一人暮らしやワンルームのキッチンは料理できないくらい狭くて、びっくりするほど料理したくないというその気持ち、とてもよくわかります!
しかしキッチンが狭いからと言って全く料理できないわけではありませんし、工夫すれば作業スペースを作れるため十分自炊できるのです。
狭いキッチンで料理する時、何が原因になっているのか考えてみるとその解決法が見えてきます。
この記事ではシンクを広く使う方法やまな板を作業台にする方法、浮かす収納などさまざまなアイデアと一人暮らし用のレシピをたくさん用意しました。
出張料理人として200件以上こなした私が提案する、料理できないくらい狭いキッチンでもちゃんとおいしい料理を作るコツや収納法などを紹介します。
こちらのキッチンワゴンは部品をつなげてはめ込むだけの簡単組み立てで、どっしりとした安定感と頑丈な作りが魅力です。
3つのバスケットは入れるものに合わせて高さを調整できますし、2段にして利用することも可能です。
狭いキッチンでもキャスター付きのキッチンワゴンを置いておけば、収納スペースが広がって作業しやすくなりますよ!
キッチンが狭いから料理できない!したくない原因とは
狭いキッチンを有効に利用するために、今の状態を確認して料理できない原因を知ることから始めてみましょう。
キッチンで料理したくない原因はその狭さではなく、作業台スペースがないからです。
実家で暮らしていた時はちゃんとしたシステムキッチンが当たり前と思っていても、実際に一人暮らしやワンルームに引っ越すキッチンの狭さに驚きというかがっかりしますよね。
あなた自身や家族にちゃんとした料理を食べさせたいという気持ちは大切で、キッチンが狭いからといって料理する気が無くなってしまうのはもったいないです。
狭いキッチンではなぜ料理したくないのか、その原因3つを紹介します。
まな板が置けなくて包丁が使えないから嫌!
ワンルームなどの狭いキッチンではコンロとシンクがぴったりくっついているケースが多く、まな板を置いて作業するスペースもありません。
まな板が置けないと野菜も肉も切れないし、作業スペースがないと盛り付けも難しいですよね。無理やり小さなまな板で切ろうとすると不安定でとても危険です。
材料を切ることが難しいキッチンではどうしても料理できないし、したくないと感じてしまうのでしょう。
ガスコンロが1個しかなくて何にもできない
狭いキッチンではガスコンロが1つか、普通サイズのガスコンロ1つと斜め奥に小さいコンロ1つというパターンが多く、なかなか2品同時に料理することは難しい状況です。
出張料理で20~30品のおかずを作ろうと思っても、このガスコンロでは常に火をつけたまま何かを調理しなければたくさんは作れませんよね。
またコンロで火を使うとまわりに物が置けなくなってさらに作業スペースがなくなり、シンクに置くと洗い物がやりにくくてしたくないという負のスパイラルに陥ります。
洗った食器を置く場所もないからやる気がなくなる
コップやお皿など使い終わった食器を洗っても、置くところがないというのも狭いキッチンのあるあるですね。
水切りカゴはもちろん置けませんし、ガスコンロで火を使っていたらコンロと反対側に置くしかないのです。
またシンクも小さいと生ごみを捨てるための三角コーナーを置いたら、食器を洗ったり水を切ったりする場所がほぼなくなります。
こんなに狭いキッチンでどうやって料理したら良いのにゃ!?
キッチンが狭いなら収納を工夫して作業台スペースを確保
こんなやる気をなくしてしまう狭いキッチンを料理したくなる空間にチェンジしましょう!
まず、作業できるスペースを作ることが一番重要で、そのためにはどんな風にまわりにある調理器具を収納したら良いのかを考えていきましょう。
キッチンが狭い時は大きめのまな板を作業台に利用したり、浮かせる収納をしたり工夫してシンクとコンロまわりをスッキリさせるのがおすすめです。
キッチンの上が使わないもので埋まっていませんか?片付けるのが面倒で、フライパンをガスコンロの上に出しっぱなしにしていないでしょうか。
ここではまず作業スペースを作るためのアイデアとキッチンをいつもスッキリさせる収納について紹介します。
シンクから三角コーナーを撤去して作業スペースに
まず、ガスコンロとシンクの間にスペースがない場合は、シンクよりひと回り大きなまな板を買いましょう。
意外に感じるかもしれませんが、キッチンが狭いからといって小さいまな板を用意すると、小さすぎて不安定になり包丁が使いにくいです。
しかし大きいまな板は材料を切るだけでなく、盛り付けたり洗ったものを一時的に置いたりするような作業スペースになるうえ、あとは立てて収納すれば場所も取りませんね。
そしてシンクにはできれば何も置かないのがベストです。
実家で使っていたからと当たり前のように三角コーナーを置いていませんか?三角コーナーはシンクの大切なスペースを塞ぐおじゃま虫ですよ。
三角コーナーの代わりに使えるグッズは、100均にもいくつかあったので試してみてください。
私は自立性水切り袋と水切りスタンドを使っていて、水切り袋は使い終わったら捨てられてとても便利で衛生的ですよ♪
水切りスタンドはいらないビニール袋を生ごみ入れにしたり、ペットボトルや缶の水切りにも使えたりして一石二鳥なうえ、使わない時はたたんで小さくできる便利なアイテムです。
キッチンのゴミ箱代わりになるアイテムは、「キッチンのゴミ箱の代わりにレジ袋を活用!おしゃれアイテム5選も紹介」で紹介しています♪
三角コーナーのように下のステンレスが汚くなるなどの欠点もなく、いつでもシンクがきれいに広々使えますよ。
そして次は洗った食器をどこに置くのか問題を解決するにゃ。
どちらも使わない時はコンパクトに収納できるので便利です。
注意したいのは、棚や水切りを常に出したままにしておくとシンクが狭くて洗い物がしにくくなり、出したままの食器がそのまま居残り状態となり本当の棚になってしまうこと。
洗い終わったら食器もスライド棚もしまってシンクは広い状態にしておくと、次に料理する時のやる気もなくなりませんよ。
キッチンワゴンは収納と作業台に役立っておすすめ!
キッチンと冷蔵庫や食器棚との間にデッドスペースがあれば、キッチンワゴンを利用すると良いでしょう。
ワゴンといってもかなり幅が狭いサイズのものも多いため、狭いスペースにも起きやすいものばかりです!
使わない時は隙間のスペースに収納できるのも魅力的だにゃ!
隙間にワゴンを入れてしまえば収納もできて、トップがフラットのタイプならちょっとした作業台の代わりになりますよ。
ただし、ワゴンもトップに物を置きっぱなしにしてしまうと、ただの場所を取る邪魔な食器棚になってしまいます。
使う時だけ出すようにすると、貴重な作業スペースになりますよ♪
キッチンは狭いけどちょっと大きめのワゴンを置くくらいの床面積があるのなら、トップがテーブルになっているキッチンワゴンがおすすめです。
材料を置いたり料理を盛りつけたりするのにも役立ちそう!!
ホームセンターにはデスク付きキャスターや天板が折りたためるタイプのワゴンなど、大きさや高さもたくさんのタイプがあるためキッチンに合わせてみてはいかがでしょう。
キッチンワゴンをお探しの場合は、工具なしで組み立てられて高さも調節できるこちらの商品がおすすめです。
かごタイプの棚板なので収納しやすく、全体耐荷重60kgなのでたくさん入れても安心ですよね。
キャスター付きで移動もスムーズですし、カラーバリエーションも豊富で8つの中からお好きな色を選んでみてください♪
作業スペースを確保するために浮かす収納がベスト
ガスコンロやシンクまわりに洗剤やラップ、調味料などごちゃごちゃと置いていませんか?ただでさえ狭いキッチンの作業スペースがどんどん無くなってしまいますよ。
普段から使う調味料やアイテムはまとめて収納するか、浮かせて収納して狭いキッチンをスッキリさせましょう。
ワンルームの家で料理する時に感心するのは、上手に突っ張り棒とワイヤーネットを合体させ、壁一面にボックスや棚を掛けて効率的に収納スペースにしていることです。
こうすることで調味料やよく使うアイテムなどを見えやすくおしゃれに収納できますし、コンロやシンク回りはものを置いていないので狭くても料理しやすいキッチンになります。
また、ついよく使うからとキッチンに出しっぱなしになっている醤油や油などの調味料はまとめてカゴに入れて、シンク下か吊戸棚に収納すると良いでしょう。
料理が終わったら調味料をキッチンには置かずカゴに戻して収納すれば傷みませんし、キッチンはいつでもスッキリするため一人暮らしでも料理しやすい環境になりますよ♪
包丁やまな板を使わないで作業スペースを広げる
包丁やまな板を使わないで料理すれば、まな板を置くスペースが作業スペースになります。
包丁の代わりに肉や大きい野菜はキッチンばさみを使い、切れ味の良いキッチンばさみを買うことがポイントです!
高品質のキッチンばさみは切れ味が良く、肉の繊維もしっかり切れますし、後で洗えるように分解できるものもあるため衛生的でおすすめです。
スライサーも便利で、おろしがね・スライス・千切り・太めの千切りなど4~5種類のスライサーがコンパクトに収まるタイプが便利ですよ♪
フライパンの上でチャチャッとカットできるのもスライサーの魅力です。
じゃがいもやにんじんの皮むき用にピーラーがあればもう包丁まな板の出番は無くなりそうですね。
キッチンバサミとスライサーとピーラーがあれば包丁はもういらないにゃ。
一人暮らしなら野菜を丸ごと買うよりも思い切ってカット野菜を買ってしまえば、無駄なく全て使い切れて節約にもつながりますよ♪
キッチンが狭いけど一人暮らしにおすすめの簡単レシピ
狭いキッチンでも料理しやすくするコツは、電子レンジや卓上コンロ、炊飯器などを上手に利用することです。
一人暮らしのキッチンにはガスコンロが設置されていることも多いですが、炒めたり焼いたりするうちにコンロと壁の間が油で汚れてしまいますよね。
狭いキッチンでは油汚れで収納が汚くなることもあるため、油除けの板などを利用すると掃除が楽になりきれいなキッチンを保てます。
キッチンの汚れにお困りの場合は、「キッチンカウンターの汚れ防止は保護シート!掃除や収納方法も紹介」が参考になりますよ。
また、一口しかないガスコンロではなく電子レンジなどを使えば作業スペースも確保しやすく調理もスムーズです!
一人暮らしで料理するコツとしては、肉や魚を買ってきたらビニール袋に入れて下味をつけておく、野菜はカットしておくなどの工夫をしてみましょう。
ここからは一人暮らしのあなたのために、ガスコンロを使わなくても作れるレシピや便利なアイテムを紹介します。
電子レンジでおかずを作ろう!あると便利なアイテム
電子レンジは買ってきたお惣菜を温めなおすだけでなく、いろいろなアイテムと活用して手軽におかず作りをしてみましょう。
アイラップはいわずと知れた魔法のビニール袋で、知っている場合も多いはずですが、電子レンジと相性抜群のうえ、60枚入りで128円と格安値段なのです。
耐熱温度がマイナス18℃から120℃なので、冷凍から解凍さらに湯煎調理など幅広く使えるアイテムで、出張料理先にあると嬉しくなります♪
一人暮らしのあなたにぜひおすすめしたいアイテムです。
シリコン製スチーマーは耐熱温度がもっと高くオーブンに使えるという利点もありますが、なんといっても電子レンジ調理にはベストな相性です。
むらなく加熱できて味染みもよく、下ごしらえから調理までしっかりできる万能プレイヤーとして100均でも見かけますが、3coinsやネットでの品ぞろえも豊富ですよ。
シリコン製スチーマーがなくても、耐熱性の蓋つきタッパーや電子レンジ対応のボールがあると電子レンジでおかず作りができます♪
娘たちが引っ越しした時は蓋付きタッパーをたくさん買って持っていきましたし、出張先のお宅でも軽くて壊れにくいのでよくおすすめしています。
では、これらのアイテムを使った簡単でおいしい一人暮らしにぴったりのレシピを紹介しましょう。
電子レンジを活用した一人暮らしにぴったりなレシピ
電子レンジで調理する良いところは、簡単で安心なうえ栄養を逃がさず調理できることで、そしてこんなものまで?というようなおかずも電子レンジなら手軽に調理できますよ。
例えばごぼうを茹でる時、お湯で柔らかくなるまで茹でる場合が多いと思いますが、電子レンジだと大事なポリフェノールが水で流れることなくごぼうの風味と栄養が残るのです。
では、電子レンジで作る一人暮らし用のおかずやレシピを紹介していきます。
書店へ行ったりネットで調べたりするとこのほかにもレシピはたくさんあるので、ぜひ試してみてくださいね。
私は最近オートミールにはまっていて、電子レンジで作るオートミールはもちもちしてとてもおいしく仕上がりますよ。
今では卵に代わって物価の優等生と言われているにゃ。
安くて栄養タップリなことで最近流行しているオートミールを、この機会に試してみませんか?
《オートミールの調理方法》
- オートミール30gに水100~150ml加えて電子レンジで5分加熱が基本
- もっちりなら100ml、リゾット風なら150ml
水の代わりにトマトジュースや豆乳、コンソメなどアレンジすると飽きずにおいしく食べられますよ♪
卓上カセットコンロやホットプレートを活用しよう!
卓上カセットコンロやホットプレートは第2のコンロとして使える便利なアイテムなので、友人が集まった時だけでなく普段の食事作りに使ってみましょう。
狭いキッチンではいくら浮かせる収納をしても限界があるので、ガスコンロに専用のカバーを載せて作業スペースを作り、火元はカセットコンロを使うという方法もありですよ。
ホットプレートは簡単な朝食作りにも一役買います。
パンとベーコンと目玉焼きを同時に焼いてサンドイッチにしたり、ホットケーキを焼いたりするなど使い方はさまざま。
夕食には一人焼肉も良いですし、カマンベールチーズを置いて野菜やパンを温めながらチーズフォンデュもホットプレートならお手軽にできますよ。
炊飯器や電気圧力鍋はとても便利な調理器具
私の中で買ってよかった家電第2位は電気圧力鍋です。便利すぎて娘たちに引っ越し祝いとしてプレゼントしたほどです。
圧力鍋のようにすぐ料理が出来上がるわけではありませんが、材料をセットしてタイマー調理すれば帰ってきた時に熱々の料理が完成しているという優れものです。
特に得意なのが煮物系で、寒い時はおでんや肉じゃがなどどれくらい煮込んだの?と思うくらい味がしっかり染みています。
ポトフや骨付き肉でサムゲタンを作る時も、材料を入れてスイッチを押すだけで手を離せるので、今ではガスの火を使わずに料理する日もあるほどです。
出張先で電気圧力鍋をあまり見かけないのでまだ普及していないのかもしれませんが、一人暮らしのあなたにはぜひおすすめしたい調理器具です。
もちろん炊飯もできるので炊飯器の代わりにもなるんだにゃ。
しかし、これ以上狭いキッチンに調理器具を置きたくない!という場合は、今ある炊飯器を上手に活用するのがおすすめですよ。
ご飯とおかずを一緒に炊くことでカオマンガイやはらこめしができますし、ゆで卵やじゃがいもなどをアルミで包んで炊飯すれば下ごしらえも可能です。
一人暮らし用の炊飯器はだと小さくてすべての料理ができるわけではありませんが、炊飯時間で加熱が足りないようならもう一度炊飯スイッチをいれるなど工夫すると良いでしょう。
ただし、あくまで炊飯用の調理器具なのでにおいが残ったり、炊飯の時ご飯に移ったりすることもあるので注意してくださいね。
うまく使えば調理の手間が省けて火も使わずにすむため、とても便利で安心して使える調理器具なので一人暮らしにもおすすめですよ。
まとめ
- キッチンが狭いとやる気が起きず料理できないのは、まな板や食器が置けないなど作業スペースがないことやガスコンロが一つしかないことなどが原因である
- 作業スペースを確保するために、シンクより大きいまな板を渡して作業台として使ったり、シンクに三角コーナーを置かないようにしたりすると良い
- ガスコンロやシンク回りにものを置かないように浮かせる収納を使ったり、思い切って包丁とまな板を使わずキッチンバサミやスライサーで対応したりすると楽になる
- キッチンワゴンを狭い隙間に入れると収納と作業スペースになって便利だが、物を載せすぎると邪魔な食器棚になるため注意する
- 電子レンジで料理する時に便利なのがアイラップ、シリコン製スチーマー、電子レンジ対応のタッパーで、レシピはサラダからお菓子までたくさんある
- カセットコンロやホットプレートは第2のガスコンロとして重宝するので、鍋の時以外にも使うと良い
- 電気圧力鍋や炊飯器を使うとある程度時間もかかるが、放っておいても調理が完了して便利なので一人暮らしにもおすすめ
料理はしたいけどキッチンが狭いからできないという時も、お弁当や出来あいのおかずを買ってばかりでは体にもよくありませんよね。
100均やホームセンターの収納アイテムを使えば料理ができないくらい狭かったキッチンもスッキリして、居心地の良いスペースにアレンジできますよ♪
そしてガスコンロだけでなく電子レンジや炊飯器なども活用して、手間をかけずに安くておいしくて体に良い料理を作ってみましょう。
こちらのキッチンワゴンは底が通気性の良いメッシュ仕様なので、野菜の収納にもぴったりです!
ツヤのないマットな質感で部屋になじみやすく、小回りの利くスリムタイプもあるので狭いキッチンでは大活躍ですね♪
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