玄関土間は便利だけど寒さが厳しいから、なにか対策はないかしら?
玄関土間のある家を建てるなら、寒さ対策のため断熱シートを敷いてからコンクリートを打ってもらい断熱効果を高め、快適に過ごしましょう。
玄関土間はいわばシューズクロークの原型のようなもので、玄関ポーチとは違い広さがあり、屋内なのに土足で過ごせる場所なので使い勝手は抜群です。
私の実家はコンクリート作りの玄関土間が6畳あり、冬場は寒さが厳しいので日当たりの良い日以外は誰もが素通りです。
天気の悪い日に、荷物の受け取りを玄関先でしていたら雨や雪が吹き込んでしまいますが、玄関土間なら広さがありますから、大きな荷物でも濡れることなく玄関内で受け取れますね。
今回の記事では、玄関土間の寒さ対策や利便性の良い玄関での収納としての使い方などの紹介です。
スタイロフォームは、ホームセンターでも販売されていますが、種類や厚みも多く建築業者などプロも使用している有名な断熱シートです。
この断熱シートを床下から外してしまったり、断熱シートを敷かずにフローリングを貼ってしまったりするとダイレクトに冷気が上がり寒くて生活できません。
建材としてなくてはならないうえ、セルフ断熱にもおすすめのひとつです。
玄関土間の寒さ対策は断熱シートと玄関ドアで万全に
玄関土間は玄関と室内の間に位置するため、冬場の土間部分の寒さ対策として断熱シートを敷き、寒さを和らげましょう。
うちは新築じゃないから、今から玄関土間の寒さ対策は無理な気がするけど。
寒さ対策とはいえ、現在建築中の場合もあれば、すでに玄関土間を使用されている場合もありますよね。
私の実家の土間も何十年もいろいろと寒さ対策を行っていますので、すでに家が建った状態でも問題ありません。
この項ではどちらの場合にも行える寒さ対策を紹介します。
長期優良住宅として建築すれば断熱シートも埋め込める
2023年初めから「長期優良住宅」というシステムに、玄関土間の断熱シートが標準仕様で選べるようになりました。
以上の7つの要件を満たし、長く安心に暮らせる家だという基準です。
条件の3つめに書かれている省エネルギー性という部分に、2023年初めごろから玄関土間の下地として標準で埋め込める断熱シートも認められました。
簡単にいえば、この3つめの基準は必要な断熱性能が維持されているかどうかなので、建設費用はあがりますがサッシをトリプルガラスにするなど基準を満たせればよいのです。
そんなにいろいろ付けたら、家が建つまでにいくらになってしまうのかしら?
そうなんです。補助金の対象となり、住宅ローンの金利が引き下げられるというメリットはありますが、建築前に認定を受けるため時間や手数料も発生します。
断熱シートのおすすめはスタイロフォームで決まり
すでに建てられている玄関土間の寒さ対策には、スタイロフォームという断熱材を貼りその上からクッションフロアなどを敷きましょう。
建築業者に頼めば間違いないですが、見積もりや打ち合わせの時間など節約したい場合はdiyの方法もあります。
- 作業①玄関土間の大きさを綿密に測る
玄関土間は広さがあるため、建材が足りなくなることがないようにする
- 作業②ホームセンターなど建材を扱っている販売店で取り寄せてもらう
スタイロフォームの種類によっては店頭にない場合もある
- 作業③ホームセンターでスタイロフォームとベニヤ板を同じくカットしてもらう
他にアルミアングル、気密防水テープも購入
- 作業④スタイロフォームを玄関土間に隙間なく敷き詰める
念のためつなぎ目を気密防水テープで貼る
- 作業⑤同じくカットしたベニヤ板を木工ボンドで貼り付ける
貼り付ける際につなぎ目が重ならないようにする
- 作業⑥玄関土間の入り口にアルミアングルを入れる
アルミアングルを入れると見栄えも良くなる
- 作業⑦最後にタイルカーペットやクッションフロアを敷く
業務用の両面テープを使う
スタイロフォームには種類があり手軽に手に入るものはIBです。
スタイロフォームを一般住宅の玄関土間で使用するなら、25mmか厚くても30mmが良いでしょう。
それ以上の厚さや3種bという建築業者が使用するものもありますが、一般家庭の既存の玄関土間に敷くなら、段差ができにくくホームセンターで手軽に購入できるものがおすすめです。
これまでの玄関土間は、建てる際にこちらから注文しない限り、コンクリートを打ち、その上から大理石を貼ったりタイルを貼ったりという工程で断熱的要素は皆無でした。
少しでも寒さが和らぐならdiyしてみよう。
断熱材は屋内の寒さを和らげるため、住宅など建物には必ず使用されています。
一般住宅や集合住宅など厚さや種類は違いますが、リビングや畳ほとんどの床下に入っています。
ノコギリやカッターでカットが可能なため、diyでコンクリートの上などに簡単に敷いて断熱効果を得られますよ。
土間の寒さ対策には玄関ドアにも原因があるか確認
玄関ドアがアルミ製の場合、ドア本体も冷たくなるため自然と玄関土間にも冷気が入り寒くなってしまいます。
断熱効果のあるドアなんてあるのかしら。
玄関ドアで、最も断熱効果の高いドアは木製タイプのものです。
木製ドアは木でできているため断熱効果が高く、ドア自体が断熱材としての役割を果たしています。
こういった理由のため、海外の寒い国では木製のドアが多いのでしょう。
木は生きているため定期的な塗装などのメンテナンスが必要です。
素晴らしい断熱効果ですが、木の特性上のメンテナンスが必須なことと、ドア自体の値段も一般的な価格より高額なところが懸念される原因ですね。
他にもアルミやスチール、ステンレス製がありますが、2番目に断熱性が高くドアも軽いものはスチール製のドアです。
アルミ製よりは重さがありますが、耐久性や耐火性があり断熱性にも優れているため寒さ対策の効果を実感できますよ。
玄関土間にタイルカーペット敷いて滑り止め対策もあり
タイルやコンクリートの玄関土間は砂ホコリも多いため、滑ってケガをしないようタイルカーペットを敷き安全な玄関土間にしましょう。
玄関土間は土足で生活できることが目的のため、外からの砂ホコリなどで意外と滑りやすいです。
私の実家も、小学生まではコンクリートの打ちっぱなしで毎日掃き掃除をしていましたが、サンダルなどで歩くと砂ホコリで滑ってしまうことがありました。
この項ではタイルカーペットのメリットやデメリット、タイルカーペットをdiyで設置する場合の注意点を紹介します。
汚れた部分だけ取り換えられて危険回避で滑らず安心♪
タイルカーペットの良いところは、汚れた部分だけを外して洗うことができ、部分的に新しく取り換えることも可能で、材質がカーペットのため滑り止め効果もあるところです。
タイルカーペットはたくさん種類があり、気分で張り替えても素敵です。
厚みもあり素材もしっかりしているタイルカーペットを選ぶのもアリですし、汚れたら部分で撤去して張り替えて維持していけるお手頃価格を選ぶという選択もアリですよ。
タイルカーペットを敷いたら海外の玄関スタイルに変身
玄関土間は広さがあるため、タイルカーペットを敷いてシンプルなオブジェを置いたら、海外のドラマで見るような素敵な玄関に早変わりです。
小さめのテーブルチェアセットを置いたら、掃除の合間や帰宅した際にひと息できる場所に早変わりです。
玄関なのにゆったりお茶が飲めちゃう。
ご主人ばっかり快適でズルいにゃ!
タイルカーペットには高級感もありますが、しっかりした厚みもあり断熱効果もあるんですよ♪
歩き心地というか踏み心地はまるでホテルの廊下を歩いているようですが、タイルカーペットには乾きにくいというデメリットがあります。
そのため、北側の玄関土間に置く場合は日当たりに左右されてなかなか乾かない場合もあるのです。
特に夏場のスコールで濡れたまま帰宅したときなど、暑さもありますのでニオイやカビも懸念されますね。
雨などで濡れた場合などもカーペット自体が重くなります。
デメリットを承知で使用される場合、濡れてしまったときなどの予備のタイルカーペットで用意しておけば対応できますので、断熱効果と踏み心地を体感してみてください。
玄関土間に収納棚を設置してスマートな生活スタイルに
せっかく広さのある玄関土間ですから、収納棚を設置して、荷物があっても素敵に見栄えのする空間で来客をお迎えしましょう。
玄関土間は人の出入りだけではなく、荷物の受け取りや靴の収納、ベビーカーやアウトドア用品を仮置きしたりといろいろな使用用途が盛りだくさんです。
収納スペースはどんな風に作ったらベストかしら?
収納するものを前もって考えておけば、それに見合ったスペースの確保や棚の大きさを想定できるため、準備もスムーズに進みますよ。
新築でもそうでなくても、玄関土間に設置できる使い勝手のいい棚や、設置されていたら便利なものをピックアップしましたので紹介します。
外使用で置きたいものを全て書き出して大きさを測ろう
一般的に玄関に置いてあるものは大小いろいろな大きさのものがあるため、大きめのサイズは縦横高さをきちんと測っておきましょう。
玄関土間は、通常の玄関ポーチと違い広さがあるためほとんどのアイテムが置けると考えて良いでしょう。
細々としたものから大きなものまで、玄関にはかなりのものが置いてありますね。
一般的な普通の玄関ですと収納棚を設置するスペースが限られるため、そもそも収納棚の設置すら難しいでしょう。
収納棚を設置するには奥行きも必要なため、通常の玄関サイズでは後付けは難しいです。
ちゃんと置いているつもりでも、来客からはだらしなく見えてしまいがちですが、広さのある玄関土間に収納棚があるだけでスッキリ整理されて見えますよ。
玄関土間にコンセントがあればキャンプ用品の充電に便利だわ。
年々変わる収納物には可動式タイプが便利でおすすめ
使用するものがゴルフからテニスに変わったり、お子さんがベビーカーから三輪車に乗るようになったりと変化ごとのニーズにこたえられるよう可動式の収納を設置しましょう。
ネット販売しているし、高さが細かいうえにオプションの棚やカゴも豊富だわ。
棚の位置が高くなったり低くなったりすれば良いと感じたことはありませんか?
収納でおすすめしたいのが「可動式」の収納棚です。可動式であれば高さが変えられるため、棚に入らないからとはみ出ることもなく見栄えもバッチリですよ。
可動式の収納棚は、壁付けタイプのものにすることで足元も散らからず掃除もしやすくなります。
まとめ
- 新築時のみに施工できる玄関土間の寒さ対策は、コンクリートを打つ前に断熱材を埋め込んでもらう方法が効果的
- すでに玄関土間があり、断熱効果の低い建築方法だった場合は、ホームセンターやネット通販で購入できる断熱材のスタイロフォームをdiyで敷くこともおすすめ
- 玄関ドアの材質で、断熱効果が最も高いのは木製ドアだが、定期的な塗装や修理というメンテナンスが必要となるためスチールドアも候補に入れると良い
- タイルなどをあしらった玄関土間は、土足仕様でたまった砂ホコリで滑ることがあるので、危険回のためタイルカーペットを敷いて寒さと安全の対策する
- タイルカーペットは玄関土間の仕様によるが、土足厳禁にすれば海外の玄関ポーチのような見栄えになり素敵な作りになる
- 土間は外からの汚れを受けやすく、タイルカーペットに汚れが付着することが多いが、汚れが落ちなくともその部分だけ取り換えることができるため便利
- 玄関土間は広さがあり基本土足であるため、外で使用しているものを一時的に置いておくこともでき、室内を汚すことがない
- 玄関収納は、生活していくうえで年々持ちものや趣味が変化していくため、壁付けの可動式の収納棚にすれば高さを変えられるのでスッキリ見える
玄関土間は便利な反面、玄関からの外気の寒さで底冷えがしますが、しっかり対策をすれば素敵で便利な空間を演出できますよ。
収納面でも外から土足で使用できる室内に置いておけるため、汚れを気遣うことなく盗難などの防犯面でも安心です。
もし「土間の寒さで悩んでいる」、「新築設計で玄関土間を検討中で迷っている」場合は、この記事を参考に素敵な土間ライフを楽しんでください。
スタイロフォームは、水を吸収することがほとんどなく耐水性に優れているため、玄関土間など水汚れを含む場所にも使用できます。
そのため庭でペット飼っている場合などは、小屋の周りに設置することで、冬場の寒さから大事な家族を守ることにも役立ちますよ。
断熱材は室内の温度を保つ効果があるので、冬場の寒さを緩和してくれるだけでなく夏場の涼しさも保ってくれます。
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