ご飯を作る飼い主は肩が丸まっているウサ。
キッチンの高さが合っていないから前かがみになっているのね。
人それぞれ身長に差があるので、キッチンの高さを上げたい場合もあれば下げたいと考えることもあるでしょう。
あなたの身長に合わせてキッチンの高さを上げると、調理時間も疲れにくくなります!
お気に入りのキッチンなのに調理のたびに疲労を感じるあなたは必見ですよ。
高さを上げるために壊れていないキッチンを買い替えることはなかなか難しいですが、今あるキッチンの高さを変えることは可能です。
高さが合わない調理台で作業していると、自然と猫背になってしまい肩こりの原因となるばかりかキッチンに向かうことさえ面倒になります。
体への負担を和らげるために、身長に合わせてキッチンの高さを上げる方法を紹介します。
キッチンの高さを上げるためのDIYとプロのワザ
キッチンを買い換える以外の方法で高さを上げる方法は2つあります。
どちらの方法も今あるキッチンを使用して行えますので、使い慣れたキッチンで高さが合うならいうことなしですね。
ちなみに調整台とは、自分の身長に合う高さを既存のシンクの上に置き、高さを増す台のことです。
調理台をDIYする方法についても詳しく紹介しているので、確認してみましょう♪
調整台をDIYして料理しやすい高さを手に入れよう
市販されている調整台の寸法が合わなかったり、好みのデザインが見つからなかったりする場合はDIYで作ることもできます。
DIYで作られた調整台なら数cm単位であなた好みに作成できて愛着もわくため、日々の調理も身体も楽になり調理が楽しくなりますよ!
- 作業①調整台を置く位置の寸法を測る
コンロ周りも忘れずに測って統一感を出せるといい
- 作業②材料の木材板を購入し、大きさのカットをする
ホームセンターに依っては有料だがカットをお願いできる
- 作業③角や面にもヤスリをかける
ヤスリをかけ表面をなめらかにすることでニスがよく塗れる
- 作業④撥水や防腐対策のためニスを塗り乾かす
調理台として使用する台のためニスはしっかりめに塗る
- 作業⑤ニスが乾乾いたら強力なボンドもしくはビスで組み立てる
ボンドは強力なもの、ビスは錆びにくいステンレスを選ぶ
- 作業⑥タイルを貼り隙間を埋めるために目地補修材を塗りこむ
水気のあるものをのせてもいいようにタイルを貼る
- 作業⑦タイルに付いた目地補修材を拭きあげて完成
目地補修材はタイルに付いても落とせるので大丈夫
材料費は1万円前後となり、ニスや目地補修材を乾かして完成までだいたい3日くらいです。
木材のカットは、寸法さえきちんと測れていればホームセンターにカットをお願いするほうが良いです。すごくきれいなカットのため、できあがりが素敵ですよ。
DIYのいいとろは、数cm単位で微調整できてあなたに合ったぴったりの高さが手に入るところです。
コンロもシンクも全部高さを上げたいならプロにお任せ
野菜は切りやすくなったけど、シンクが低いとたくさんの洗い物は疲れるウサ。
それなら私たちプロにお任せください。全ての高さを底上げしますよ。
実はキッチンの作業台を高くしても、シンクが低いままなケースは多くあります。
キッチン全体を上げることができれば、シンクも上がるので調理から洗い物まで同じ高さでの作業が可能になるため動線の流れもスムーズになりますよ。
シンクはキッチンの作業台の高さよるさらに低い位置に洗い物を置くため、結果的には洗い物の時間が苦痛になってしまいますね。
しかしプロに頼めば現在お使いのキッチンをそっくり外し、底の部分に型枠を作りその上にシステムキッチンをのせ配置するという方法で高さを上げることができます。
リフォーム業者に問合せしたところ作業料金自体は13万円前後でした。
キッチンの高さの標準は平均身長に合わせて5cm刻み
キッチンメーカーにはシステムキッチンの高さを標準の4パターン選べるシステムがあるので、キッチンを使用する時間が最も多い人に合わせて選ぶといいですよ。
私の家のキッチンは高さが85cmでした。自宅を建てたのは2003年でしたが、当時の打ち合わせでキッチンの高さを確認された記憶はありません。
ちなみに昭和のキッチンは平均80cmで、それ以上もそれ以下も存在していなかったようです。
当時の女性の平均身長は150cm前後でした。
時代背景的にも主に女性がキッチンを多く使っていたためそのような高さだったのだと思いますが、背の大きな人もいたでしょうから相当使いにくかったと思われます。
今は料理をする男性も多いうえ、女性の平均身長も20代後半から50代の平均身長が160cm弱と昔に比べかなり大きくなっています。
標準の高さは日本人女性の平均身長に合わせて作られた
高さを選べないキッチンシリーズや指定がない場合は、85cmが日本人女性の平均身長から算定した標準の高さです。
日本工業規格(JIS)によりキッチンのワークトップの高さは80cm・85cm・90cm・95cmと定められています。
キッチンで標準の高さといえば85cmよね。
メーカーでは「お客様の身長÷2+5」で算出し提案させていただいております。
ちなみにアメリカのキッチンは標準の高さが約91cmとなっています。
しかしキッチンでの作業は調理だけではありませんよね。
もしあなたの身長が160cmだった場合、標準身長だからといってキッチンも標準の高さに合わせれば便利かというとそうとも限りません。
私は身長が156cmで自宅のキッチンの高さは標準の85cmですが、この高さのキッチンが使いにくく感じるときがあります。
洗い物のときは水が跳ねるし、加熱しているときは腕が上がり気味になるため疲れます。
下ごしらえで食材をカットするとき使いにくさを感じません。
シンクは下がっていて、コンロは五徳があるから上がっているのね。
下ごしらえなど食材のカット作業は標準の85cmで苦痛はないので、ガスコンロをIHのフラットに変え、シンクはもっと深めのタイプにすれば解決なので目下検討中です。
キッチンの使用に身長差がある場合は中間の高さを選ぶ
一般的な標準のシステムキッチンの高さは3パターンに分けられています。
ワークトップの高さ | 身長 |
---|---|
80cm | 150cm~155cm前後 |
85cm | 155cm~165cm前後 |
90cm | 165cm~175cm前後 |
市販のシステムキッチンのメーカーのほとんどは80cm・85cm・90cmの3パターンですが、2.5cm刻みで対応してくれるメーカーもあります。
2.5cm刻みを選べるメーカーなら、家族に180cmと160cmと身長差がある場合でも87.5cmなど選べるのでおすすめです。
もしくはキッチンの高さを低い基準に合わせて、180cmの人が食材をカットするときは調整台のような高さのあるまな板を使うなどの工夫をすれば解決しますよ。
キッチンの高さは身長別に基準の高さで分けられている
私の家族は156cmと165cmと180cmの3人家族です。主に156cmの私と180cmの主人がキッチンを使う頻度が高いです。
180cmの主人に最適なキッチンの高さは95cmなので、今より10cm上げると猫背になることなく調理できるようになります。
身長に関わらず、家族みんなが使いやすいキッチンを手に入れられるように、計算式に当てはめて使いやすい高さを計算してみましょう。
負担が少ないキッチンの高さを身長から算出しよう
あなたの身長をもとに計算できるため、使いやすいキッチンの高さを細かい数字まで確認できますよ。
日本で最も一般的に紹介されている方法です。
日本のキッチンメーカーでは上記の計算式で算出した高さにより、キッチンを購入する顧客に最適な高さとして商品を提案しています。
あなたの身長に合う高さがわかったら、一度ワークトップを確認に行きましょう。
低すぎるワークトップの高さは腰痛の原因になりやすいため、徐々にキッチンの使いにくさを感じてきます。
初めて家を建てるときはそれほど気にならなかったキッチンの高さも、リフォームされるときには身長に合うキッチンを調べて悩む場合が多いようです。
水はねしらずのシンクの深さは肘からマイナス10cm
肘から手までは人によって長さがバラバラですが、通常のシンクの深さは18~20cmの規定になっています。
すでにシンクがある場合やこれからキッチンを選ぶというあなたも、シンクの淵をかさ上げすることで身長とのつり合いが取れ理想のキッチンへ変身しますよ。
意外とシンクの高さには注目されませんが、シンクが低すぎると洗い物をしているときに水撥ねが気になりますよね。
上記の計算式では腕の長さを考えてはいないため、ワークトップのみの身長に合う最適な高さを出す方法です。
洗い物をするときは水道に近づくから余計に前かがみになるウサね。
理想のシンクは、キッチンの高さから肘の高さをマイナス10cmしたものが、作業のしやすい腕の高さになります。
身長との兼ね合いも含めて確認できるので、調理のカットも洗い物もスムーズな流れのキッチンの動線ができあがりますよ。
ただシンクの淵の底上げはオーダーでの作成なので、リフォーム業者に問い合わせてみてくださいね。
キッチンの高さを低くしたい場合におすすめの方法2選
キッチンの高さを主人の身長に合う高さの計算をすると95cmでした。155cmの私は83cmの高さがベストなので約1mの高さの作業台のキッチンとなり12cm高さをあげることになります。
そこで主人に合わせて95cmにした場合でも156cmの私が一緒に使えたら便利ですよね。
この章では身長が150cm以下の場合にスポットを当て、高さ80cm以下のキッチンになるよう仕上げるやり方です。
1つは高さを上げ、もう1つは高さを低くするやり方なので、あなたが大きくなるかキッチンが低くなるかという内容です。
私も156cmと大きいほうではないので、ガスコンロの使用時には腕が上がってしまい肩がこるため、不便に感じています。
キッチンが高くて使いにくいならスロープで対策
身長が150cm以下ですと高さ80cmのキッチンは使いにくいため、低くしたいという場合は調整台ではなく調整スロープを設置すると調理がしやすくなりますよ。
このスロープはスノコやベニヤ板で自作もできますが、大工などの業者に頼むことでしっかりした足場になり安心して調理ができます。
キッチンの床を簡易的に上げるのね。
キッチンの足元のシンクからガスコンロまでスロープを置けば、つまずくことがないためひざへの負担が軽減され安心です。
主にご高齢の年齢層には現状のキッチンの高さは使いにくく、低くしたいと希望する家族によりスロープの設置を検討することもあるでしょう。
スロープの表面にクッションフロアを貼れば油跳ねなどの汚れもサッと拭けるのでいつでもきれいなキッチンでいられますね。
思いきってシステムキッチンの底をアンダーカット!
平均より身長が低い場合はどうしたらいいの?
今あなたがお使いのシステムキッチンの高さが変わるだけで、キッチンから見える景色は大きく変わり新しい料理が閃いてしまうかもしれません。
主にキッチンを使用するあなたの身長が150cm以下の場合、底をカットして低くすることもできます。
この場合は業者に頼み、今あるキッチンを外してもらいアンダー部分のみカットして、元の位置に戻してもらうという方法です。
低くしたい場合の紹介ですが、アンダーカットはキッチンの1番下の部分が巾木になっている形のみとなりますのでご注意ください。
今あるキッチンを上手に利用することで、長く使えるよう工夫することも物を大事にする第一歩になります。
まとめ
- 既存のキッチンの作業場所の高さを上げるなら、DIYで自分の作業しやすい調整台を好みで作れるうえ金額の面も抑えられる
- キッチン全体の高さを上げる場合はプロの業者に依頼することで、既存のシステムキッチンを一度外してかさ上げをすることもできる
- 一般的なシステムキッチンの高さは80cm・85cm・90cmの3パターンから選ぶことができ、メーカーによっては上げる高さを2.5cm刻みで対応してもらえる
- 標準のキッチンの高さは日本人女性の平均身長から算出されているが、ワークトップの高さなので洗い物などの作業内容によってさらにマイナス10cmすると良い
- ガスコンロ仕様のキッチンの場合、五徳の分の高さが上がるので気になるようならIHコンロに変更し高さが同じにする
- 今のキッチンをそのまま使えるように高さを低くしたいなら、プロの業者に依頼してキッチン用のスロープを作成してもらう
- キッチン全体を低くしたい場合で1番下の部分が引き出し使用ではなく巾木使用のキッチンなら、業者に依頼して取り外しのうえアンダーカットしてもらい再度取り付けをしてもらう
普段は気にならないキッチンの高さですが、知らぬ間に体に負担がかかり調理に支障が出てくることがあります。
食事が並ぶまでの作業の動きは全て違いますが、できるだけ負担のない調理を心掛けたいですね。
あなたの身長に合ったキッチンの高さの参考にしていただき、疲れ知らずの調理で楽しい食卓を囲めるよう工夫してみてください。
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