火災保険の契約変更を考え見積もりをとる予定なら、慌てて探すことがないよう必要書類を準備しておきましょう。
私は2003年に家を建てたのですが、その頃は最長契約期間が30年でした。
新築住宅を購入しましたが、30年分を一括で支払ったため割引率も高く、計算してみると約21年分の保険料で補償は30年分という手厚さでしたね。
調べてみたところ、2015年10月から最長期間が10年となり、2022年10月からは最長期間が5年、原因は大規模な自然災害が増え保険会社の支払額が大きくなったことでした。
契約期間は短くなりましたが補償内容は良くなっているため、見積もりを見極めるポイントなどを押さえ、無理のない保険料の支払いや万が一の場合に備えられますよ。
今回は火災保険の契約の際、慌てずスムーズな見積もりをとるための必要書類などの紹介です。
火災保険見積もりは必要書類と契約内容をしっかり準備

火災保険の見積もりは記入したり聞かれたりすることが細かいため、申し込み前に確認できる必要書類を準備しておくことが大事です。
新築や賃貸などの場合、多くは住宅メーカーや不動産業者、住宅ローンを組んでいる銀行から紹介され加入する場合がほとんどですよね。
ところが今はネット保険などたくさんの商品があり、思いのほか保険料金が高額と感じ個人的に見積もりをして選ぶ場合が多いです。
火災保険への加入に法的な義務はありませんが加入義務はなくとも、大切な住まいの補償ですから火災保険への加入は忘れずにしましょう。
見積もりを申し込む際の補償内容は同じものにしよう
火災保険の見積もりを依頼する場合、入力事項などの資料が手元に準備されてあれば見積もり依頼がスムーズに進みますよ。
- 手順①電話もしくはネットで資料請求をする
確認書類などを準備しておく
- 手順②見積もりが届く
郵送は1週間前後、メールは2~3営業日以内
- 手順③プランを確認し再計算
補償内容や見積もりの
見積もりするにあたり、どんなことを重要視するかで保険料や保証も変わってしまうため、見積もりの注意点や必要書類について紹介します。
どの保険会社に見積もりを依頼するにしても、面積や構造、補償内容など必ず同じ内容で依頼しましょう。

火災保険のオプションもたくさんあるし、いろいろ想定した内容で見積もりするのは変かしら?
同じ火災保険の内容でも、各保険会社によって割引や強みがあるため、そういったところで保険料の差が出るため見積もりすることに意味が出てきます。
次の項は、手順①の「確認書類」についての紹介です。
購入時点で住宅メーカーにも必要書類を確認しておこう
火災保険の見積もりでは住宅の構造や広さなどを基に火災保険料が決まるため、記載されている必要書類を知っておきましょう。
もし自信がなければ住宅メーカーの担当者に確認しておくと良いでしょう。火災保険に加入していなければ住宅ローンが通らない銀行もあるため、住宅メーカーは必ず教えてくれます。
- 建築確認申請書
- 不動産売買契約書
- 建築住宅性能評価書
- 仕様書、図面
住所がわからない場合はないと思いますが、その他に建物の基本構造や延べ床面積もわかっていたほうが良いですね。
保険料は木造が最も高いのですが、燃えにくい防火性能の構造であれば耐火構造の書類を出すことにより保険料が下がります。
それでは次の項では契約時の必要書類を紹介しますね。
スムーズな契約には必要書類を準備しておくことが大切
不動産業者や住宅メーカーの紹介ではなく、あなたが選んだ火災保険を契約するなら、契約に必要な書類を前もって用意しておくことで慌てずに済みますよ。
- 重要事項説明書
- 登記簿謄本、全部事項証明書
- 売買契約書
- 建築確認申請書
- 確認済証、検査済証
- 検査済証建設住宅性能評価書
- 登記簿謄本、全部事項証明書
- 仕様書、図面、パンフレット
- 建築工事の請負契約書(新築)
余談ですが、賃貸の場合は建物は大家さんが火災保険の契約をしているので、家財のみ契約しておくことで、万が一の場合も住まいに必要な補償を受けることが可能です。

引き渡しは明日だけど、住み始めるのは来週だし火災保険もゆっくりで良いわ。
契約日についてですが、例えば事情がありすぐ入居できないとします。しかしそのような場合でも、引き渡し日から契約開始ができるように契約しましょう。
天災による被害を被った場合ですが、引渡し前であれば販売側からの保障もを受けられますが、引き渡し日以降の場合は販売側からの保障は受けられません。

引き渡し日の2カ月前辺りから検討し見積もりすることがベストです。
引っ越し準備や業者との打ち合わせなど、忙しくなるとゆっくり考えられなくなり、補償内容や保険料が適当になってしまうことがないよう早めの検討をおすすめします。
意外と知らない!?驚くほど幅広い火災保険による補償内容
火災保険は火事の以外の場合でも請求申請ができ、契約内容によっては電化製品の破損なども適用となるため、保険料を無駄にしないよう補償内容を把握しておきましょう。
- 火災による全焼
- ガス漏れによる爆発での家屋の損傷
- 風災や雪災、雹災による屋根瓦やカーポート、窓ガラスの損傷
- 自転車による家屋の外壁の損傷
- 空き巣による窓ガラスの損傷
- 洪水などにより床上浸水での汚れ
- 家具の移動で壁を壊してしまった
火事以外の申請ができることはうっすら認識していましたが、空き巣被害時まで補償の対象となるとは驚きました。

火災、雷、爆発以外は補償内容を選ぶことが可能です。
昨今の保険はたくさんの補償制度がついていますので、他の保険で二重に入っているなどという保険料の無駄払いにならないよう注意が必要です。
火災保険見積もりは比較する補償内容で違いがわかる

火災保険の継続をするか、新しく別の火災保険を検討するか考えた場合は、見積もりをとりポイント絞った比較をしましょう。
火災保険に加入するタイミングは、賃貸や住宅の購入、契約期間の満期に伴う場合がほとんどですが、少しでも良い補償内容で保険料が安ければ言うことなしです。
保険料の支払いも、5年分を一括で支払うことにより10%の割引が受けられます。
それでは、たくさんある補償のどこを見て比較すれば良いのか、ポイントを絞って紹介しますね。
見積もりは比較対象のポイントを絞って検討しよう
比較ポイントを把握し、届いた見積もりに目ぼしをつけられれば一括見積もりや比較サービスに無駄なく相談できますよ。
- 水漏れ
- 雪災、雹災、風災、水災
- 落下、飛来物、衝突
- 盗難
- 新価基準
- 費用保険金の有無(損害防止費用保険金やバルコニー等修繕用保険金など)
- 割引制度や長期間の契約、保険料の支払い方法
以上のものが、自動付帯なのか特約となっているかで今後の補償で使えることが違ってきますし、もちろん保険料の支払いにも影響があります。
比較のポイントとしては、費用保険金の補償対象の種類の多さや、保険金額の設定の欄が「新価基準」となっているかなどを確認しましょう。

新価基準なら、損害が生じたものと同等のものを再築するために必要な補償を受けられますよ。

私の家は時価になっているわ。これじゃ経年劣化で差し引かれた補償しか受けられない!
他にも火災保険の契約期間や支払い方法などを見て、あなたの望む補償がある保険会社を選びましょう。
天災に備えるならセットで入れるお得な地震保険
火災保険を契約する際に、地震保険にも契約しておくことで災害にも備えられますし、年末控除の対象でもあるため入っておいて損はありません。
- いつでも加入できる
- 単独で入れず、火災保険と同じ保険会社でしか入れない
もしあなたが現在、火災保険のみ契約していたとします。これから地震保険の契約を考えているなら、火災保険の契約をしている保険会社でしか入れません。
もし地震保険の取り扱いがない保険会社で火災保険を契約していた場合、地震保険の取り扱いのある保険会社に変更し、火災保険も再契約となります。
もしどうしても火災保険を変更せず、地震保険も入りたくなった場合は、単独でも入れる少額短期保険というものがあります。
しかし地震補償の金額や内容に制限があり、本当に地震で被害にあったときなどにカバーしきれない場合もありますので備え程度だと認識してください。
火災保険見積もりは一括サイトで商品の特徴を知ろう

簡単な見積もりで目安を知りたい場合、住所などの入力が一度で済む「一括見積もり」のサイトを利用すると便利ですよ。
細かな火災保険料までは不要でも、おおよその金額を知ることは、加入後の家計のやりくりを計画しておきたいあなたに有効な手段となります。
この項では、火災保険の見積もりに関する一括サイトやキャンペーンなどについて紹介します。
メリットとデメリットがあっても便利な一括サイト
一括サイトは複数ある火災保険の見積もりを、一度の入力で済ませてくれる便利なサイトです。
しかしどんなに便利なサイトでも、使い方によってはデメリットに感じる部分も存在します。
- 短時間で複数の保険会社に見積もりを頼める
- 土日や祝日などの時間を気にせず見積もりを依頼できる
日中は時間がとれない場合でも、一括サイトなら仕事や家事がひと段落する夜中でも、見積もりを申し込むことができるので大変魅力的ですね。
しかしお使いになるサイトによっては手薄なサービス内容のサイトもあるのでご注意ください。
- 地方公共団体の運営する共済は見積もりできない
- サイトによっては勧誘があり、補償内容も選びにくい場合がある
- 口コミやランキングが気になってしまう

見積もりだけでなく、補償内容の相談やアドバイスがほしいわ。
それでは次の項で、デメリットも緩和できるおすすめの火災保険見積もり一括サイトの紹介をしますね。
デメリットを回避できる一括見積もりのおすすめサイト3選
一括見積もりのサイトはたくさんあり「勧誘がしつこい」「火災保険料の見積もりだけで相談はできなかった」などを解消するため、サイトは慎重に選びましょう。
サイト名 | おすすめの理由 | 一括見積もり件数 |
---|---|---|
保険の窓口インズウェブ | ・細かい希望に沿った保険を探している ・火災保険に自転車事故の補償がつけられる | 15社 |
住宅本舗 | ・ネットだけで完結したい場合におすすめ ・保険料が安い商品をさがせる ・保険商品が40商品あるので補償内容が充実 | 16社 |
保険スクェアbang | ・アドバイザーに相談できる ・サイトの利用者数が650万人 ・保険の商品数が26商品ある ・しつこい勧誘がない | 6社 |
どのサイトにも「火災保険の一括見積もり依頼」というサイトがあるため、そのサイトに必要事項を入力することで、複数の見積もりをとることができますよ。
注意してほしいのが、一括での見積もり件数の最大数の数は見積もりがもらえる数というわけではありません。
契約内容によりますが、一括見積もりで送られてくる保険社数は平均2~5社が相場となります。
キャンペーン期間なら見積もりでプレゼントがもらえる
火災保険の一括見積もりサービスでは、期間限定のキャンペーン中なら、見積もりをとり簡単なアンケートに答えることでプレゼントがもらえますよ。
- コンビニなどのギフト券
- タオルやボールペン
- お米ギフトカード
- 各種ギフト券
主にギフト券が多いのですが、なかにはiPodなどの家電もプレゼントになっているサービスも見かけます。
ただし注意してほしいのは、どのサイトも1年中プレゼントを催しているわけではないので、見積もりのタイミングによってはキャンペーンがない場合もあります。
一括サイトの見積もりを無料で利用でき、さらにプレゼントまでもらえるなんて嬉しいキャンペーンですね。
まとめ

- 火災保険の見積もりには、延べ床面積や建物の構造により保険料が変わるため建築確認申請書などの必要書類を準備したうえで申し込みをすると良い
- オプションがたくさんあるからといって、見積もりを依頼する保険会社ごとに契約内容は変えず、全て同じ条件で算定してもらう
- 実際に火災保険を契約する場合、マンションなのか戸建てなのかで必要書類が異なるため、事前に住宅メーカーや不動産業者、銀行などに確認しておく
- 火災保険の契約日は、例え引っ越しが済んでおらず居住していなくとも、引き渡し日から契約開始になるよう見積もりの検討や必要書類をそろえる
- 補償内容によっては、火事の消失だけではなく、家電や自転車での不注意による外壁の破損、風災や雹災でのカーポートの破損などの補償も適用している
- 火災保険見積もりの比較ポイントは、補償内容が自動付帯や特約、新価基準かどうかなど費用保険金の対象の多さで見極めると良い
- 一般的な地震保険は単独では入れず、必ず火災保険の契約をしている保険会社のものでなければ入れないが、補償に限りがあるものであれば単独で入ることも可能
- 一括サイトを利用して見積もりをとる場合も、時間に制限がなく夜中でも申し込み可能な反面、サイトによっては補償内容が選びにくく相談できないケースもある
- 火災保険の見積もりを一括サイトでとる場合、キャンペーンなどの催しがあり、簡単なアンケートに答えることでギフト券などのプレゼントがもらえる
今回の記事で、私自身も火災保険について初めて知ることが多かったです。家電まで補償してもらえるとはビックリでした。
現在加入している火災保険についても見直すことができましたし、満期になる前に準備する必要書類もわかり、更新日さえ忘れなければスマートに契約できそうです。
この記事を参考に、あなたの住まいを補償してくれるピッタリな契約内容を見極め、豊かで安心できる日々を手に入れてくださいね。
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