床のフローリング剥がれたら費用を抑えてプロに依頼!DIY補修も紹介♪

リフォーム

自宅のフローリングの床に傷割れや日差しが強く当たる場所があったら要注意です。

フローリングは下地との設置の際、接着剤と隠し釘で付けられていますので、直射日光の当たる場所などは接着剤が劣化しフローリングが剥がれる原因にもなります。

床のフローリングが剥がれた場合の補修の費用や張り替えの相場などを知っておけば、実際の費用を抑え業者や不動産屋との打ち合わせもスムーズに進みますよ。

特に賃貸は退去時の原状回復が必須のため、フローリングの剥がれや傷が見つかれば原状回復のための補修や張り替えの対象として費用負担となります。

床のフローリングの剥がれが浅いうちに直せれば、戸建てでも賃貸でも大掛かりな作業にならずに済みますよ。

今回の記事では、剥がれてしまった場合の費用や補修内容、フローリングの床を長持ちさせる工夫を紹介します。

床のフローリングが剥がれたら費用や補修はプロに相談

気づいたらフローリングに傷がついてたということはありませんか?

「小さいし、目立たない場所だから良いか!」と放置したり、削れてしまったりしても生活に支障はないし、費用もかかるからと気になりつつも意識から薄れてしまうことがあります。

フローリングが少し剥がれているだけだとあと回しにしがちですが、補修費用がかかるからといってそのままにせずプロに相談してみてくださいね。

フローリングの剥がれの主な原因は2つです。

剥がれの原因
  • 重量物の落下によりフローリング自体にひび割れが生じ剥がれてしまう
  • 南や西向きの掃き出し窓際の位置に面していて1年中強い日差しを受けやすい

前者の場合ですと引っ越しや部屋の模様替えなどで、重量物を誤って落としてしまったり引きずってしまったことなど考えられます。

日差しの影響だとしても、1日中カーテンを閉めておくわけにもいかないわ…。

接着剤と隠し釘で付けられているフローリングの床は、日差しを浴びすぎると経年劣化によってフローリングが剝がれやすくなるのです。

今回はプロに相談して確実にフローリングを直す方法と、自分で補修したい場合に知っておきたいDIYの方法をご紹介します。

フローリングの床が剥がれたらまず専門業者を探そう

フローリングの剥がれを見つけたら、剥がれたところを触ったりせずネットやタウンページで専門業者を探し、きちんと直してもらいましょう。

賃貸なら不動産屋に連絡すれば良いですが、持ち家や賃貸ではないマンションとなるとハウスメーカーや工務店に連絡しますよね。

しかし、家を建てているときたくさんの専門業者が入っていたことを思い出してください。

壁にはクロスを貼る内装屋、枠組みは大工、キッチンはキッチンメーカーとたくさんの人の手がかかって家は完成するのです。

フローリングの床も張り替えの専門業者などに直接頼む方法が1番安く済みます。

そこで張り替えの場合ですが、私が調べたハウスメーカーと専門業者を比べた費用の税抜き内訳について下記の表をご覧ください。

施工業者費用の内訳費用
ハウスメーカー・工務店材料代+剥がした床の廃棄処分費+工賃+仲介料仲介料については教えて
もらえませんでした
専門業者・大工材料代+剥がした床の廃棄処分費+工賃20万円~30万円(税抜き)
上記は14畳のリビングを想定しての概算です。※1平米は畳2枚分(ホームセンターなどに売られている大きなベニヤ板2枚相当)

上記の金額は一般的なフローリングの床材を使用した場合になります。ごく普通の戸建て使用される平均的なフローリング材なら材料は7万円前後です。

床材単体が7万円前後で計算すると、接着剤や廃棄処分料の費用の金額を把握できそうだね。

20万円~30万円という金額の幅は、使用する接着剤や参産廃に出す費用が地域によって異なるため事前に確認してみてくださいね。

剥がれたサイズが少量なら補修専門業者もおすすめ

補修する場合の費用ですが、3社に確認しところ基本的に1日いくらという設定でした。

補修は張り替えよりだいぶ費用を抑えられ、金額の計算も広さではなく1日あたりの料金で出すため、表面が剥がれているくらいならお手頃できれいに仕上がります。

補修専門業者に依頼する場合
  • 表面的な剥がれや傷、へこみに対応
  • 半日もしくは1日で2万~5万円前後

実は先日、自宅のキッチンカウンター下の飾り棚を撤去したのですが、作り付けだったためフローリングに太い釘の穴が2か所も開いてしまいました。

そこで補修業者に頼んだのですが、本当に綺麗に補修されすぎてどこに傷があったのかわからないくらいの出来上がりで驚きました。

補修業者の中には、芸術や美術系の大学を卒業した絵のプロ集団が専門でやっていて、補修のプロを指定して依頼した場合の1日単価は5万円前後になります。

料金もわかりやすいし、絵の専門プロにやってもらえるならお願いしたいわ。

補修や張り替えの見積もりは最低3社からはもらう

補修や張り替えを頼もうと決めたら、見積もりをとることをおすすめします。

1社のみの見積もりだと作業内容や工程などを比べることができず、本当に中身が必要な作業なのかの正しい判断がつきにくいので3社は相見積もりをしましょう。

どんなに安価な見積もりをもらっても中身が伴わず、結果的に見積もりよりも多く請求されてしまうことを防ぐためです。

見積もりの中身は現地での確認が必須項目です。何日も分けて時間を空けられないという場合は3社とも同じ日に設定し時間をずらして予約してみましょう。

リフォーム業者を選ぶ場合は、「リフォーム業者の探し方や見極め方を紹介!無料一括見積もりで効率UP」を参考にしてくださいね。

剥がれてしまったフローリングの床をDIYする方法

「どうしてもDIYで直したい」「業者に頼むほどの剥がれではない」というあなたのために、DIYでの補修方法の紹介です。

パテやへらなどフローリング補修のためのリペアキットというものも販売されていますので、小さな剥がれやへこみならDIYで補修できます。

フローリングの剥がれDIY補修手順
  • 手順①
    剥がれた床の部分をきれいに拭く

    細かなほこりを巻き込まないため剥がれた周りも拭く

  • 手順②
    フローリングの表面の剥がれをカッターや彫刻刀で切り取る

    フローリングの表面が剥がれている場合は少し大きめにカットする 

  • 手順③
    剥がれた部分の周りにマスキングテープで養生する

    パテが付着しないようにするため必ず貼る

  • 手順④
    剥がれた部分にポリエステルパテを塗りこむ

    へらで埋め込むように平らに塗ってドライヤーで乾かす

  • 手順⑤
    パテが乾いたら紙やすりで表面を削り木目書き用のペンで塗る

    木目書き用のペンは目立たない場所で色を確認してから塗る

上記の手順はあくまで一般的なフローリングの床の補修方法を簡易的に記載したため、無垢材の床などの特殊な床では行わないでください。

このように表面上の1~2cm程度のへこみや剥がれならDIYでの補修も不可能ではありませんが、新築のフローリングの床は業者に依頼したほうが良いでしょう。

床のフローリングが剥がれたら補修か張り替えを選択

フローリングの剥がれを直すといっても、補修や張り替えはその剥がれ具合や程度によります。

「剥がれ」と聞くとフローリングが床から浮いてしまい下地が見えている状態を想像しがちですが、フローリングの表面が削れてしまった「表面の剥がれ」もあるでしょう。

剥がれの具合によって、張り替えと補修を見極めてもらい直してもらうほうが無駄な出費や時間のロスがなく効率的です。

軽いへこみや表面の剥がれはパテで埋めれば修復できる

床に重量物をおとしてしまいフローリングの表面だけが剥がれて直径1㎝前後のへこみができてしまった場合でしたら補修でも対応可能でしょう。

表面の剥がれや1㎝程度のへこみなら剥がれた場所をパテで埋めて見た目もわからない程度まで修復してもらえます。

経年劣化ではなく、誤ってものを落としてしまった場合などは落下地点が一点に集中するため、剥がれも一部にとどまりやすいため張り替えではなく補修することもおすすめです。

床の傷は100均グッズでも手軽に補修できるので、「床の傷の補修は100均グッズで簡単手軽に♪タイプ別DIY法をご紹介」をご覧ください。

下地から浮いて剥がれたら張り替えがおすすめの理由

フローリングの床材は接着剤と隠し釘で固定されていますが、フローリング1枚1枚に溝がありその溝に添え木をしてハンマーではめ込んでいます。

フローリングの板が下地から浮いていたり完全に剥がれてしまったりしたら、張り替えがおすすめです。

張り替えの種類
  • 既存のフローリング床材を全て剥がし新たに張り替える方法
  • 既存のフローリング床材を残して上から重ねて貼る方法

張り替え作業となった場合、今あるフローリングの床材を全て撤去してからの作業となります。

剥がれた部分の大きさや下地の状況によって変わりますが、どちらを選んでも多少のデメリットが発生することがわかりました。

全て剥がした場合のデメリット

  • 剥がしたフローリングの一時置きの場所と廃棄処分量の費用がかかる
  • 下地の確認もあるので、もし支障が見つかれば下地の補修も発生し日数が加算になる

床材を剥がさず重ね貼りした場合のデメリット

  • 今ある床材の上に貼っていくので、廊下や他の部屋との段差が出てしまう
  • 重ねて貼るため、下地の状況が分からないため湿気によるカビなどの支障が発見されにくい

家というものは木造でも軽量鉄筋構造でも必ず歪みが出てくるため、年数が経過すればフローリングにも軋みや歪みが出て弱く劣化した部分が破損し始めます。

そこで張り替えをしておいたほうが、床鳴りを改善したり下地の腐食を確認できたりして根本から修繕できるので、結果として長持ちさせられるのです。

フローリングの接着剤の使用用途は場所に変えよう

強い日差しが当たる掃き出し窓付近は、フローリングの色褪せの他に接着剤の劣化による剥がれもあります。

接着剤も大きくは4種類に分類されていて、接着剤自体の得意な使用場所も違うため剥がれの原因にもなります。

種類使用場所臭い
アクリル樹脂系住宅のフローリングで使用されていることが多い弱い
ウレタン樹脂系住宅の水回りなどで使用されていることが多い強い
エポキシ樹脂系日差しの当たる場所と水回りに使用強い
シリコーン樹脂系屋外の壁などに使用されることが多い強い
※接着剤の臭いは販売しているメーカーによって臭いの系統が違います。

なんだか危険物取扱の試験みたいですね。表にも書きましたが、臭いがあり長時間使用することは人体にも影響しますので参考になさってくださいね。

住宅のリビングなど水気ない場所フローリングで使用されている接着剤は、顧客からの指定がない限りは一般的にアクリル樹脂系を使用しています。

全ての接着剤に使用用途があり業者はこれらを使い分けることでフローリングの床の劣化による下地からの剥がれを軽減できているのです。

きれいになったフローリングはコーティングで長持ち

フローリングにワックスを塗っている場合も多いですが、長持ちさせたいならフローリングのコーティングがおすすめですよ。

フローリングのフロアコーティングは5年前後、種類によっては最長20年長持ちし、なんといっても保護膜が厚いため耐水性や傷に強いのでフローリングを守れます!

対してワックスは、ものにもよりますが効果は2カ月~かなりもって半年で、耐水性や傷に弱く影響をフローリングの床に影響を受けやすいのです。

ワックスでも充分なツヤは出るけど自分ではマメにできないわ。

フロアコーティングなら傷にも強くプロが施工します。

通常ホームセンターで販売されているフローリング用のワックスは、手軽で使いやすくお財布にも優しいですが、2カ月に1度程度ワックスを掛け直さなければなりません。

ワックスは誰でも手軽にできることが魅力的で、種類や色艶などたくさんの種類から選ぶこともできます。根気と時間のある場合はフローリングワックスも良いでしょう。

フローリングの床を長持ちさせるという点では、コーティング剤が適正です。

もちろんコーティングは業者に頼んでやってもらうので、自分でワックスをかけるより金銭面で負担が大きくなってしまいます。

コーティング剤はやり直しができないため、自分で施工する時間や労力、仕上がりを考えれば業者に施工してもらったほうが安くなるでしょう。

【くらしのマーケット】を利用すれば見積もりを取らなくてもサービス料金が明確なので、予約する前に費用や内容を確認できますよ。

床がフローリングの賃貸での傷は退去時に申告しよう

戸建て住宅の床はフローリングを使用している部屋が多くありますが、賃貸のアパートやマンションもほぼ全室フローリングですね。

長い間その部屋で生活していると知らぬ間に家具を引きずってしまって、フローリングが剥がれてしまうこともあるため、退去時に確認し申告することが大事です。

フローリングの床は、定期的なワックスやコーティング以外のメンテナンスを必要としないため、賃貸の部屋には最適といえるでしょう。

ここでは賃貸物件で床のフローリングが剥がれてしまった場合の対処を紹介していきます。

賃貸物件の床を破損したら退去時に原状回復が必須

賃貸物件を借りる場合、借主には入居したときと同じ状態に戻す原状回復が義務付けられています。

もし退去時ではないときに、生活に支障がでる場所のフローリングの剥がれができてしまった場合は直ちに不動産屋もしくは大家さん連絡してください。

早ければ翌日か2~3日中に、メンテナンス業者が現場の確認に来てくれます。

退去時に負担を負わないよう入居したら床をチェック!!

賃貸住居の部屋に入ったら、まずすべての部屋のフローリングやクロスを確認します。

もし、へこみや剥がれを見つけたら必ず写真を撮り記録として残してください。

この作業は退去時に、自分以外の人が剥がしたことの証明となりますので、そのような大きな剥がれやへこみを見つけたら写真に収め早めに不動産業者に連絡してください。

そして、退去時はなるべく立ち会ったほうが良いでしょう。

経年劣化によるものでしたら貸主の負担となり、過失によるものだった場合は借主の負担となるので後日連絡をもらっても慌てなくて済むからです。

もし支払いが発生することがあった場合、入居時に支払った敷金や保証金という類から差し引いて足りない分を支払うということになります。

鍵を返却する際に合わせて立ち会うと良いですよ。

敷金や初期費用などを払わなくて済むゼロ物件という賃貸物件もありますが、その際は退去時に支払いが生じることもありますので契約時に不動産業者に確認してください。

引っ越す前に「引っ越し入居日にやること4選!挨拶や掃除などのやり方を徹底解説」をチェックして、快適に暮らす準備をしておきましょう。

まとめ

  • 床のフローリングが剥がれる原因には、日当たりの強い掃き出し窓付近での、接着剤の劣化が原因となることもある
  • フローリングが浮いて剥がれた場合、床の一部ではなく下地まで劣化していることもあるため張り替えを検討する
  • 重量物を落下したり家具を引きずったりしてしまい、へこみから剥がれてしまうこともある
  • フローリングが剥がれたら自分でDIYするよりも、専門業者に依頼したほうがきれいで安く仕上がる
  • 専門業者の見積もりは作業の内容を見比べ、本当に必要な内容や費用なのかを確認するために最低3社は相見積もりをする
  • 表面上の1~2㎝程度のへこみや表面上の剥がれなら、フローリングの補修用リペアキットなどを使用してDIYで直すことができる
  • きれいなフローリングを長持ちさせるためには家庭用ワックスではなく、費用をかけても専門業者にフロアコーティングを依頼する
  • 賃貸物件の入居時にフローリングの剥がれや傷を見つけたら、退去時に費用の負担を追わないよう必ず写真などの証拠を残し不動産屋に連絡しておく

新築のようなフローリングの床の状態がいつまでも続いたら嬉しいですね。

剥がれないよう日々気を付けていても、ものを落としてしまうまど避けられないこともあるでしょう。

劣化や破損によってフローリングの床が剥がれてしまい、補修や張り替えが必要となったら費用の打ち合わせの際は参考にしてみてください。

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