あなたのかわいいわんちゃんのためにスロープを手作りして、段差を上り下りするストレスを無くしてあげましょう。
犬は喜び庭駆けまわり♪という歌があるように、わんちゃんは元気にぴょんぴょん飛びまわるイメージがありますね。
しかし実際は段差をジャンプするたびに腰や後ろ脚の関節にかなりの負担がかかり、特に関節が弱い小型犬や、歳を取り足腰が弱くなったシニア犬にとって段差はとても危険です。
犬用のスロープはニトリやアマゾンなどネットやペットショップでも購入できますし、高さが調整できる便利なスロープもありますよ。
ただし、わんちゃんにとってジャストサイズで快適なスロープは身近なもので簡単に手作りできるのでぜひ挑戦してみましょう。
愛犬の喜ぶ姿を想像しながらスロープを手作りするのも楽しいものですよ♪
手作りにこだわらなくても段差に合ったスロープがあれば安心ですよね。例えば高さの調節できるこんなスロープはシニア犬や小型犬にもおすすめです。
あなたの愛犬をヘルニアや脱臼、けがから予防してくれるこんなスロープはきっとシニア犬になってからも活躍することでしょう。
犬に段差のスロープを手作りするのは脚を守るため!
私の犬ももう14歳になりました。散歩は好きですが、ちょっとした段差や階段の前になると足を止め抱っこして!と目で訴えます。
少しの段差でも上り下りはつらいんだなぁ。
人間もそうですが、犬も歳をとると足腰が弱り、段差が超えられず転んでしまうこともあり、それが犬にとってストレスにもなるため家の中や回りもバリアフリーを考えなくてはいけません。
そこで日常犬が使っているソファやベッドにはスロープをつけて上り下りを補助してあげましょう。
今は元気で走り回っているわんちゃんも、若いうちからスロープに慣らしてあげると、歳を取ってから警戒心なく上り下りできるようになりますよ。
脚のけがを予防するためにペットスロープを設置しよう
あなたの愛犬は後ろ脚を床につかなくなったり、痛そうにしていたりしていませんか?そんな動作は危険信号かもしれません。
犬の脚の脱臼や腰の痛みを予防するには、関節に体重がかからないように体重管理することや、ペットスロープをつけて段差をなくし足腰に負担をなくすことがとても重要です。
ペットスロープとはソファやベットなど高いところの上り下りを補助するスロープのことです。
高いところから飛び降りたりジャンプして登ったりすると後ろ脚の関節が本来の位置からずれてしまいますが、すぐに元に戻ることもあるため気が付かないことも多いでしょう。
軽い脱臼が習慣化すると病状は深刻化してしまい、外科的治療では治せないほどの病状になってしまうこともあるため、普段のケアがとても重要です。
小型犬とシニア犬にはペットスロープやステップを用意
特に段差を上り下りしてダメージを受けやすいのは小型犬と脚が短い犬種、それにシニア犬です。
小型犬はトイプードル、チワワ、ヨークシャーテリアなど体高の低くて軽いわんちゃんです。あなたの愛犬は、
ご主人さまの隣に座りたいなぁ!
とベッドやソファに飛び乗っていませんか?
小型犬は特に足の関節が弱くて脱臼しやすいため、ジャンプして転ばないようスロープが必要ですし、滑りやすい床も危険なのでカーペットなどでカバーしてあげましょう。
ちょこちょこ歩く様子が可愛らしいダックスフントは人気の犬種ですね♪
しかしダックスフントは脚が短くて胴の長いため、後ろ脚だけでなく胴を支える腰にも負担がかかってしまい、段差の上り下りやジャンプは禁物です。
そして全ての犬種のシニア犬。人間同様足腰が弱くなっているのでペットスロープで上り下りのストレスを軽減してあげましょう。
また仔犬にもスロープが必要な時期があり、短い時期なので手作りすると良いですね。
私の犬も階段の第一歩が怖くて登れない、ソファやベッドに乗ったのは良いけれど怖くて降りられないなどかわいい理由でスロープが必要でした。
私のマンションはペット共住用にできているため、全てバリアフリーで床も滑らない素材でできているため安心してシニア犬と暮らしています。
段差もないし滑らないから安心だな。
床が滑る場合はタイルカーペットを敷いておけば、滑りにくく粗相しても掃除しやすいので、「犬のカーペットでの粗相対策はしつけとトイレ改善!掃除法もご紹介♪」もご覧ください。
ステップよりもスロープの方が犬にとって楽ちん♪
ペットステップは高いところからジャンプするのに比べたらかなりダメージは少なくなりますが、上る時は後ろ脚に、下りる時は前脚にどうしても負担がかかります。
犬は前脚や後ろ脚を同時にステップに着地するように上り下りするから体重が脚に直接かかってしまうんだ。
ステップに比べると緩やかなスロープのほうが脚への負担は少なくなるため、体重の重い大型のシニア犬にはスロープがおすすめです。
そしてペットスロープを手作りするなら、その上を歩いても滑らない素材で、スロープの角度も緩やかに作ってあげると犬も楽に安心して上り下りができるようになりますよ!
ペットスロープはソファやベッドや玄関などに設置
普段ベッドやソファに上るわんちゃんにはその高さに合わせたスロープを、また玄関に段差がある場合お散歩の時自分で上り下りできるようなスロープがあると良いですね。
もちろん、抱っこしてくれるなら問題ないけどね!
しかし、いつでも抱っこするのも本来の脚の動きを妨げて運動不足につながることもあるので、やはりスロープで上り下りを補助しながら自分で歩かせるのがベストです。
大型犬でよく車に乗せて出掛けるシーンが多いなら、ハッチや座席に掛けるスロープを用意しておくと犬も人間も楽に乗り降りできますね。
では実際にスロープを手作りする方法を紹介していきます!
犬の段差を解消するためにスロープを手作りしよう
犬用のスロープは100均で手に入るものや段ボール、牛乳パックなど身近なもので簡単に作ることができるので、愛犬のために手作りしてみましょう。
ネットやペットショップでも買える犬用スロープですが、段差や勾配、幅や長さなどサイズが合わないこともありますよね。
もちろんサイズが合えば既製品を使えば良いのですが、そうでなければ愛犬のために段差を解消するジャストサイズのスロープを自分で作ってみましょう。
手作りする際に気をつけたいことは3つあります。
- 犬がスロープを怖がらないように、十分な幅と長さを用意する
- スロープを設置する高さよりも少し低めにする
- 滑らないように厚手のタオルや絨毯生地などでスロープで犬が転ばないようにする
犬種によって強度や大きさが変わるので、材料や作り方を見比べてあなたの愛犬にぴったりなペットスロープを選んでみましょう。
極端に勾配が付いたり幅が狭くて表面が滑りやかったりする場合は、脚に負担がかかって犬が怖がることもあるので気をつけましょう。
スロープを手作りする時にあると便利なものやマストアイテムはこちらです。
そのほか、グルーガンやガムテープなど接着だけでなく滑り止めの効果もあるのでスロープ作りの際は準備しておくと便利ですよ。
作業する時は近くでわんちゃんが興味深々♪とまとわりついてかわいいかもしれませんが、けがをしないように隔離しておくと安心ですね。
100均のワイヤーネットと突っ張り棒で簡単スロープ
100均でよく売られているサイズ豊富なワイヤーネットと突っ張り棒を結束バンドで組み立てる、とても簡単なスロープを紹介します。
ワイヤーネットの幅がスロープの幅、短い方のワイヤーネットの長さがスロープの高さになるのでサイズを計ってから買い求めましょう。
- 長いワイヤーネットを2枚ずらして重ね、スロープの長さをきめて結束バンドで止める
- 短いワイヤーネットとスロープ部分を結束バンドでつなげて高さにする
- 突っ張り棒2本を両端に渡して結束バンドで止め、スロープの底部分にする
- スロープ部分に滑り止めシートをダブルクリップで留める
- フロアマットを上からかぶせて余分なところは両面テープで裏側に巻き込む
ワイヤーネットで作るのでどちらかというと小型のワンちゃん向きのスロープになりますが、底に突っ張り棒を通して固定しているので強度は十分で段差を解消するにぴったりです。
大きな犬だと体重もあるため、ワイヤーネットが揺れてしまい不安定なので怖がって乗らなくなる恐れもあります。
足元が不安定だとちょっと怖いなぁ。
牛乳パックで頑丈なスロープを作る方法
牛乳パックをたくさん集めて頑丈なスロープを手作りましょう。集めるのに時間がかかるかもしれませんが、人間が乗っても大丈夫なくらいしっかりとしたスロープが出来上がります。
どのくらいの大きさのスロープを作るかによりますが、牛乳パックは強度を高めるため中に新聞紙などを詰めてから2本組み合わせたものを1本と考えて計算します。
たくさんの牛乳パックが必要なんだな。
スロープの高さが牛乳パック何本分になるかを決めたら、後は長さを決め、段差を解消するようにゆったりしたステップになるように階段を作ります。
小型犬でも牛乳パック1列だと狭いので2列は必要で、頑丈な牛乳パックができたら階段状に両面テープでくっつけていきましょう。
最後に階段の隙間を埋めるように新聞紙を埋めて上から段ボールをかぶせガムテープで留めればスロープの原型が出来上がります。
とても丈夫なので小さいお子さんの滑り台にもなりますよ。
ただし、わんちゃんの場合は滑ってしまうと危険なので、滑り止めシートとフロアマットをしっかり付けてあげてください。
すのこを使ったDIYで木製のしっかりとしたスロープに!
すのこを使えば木材を一から切り出す必要もなく、木製のしっかりしたスロープが作ることができます。
ただサイズに合わせてのこぎりで切ったり、釘やねじをつけたりするやや本格的なDIYになりますが、そのぶん満足のいく出来上がりになるでしょう。
ペットスロープに使うすのこは100均で売られている簡易的な小さいタイプではなく、ホームセンターで売られているしっかりとした作りで十分な大きさのすのこを指します。
すのこの大きいほうはそのままスロープの長さと幅になります。あまりにも幅が大きければ1~2枚をのこぎりで切り落とします。
のこぎりや釘を使う時はそばにわんちゃんが来ないように気をつけてくださいね。
小さいほうのすのこをスロープの高さを調整しながらトの字型に組み合わせて、目ねじか釘で大きいすのこにしっかりと打ち付けます。
床にあたる部分はガムテープで覆っておくと滑り止めや床の傷防止になります。あとは滑り止めシートとフロアマットをスロープ上に敷けば完成です。
厚めのフロアマットを敷いてあげればすのこの隙間も感じさせず、たわみもなくしっかしとしたスロープになります。もちろん大型犬でも段差が解消されて安心して上り下りできますよ。
段ボールを使って軽くて移動が楽なスロープを作ろう
お手軽DIYと言えば段ボールですよね。
段ボールで箪笥から靴箱、キャットタワーなど楽しい段ボールの利用の仕方や作り方がネットや本などでたくさん見られます。
そしてもちろんペットスロープも段ボールで簡単に作ることができるので、軽い気持ちで挑戦してみましょう。
段ボール製のため、強度はあるのに軽いので使わない時は楽に移動させられるのも段ボール製スロープの良いところです。
段ボールは紙類の入っているような薄くて軽いものではなく、しっかりした作りのものを選ぶとわんちゃんが乗っても安心です。
- 段ボールを横に並べ、上から見て十分な長さと幅があるか確認
- そのままマジックで作りたいスロープの勾配を記す
- カッターで線に沿って切るが、高い一辺だけは残してスロープを覆うように被せる
- 残りの段ボールも同じようにできたら高い順に並べて両面テープで貼り付ける
- 滑り止めシートとフロアマットを敷けば完成
図のような段ボールを4つくらいつなげてスロープを作ると縦の壁が多くなるため、強度が増してしっかりとしたスロープになります。
しかし大きい段ボールひとつで作ると中が空洞になって強度が足りないため、中に紙などを詰めておくと安心ですよ。
また段ボールは横から見ると広告の印刷などでどうして見栄えが悪いですよね。
気になるなら大きめの布で全体を覆ってから滑り止めシートを付けたり、フェルトなどをグルーガンで貼り付けたりして愛犬のためにちょっと凝っておしゃれにしてみましょう。
カラーボックスと板をつないで丈夫な犬用スロープ作り
カラーボックスの高さが段差のサイズに合えば簡単でしっかりしたスロープを作ることができます。
上り下りする時の板は、カラーボックスとスロープの長さに合わせてホームセンターなどでカットして切り口を処理してもらいましょう。
作り方はとても簡単で、カラーボックスと切り出した板を蝶つがいでつなげるだけで、あとは滑り止めシートとフロアマットを敷いて完成です。
床に着く部分はガムテープなどで覆うと傷防止になりますし、またボックスの中に重たいものを入れておくとずれなくて安心です。
しっかりとつなげてあるので大きな犬でも強度は安心で、たゆみもなく怖がることもありません。
一段が程よい高さのペットステップも簡単手作り
まだそこまで足腰が弱っていないわんちゃんやスロープよりステップのほうが好きなわんちゃんには、段の高さが低くめのステップを簡単に手作りしてみましょう。
自宅にあるもので簡単にできるので、作り方を3つ紹介していきます!
発泡スチロールや牛乳パックを階段状に並べて2~3段ほどのステップを作り、両面テープで接着するだけです。
表面は滑りやすいため、滑り止めシートなどを敷いておきましょう。
クッションや座布団を使う場合も、階段状に積み上げてからバスタオルなどで覆ってあげれば完成です。
クッションや座布団を使うと柔らかくて安心ですね。ただ形が崩れやすいのでたまに形を整えてあげましょう。
どうしても滑りやすくなってしまうので下に滑り止めマットを敷くと安心です。
100均の発泡スチロール製のブロックは軽くて扱いやすいのが特徴で、サイズもカッターなどで調整しやすくて手軽に挑戦できますね。
図のようにステップが簡単に作れますが、軽くて登る時に後ろ脚で蹴り飛ばしてしまう恐れがあるため底にも滑り止めシートを貼っておくと安心です。
犬の段差にはステップやスロープを購入するのもあり!
ニトリでは段差のために柔らかい3段のステップが売られていて値段もお手頃で人気ですし、Amazonなどでもいろいろなペットスロープがあります。
わんちゃんのために既成のスロープやステップを試してみたい場合、犬種や使う場所によってさまざまな製品が売られているのでいくつか紹介していきます。
いろいろなタイプのステップやスロープがあるんだな。
まずはペットステップを2種類。一段がやや高めにできていますが、素材がやわらかいためソファやベッドサイドに置いておくと小型犬なら段差を気にせず楽に上り下りできますよ。
ニトリのペット用ステップはカバーを洗濯できるのはありがたいですね!次はペットスロープです。
高さが調整できるものや家の外でも使えるようなしっかりした品質のスロープまでさすがにペット王国の日本だけあって痒い所に手が届くよう、さまざまな製品がそろっていますね。
購入する際はサイズをしっかり確認して実際にソファやベッドの段差に対応できるのかを想像してみることとレビューを読んで、うちの愛犬に合うのかどうか見極めるのも肝心です。
私の犬はもう自力ではベッドに登れず寝る時は床でさみしそうに寝ているので、室内で使う14段階に調整できるスロープは私も興味深々で購入を検討中です。
ふんわりとしたクッション性がシニア犬にも嬉く、使わない時はコンパクトにたためるため普段は犬用のベッドにもなりますね。
まとめ
- 犬にとって高い段差への上り下りは脚を痛めてしまう原因になるので、若いうちからペットステップに慣らしておくことが大事
- ペットスロープが特に必要なのは、小型犬、脚が短い犬種、シニア犬、仔犬で、とくに脚の短いダックスフントは脚や腰を痛めやすいので段差と床がすべらないように注意する
- ペットステップよりもスロープの方が脚に負担がかからないので、特にシニア犬にはスロープのほうがおすすめ
- ペットスロープはベッドやソファ、玄関の上がり框、車の乗り降り、ベランダや勝手口から外に出る時などシーンはさまざま
- 100均のワイヤーネットや牛乳パックなど身近なものでペットスロープを手作りするには、サイズをちゃんと測り、カッターなどを使うので犬を隔離しておくと良い
- すのこやカラーボックスなどを使うと丈夫なスロープができ、段ボールならお手軽にジャストサイズなスロープを作ることができる
- 100均の発泡スチロール製ブロックを使い、段差の緩やかなステップや、クッションや座布団でやわらかいステップなど工夫次第で簡単に手作りすることができる
- 犬用のスロープやステップはニトリをはじめネットでサイズも豊富でアウトドア用のスロープや高さの調整できる製品も販売されている
犬は人間の6倍の速度で歳を取っていくとか。そんなに急いで成長しなくても良いのにと思っているうちにあっという間に私たちの年齢を超えてしまうのが悲しいですね。
わんちゃんがいつもご主人さまのそばにいられるように、ペットスロープやステップを設置して脚や腰に負担がかからず快適に過ごせるよう環境を整えてあげるのもそのひとつですね。
小さいころから今まで私たちに、いっぱいかわいい姿を見せてたくさん癒やしてくれた分、介護が必要な年齢になったら精一杯恩返ししてあげましょう。
そんなシニア犬にもおすすめしたいのが、全体を柔らかい素材で覆い高さの調整できる犬用のスロープです。
カラーバリエーションもアイボリーとブラウンでお部屋に合わせることができますし、なんといってもぺたんと水平にたためるので、収納便利なだけでなくペットベッドにもなるのが魅力的ですね。
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