冬になると雪の重さで家が潰れることもあり、雪下ろしが欠かせません。
しかし、雪下ろしをしても雪の勢いが強いとどんどん降り積もって、結局家のどこかしらが壊れていることも多いです。
万が一、雪で家が潰れる被害にあったなら「火災保険」や「車両保険」を使って、修理費用が補償されるかもしれませんよ。
今回はそのような被害の時に補償を受けられるのかや保険を申請する手順について紹介していきます♪
また、家が潰れるのを防ぐためには、はやめに雪下ろしを始めるだけでなく、耐雪性能があるものにリフォームする手もありますよ。
特に、豪雪地帯で見かける「無落雪屋根」は、雪下ろしをしなくても良い屋根として注目されています!
雪下ろしの負担を減らしたい場合や、高齢になってきた親の家が心配な場合にはリフォームを検討しても良いかもしれませんね。
雪で家が潰れるのは時間の経過とともに重さが増すから

雪は見た目以上に重たくて、屋根に積もったまま放置しておくと家が潰れる危険性があります。
時間の経過とともに雪が重くなるので、壊れる可能性が高い建物の雪下ろしは最優先とした方が良いかもしれませんね。
この項目では、雪の重さや潰れる可能性がある建物について紹介していきます!

雪の状態によって重さが違うのも注目ですね。
私も雪下ろしをするので雪が重いことは知っているつもりでしたが、実際の重さを見ると驚きました。
これだけの重さがあれば雪下ろしの最中に雪の下敷きになって、怪我をしてもおかしくないはずです。
どれくらいの雪の重さが家全体にかかっているのか分かると、家が潰れる前に雪下ろしをしようと思うかもしれませんね。
屋根に積もった雪は1トン!?家が潰れる前に雪下ろしを!

あの家も雪が積もって家が潰れちゃってる…。
積雪が原因で家やカーポートが潰れてしまっているのをよく見かけますよね。
「雪ってそんなに重いの?」と不思議に思うかもしれませんが、屋根に1mもの雪が積もると1坪あたり1トンもの重さになることもあるのです。

雪の重さは時間の経過や雪の状態によって違い、その差は10倍にもなります。
積もったばかりの雪だと1㎥あたり150kgくらいですが、積雪が続くことでさらに圧縮されて重たくなります。
一度と溶けた雪が再び凍って固くなると、それ以上の重さになるのでどれくらい重さに差があるのか確認してみましょう。
呼び名 | 雪の状態 | 重さ(1立方メートルあたり) |
---|---|---|
新雪 | 降り積もったばかりの雪 | 150kg以上 |
シマリ雪 | 積雪が続いて圧縮された雪 | 500kg以上 |
ザラメ雪 | 一度溶けて再び固まった雪 | 700kg以上 |
上の表を見て分かるように、これだけ重いものが屋根の上に乗っていれば、家がつぶれてしまうのも納得ですよね。
特に、積雪後に暖かい日が続くと雪が解け始めますが、その後再び寒波が来た時にはザラメ雪の状態になるので気を付けましょう。
はやめに雪下ろしをした方が良い状況を紹介するので、雪が積もり始めたら参考にしてみてくださいね。
- 屋根に積もっている雪の高さが1m以上ある
- 屋根に積もった雪と地面の雪がつながっている
- 雪の重みに耐えきれず建物が傾いている
屋根に積もった雪が地面の雪とつながると、下に引きずり降ろされる力が強くなって家が潰れるか漏れないので要注意です!
雪の重みで潰れる可能性がある建物には気を付けよう
雪の重さで潰れる可能性がある建物には以下のようなものがあるので、確認しておきましょう。
- カーポート
- 車庫、ガレージ
- ビニールハウス
カーポートやビニールハウスは雪の重みで壊れやすく、その下に置いてあった車も被害に合う場合が多いです。
一方で、車庫やガレージは頑丈に作られているので比較的潰れにくいですが、雪が積もったままにしておくと潰れてしまいます。

雪が積もってきたらはやめに雪下ろしをして、家が潰れないようにしましょう。
その他にも、空き家がある場合は雪が積もっていても雪下ろしする人がいないため、倒壊の恐れがあります。
空き家が潰れると瓦礫や雪の下敷きになってしまう危険もあるので、なるべく近づかないでおきましょうね。

潰れた家を見かけたり危険を感じたりした時は、自治体に連絡して対応してもらいましょう。
雪で家が潰れると保険が適用される!補償内容を紹介♪

雪の影響で家が潰れている場所を見つけたら、まずは保険会社に相談してみましょう。
保険を申請する手順は以下の通りなので、確認しておきましょう。
万が一、雪で家が潰れる被害にあっても慌てずに対応できるはずですよ。
- ①保険会社に連絡する
- ②保険会社から必要書類を受け取る
- ③必要書類を保険会社に返送する
- ④保険会社からの現場調査
- ⑤保険金を受け取る

保険の対象となるのか、どのくらいの費用がかかるのか相談できると安心ですよね。
それでは、「火災保険」と「車両保険」に分けて、どのような状況の時に補償を受けられるのか確認していきましょう。
あなたの家も、火災保険で直せるかも? “全国建物診断サービス”火災保険を使って雪による被害も補償してもらおう

雪による被害でも、火災保険で補償してもらえるの?
火災保険というと火事の被害しか補償してもらえないようなイメージですが、雪などの自然災害で建物が被害を受けた時も補償を受けられます。
ここで、火災保険の対象となる内容を確認しておきましょう。
火災、落雷、破裂、爆発、風、雹、雪災、水災、水漏れ
火災はもちろん、水災や雪災でも補償の対象になることが分かりますよね。
それでは、どのようなケースなら火災保険で補償されるのでしょうか?
《火災保険で補償される内容》
- 雪の重みで屋根が壊れてしまった
- カーポートや車庫が雪の重みに耐えきれず破損した
- 屋根から落ちた雪で屋外の給湯器が故障した
- 雪の重みでアンテナや太陽光パネルが破損した
- 積雪により雨どいが壊れてしまった
- 隣接する家の屋根から雪が落ちてきて自宅の窓ガラスが割れた
雪の重みで屋根やカーポートが潰れる場合や、給湯器などの設備が故障した時は補償される可能性があるので、保険会社に相談してみましょう。
火災保険で補償される範囲や条件については保険会社ごとに異なるので、契約内容を確認しておきましょうね。
契約内容によっては、自己負担する金額をあらかじめ決めておくことで保険料を抑える仕組みになっているものもあります。
この場合は、自己負担で支払う分が発生することを押さえておきましょう。

万が一に備えて、火災保険の契約内容を確認しておくと良いかもしれませんね。
車両保険の補償内容と保険を使う時の注意点を紹介!

雪の影響で、車がへこんでしまった…。
大雪や雪崩による被害は車両保険の対象となり、車そのものに被害があった場合は補償を受けることができます。
どのような状況だと車両保険の対象になるのか、詳しい内容を確認しておきましょう。
《車両保険で補償される内容》
- カーポートが壊れて車のフロントガラスが割れた
- 雪の重さで車の屋根がへこんだ
- 屋根から雪が落ちてきてボンネットがへこんだ
- 雪崩に巻き込まれて車が動かなくなった
火災保険と同じように、補償される範囲や条件などは保険会社ごとに異なるので確認しておきましょうね。
以下の場合は、保険のタイプによって対象外となることもあるので気を付けてください。
※車両保険の対象外かもしれないので注意※
- 雪でスリップして電柱やガードレールにぶつかって壊れた
- 雪でスリップして他の車に衝突してしまった
また、大雪が原因で車両保険を使う場合は、1等級ダウンとして扱われることになります。
翌年から保険料が上がってしまうので、修理費と保険料を比較して車両保険を使うかどうか決めると良いですよ。
雪に対する家の対策が大事!!リフォームすると快適さUP

雪で家が潰れる前に、雪下ろしをしたり雪の重さに耐えられるようにリフォームしたりする事が大切です。
この項目では、雪から家を守るための4つの対策について紹介していきます。
- 雪下ろしをはやめにする
- 無落雪屋根にする
- 二重窓や雪囲いのパネルを設置する
- カーポートを耐雪の性能があるものにする
屋根に雪が積もったまま放置しておくと、雪がどんどん重たくなって家が潰れる可能性が高まります。
リフォームなどは雪が降らない春から秋にかけて進めておくと、冬が来ても安心して過ごせますよ。
こまめに雪下ろしをすると後からの負担が少なくなる♪
雪で家が潰れないようにするためには、はやめに雪下ろしをする必要があります。
私も毎年雪下ろしをしますが、足や腰は痛くなりますし寒くてしもやけになるので、できればやりたくないというのが本音です。

雪下ろしをしてもすぐに雪が積もるから、明日でいいかな…。

長時間放置しておくと雪の重さは増して、さらに大変になる可能性があります。
積もれば積もるほど下の雪は固くなり、雪下ろしの負担も大きくなるので、やらないわけにはいかないですよね。
なるべく寒い中で雪下ろしをする回数を減らしたい気持ちも分かりますが、こまめに作業することをおすすめします。
家が潰れてしまっては修理費用も大きくなるので、大切な家を守るためにも雪下ろしは大切ですね。
無落雪屋根なら雪下ろしの必要なし!特徴と費用を紹介

北海道でも平らな屋根の家が多いのはなぜだろう?
雪下ろしの必要がない屋根として人気なのが「無落雪屋根」です。
一見平らに見える屋根ですが、実は屋根自体がV字型になっていて、屋根の中央に向けて雪解け水を集める方式になっています。

隣家や道に雪が落ちて、周りに危害を加えることを避けられますよ。
雪が降る地域では、家の屋根を斜めにすることで雪が自然に落下するようになっており、私の家でも屋根勾配のある一般的な三角屋根です。
しかし、屋根をリフォームすることで、豪雪地帯でも毎日雪下ろしをする負担がなくなるかもしれませんね♪
ただし、雪が積もったままにしておくわけですから、建物への負荷も大きくなります。
壁が歪んだりドアや窓が開きにくくなったりする可能性もあるので、建物自体の強度も重要になってきます。

無落雪屋根へのリフォームは、100万円~300万円が相場です。
リフォーム会社によっても差があるので、いくつか見積もりを取って比較してみるとお得に工事を進められますよ。
お得にリフォームするなら多数の優良企業が参加している「タウンライフリフォーム」を利用すると、複数の見積もりを無料で依頼できます!
>> 「タウンライフリフォームの口コミを徹底検証!!加盟店や手数料も解説♪」
二重窓や雪囲いパネルにすれば雪と寒さから身を守れる
窓に積もった雪が重たくなったり、落ちてきた雪で窓が割れてしまったりすることもあります。
窓が割れた時の破片で怪我をしたり、家に冷気が入ってきて寒かったりするかもしれませんよね。
二重窓を設置したり雪囲いパネルを設置したりすれば、窓への被害を抑えることができますよ。

隣家の屋根から雪が落ちてきた時も、窓を守ることができますね。
これらのリフォームは比較的簡単で1日で作業が終了するタイプもあるので、費用も含めてリフォーム会社に確認してみましょう♪
- 二重窓へのリフォーム:5~12万円
- 雪囲いパネルの設置:3~5万円
二重窓へリフォームすると外から冷たい空気が入ってくるのを防げるため、家の中の断熱性を高める効果もありますよ。
暖房代の節約にもつながるので、興味がある方はこちらの記事を参考にしてください。
>> 「窓の隙間風対策は100均でできる♪電気代を節約する5つの方法を紹介」
耐雪性能があるカーポートなら最大200㎝の積雪までOK
一般的なカーポートは、20㎝程度の積雪なら耐えられる構造になっていますが、積もってきた時はこまめに雪下ろしをした方がいいかもしれませんね。
カーポートには耐雪性能があるものを選ぶと雪が降った時も安心なので、以下の3つのタイプを参考に選んでみましょう。
- 一般地域用:積雪20㎝程度
- 積雪地域用:耐積雪強度30㎝~50㎝程度
- 豪雪地域用:耐積雪強度100㎝~200㎝程度
実際、私も雪国に住んでいますが、冬になると雪の重さに耐えられず壊れたカーポートをよく見かけます。

車が雪の下敷きになって潰れているのを見ると、積雪対策の重要さを実感します。
カーポートの中でも、片側にしか柱がないタイプは支えが少ないため強度が弱くなっています。
屋根がアーチ状になっていて雪が自然と落ちる構造であっても、雪の重さに耐えられない場合が多いです。
リーズナブルでスッキリとした見た目が人気のカーポートですが、雪のことを考えると柱は両方にあったほうが良いでしょう。
まとめ

- 雪が屋根に1m積もると、1坪あたり1トンもの重さになることもあるため、家が潰れる可能性がある
- カーポートや車庫・ビニールハウスなどは潰れる可能性が高いので、雪が積もってきたらはやめに雪下ろしをした方が良い
- 雪による影響で家が潰れた場合は、火災保険で補償される場合があるので、保険会社に問い合わせてみると良い
- カーポートが雪の重さに耐えられずに潰れて車がへこんでしまった場合など、車そのものに関する被害は車両保険で補償される場合がある
- 火災保険や車両保険は、契約内容によって補償される範囲が違うため、契約を見直しておくと安心
- 雪が積もってから時間が経つと徐々に重たくなっていくので、身体への負担を減らすためにもこまめに雪下ろしをした方が良い
- 一般的なカーポートは20㎝程度の積雪になら耐えられるが、耐雪性能があるタイプだと30㎝~200㎝程度まで耐えられるものもある
- 無落雪屋根は建物への負荷が大きくなるが、雪下ろしをする必要がなく、隣家や道に雪が落ちて危害を加える心配もない
- 二重窓や雪囲いパネルを設置すると雪で窓が割れる心配もなく、冷たい空気が家の中へ入りにくくなるので断熱性も高まる
私も雪が降る地域に住んでいるので「今年はあまり雪が降りませんように!」と願ってしまいますが、それでも雪は降りますし雪下ろしも必要になります。
家が潰れる前に対策をしてもどこかしら壊れる場合があるので、万が一に備えて保険を見直しておくと良いかもしれませんよ。
もし、雪の影響で家のどこかが壊れてしまった場合は、今回紹介した積雪に強いタイプを選んでみてくださいね♪
【PR】タウンライフリフォーム
コメント