはすだれに比べ、廃棄することになった場合も折りたためるので捨てやすいです。
掃き出しタイプの窓にはサンシェードがおすすめ
2階の窓がバルコニーやベランダに面しているならサンシェードがおすすめです。
柄や模様もたくさんありますし、なにより外から見える2階の窓の外観がおしゃれになります。
サンシェード自体は専用に販売されているものも多数ありますし、上部は窓枠に付け、下部は重りを付けて吊るので安定性は抜群です。
ただし窓枠の上から下に斜めに引っ張るように付けるので、ベランダやバルコニーに一定の広さが必要となります。
昨年の夏、サンシェードを1階の窓に吊るしていましたが、エアコンの効きがよく真夏でも14畳のリビングのエアコンは27℃でも涼しく過ごせていました。
ミラーフィルムなら日差しをカットし目隠しにもなる
シェードを斜めに掛けるほどベランダに広さがなく、そもそもすだれや布を外に出したくないという場合には窓ガラスに直接貼るミラーフィルムをおすすめします。
このミラーフィルムシートはフィルムの濃さも選べるので、防犯面も兼ねたい場合にはかなり優秀です。
ミラーフィルムはホームセンターやネットでも販売されているので、手軽に購入することができます。
窓ガラスにフィルムを張る作業が苦にならない場合には、内窓に張り付けるため邪魔にならないのでスマートな窓を演出できるでしょう。
私は業者に作業してもらい全ての窓にミラーフィルムを張っていますが、外から見えにくくなるのでプライバシーが守られて快適です。
グリーンカーテンは2階の窓の暑さ対策にも優良だった
植物を育てることが好きな場合は、グリーンカーテンもおすすめです。
2階の小さな窓でも、窓枠にマグネットフックを付け1階部分からネットを吊れば、2階の窓だけではなく地上から全て覆うことができます。
グリーンカーテンを植えることで、外から見える自宅は素敵な外観に見え気持ちも和らぎます。
琉球朝顔は5月頃に植え10月くらいまで楽しめるので、マイナスイオンも豊富に出ているので体感温度も癒やしも取り入れられますよ。
そしてゴーヤですが、ゴーヤは野菜なので肥料と水を忘れなければガンガン育ち、少ない株でもたくさんの実がなるのでご近所へのおすそ分けにも最適です。
グリーンカーテンは戸建てでもマンションでもプランターで代用でき、2階の窓まで家全体を覆うことができるので暑さ対策に向いています。
まとめ
- すだれを取り付ける際は、外窓に配置し窓ガラスから5cm離し取り付け日差しが強い日はすだれに水を浴びせて使用する
- すだれを内窓に吊るす場合は、劣化や汚れ対策には良いが、窓ガラスからの日差しをすだれが吸収してしまうため暑さ対策には不向き
- 目玉クリップですだれを取り付ける場合は、サッシへのキズ対策としてスポンジやウレタンなどのクッション性のあるものを一緒にかませると軽減できる
- すだれ取り付けの専用フックやハンガーは取り付け用の工具が不要で、すだれのゆれ止めなども販売されているため安全に取り付けられる
- 目玉クリップや専用のハンガーなどを取り付けられる凹凸がない場合は、窓枠に突っ張り棒に拘束バンドですだれを取り付け吊るすことができる
- 遮光ネットは農作物用に作られているため通気性や遮光対策に優れ、廃棄するときも折りたためて手軽に捨てられる
- 2階の窓がバルコニーやベランダに面していて広さがあり、外からのデザインをおしゃれに見せたい場合はシェードを利用するとよい
- すだれやシェードなど外側に出すことが難しい場合は、窓ガラス用の濃度の濃いミラーフィルムを張れば多少の室温の上昇は抑えられる
- グリーンカーテンは地上から2階の窓まで家全体を覆えて、室温の上昇を抑えられマイナスイオンも感じられる
すだれは暑さを和らげたり、隣家や外からの目隠しとしての防犯面でも役立つ優れものです。
2階の窓は太陽に近いため窓からの強い日差しが入り、帰宅後のムワッとした室内を作り出し冷房の効率も低下させてしまいます。
もし2階の空気に熱気を感じたら、ぜひお試しになってくださいね。
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