指輪に付いた黒ずみは、素材や原因に合わせた方法で落としてあげることが大切で、適切な落とし方をすれば再び輝きを取り戻せます。
お気に入りの指輪に黒ずみが付いて変色してしまうとショックですし、どうにか輝きを取り戻したいと思いますよね。
母が長年身に着けている指輪の黒ずみが気になるので、掃除してあげたいです。
黒ずみには重曹、サビにはお酢を使った落とし方がおすすめで、どちらも化学反応によって汚れを分解させる方法です。
黒ずみは指輪の身に着け方や保管方法も原因になっている場合もあるため、この記事では日々のケアや正しい保管の仕方も解説しています。
今付いている汚れは適切な落とし方で取り除き、今後は定期的にお手入れをして大切な指輪の美しい輝きを長続きさせましょう♪
大切な指輪やアクセサリーはひとつひとつ仕切りのあるジュエリーボックスに収納して、黒ずみやサビ、傷が付くのを防ぎましょう。
このジュエリーボックス2段タイプで指輪やネックレス、ピアスなどアクセサリーの種類に対応した仕切りがあるため、たくさんのアクセサリーをきれいに整頓して収納できます。
指輪の黒ずみの落とし方は原因と素材で変わってくる
指輪の黒ずみや汚れが気になってお手入れをする際は、汚れの原因と指輪の素材を確かめて適切な方法で行いましょう。
黒ずみの原因や指輪の素材によって汚れの落とし方が異なり、間違った方法で掃除すると大切な指輪を傷つけてしまう可能性もあるからです。
指輪掃除を始める前に確認したい2つのことと掃除の注意点を詳しく解説していきます。
正しいお手入れをすれば、輝きを長持ちさせられますよ♪
黒ずみ汚れの原因は3つ!硫化とサビとメッキはがれ
指輪の黒ずみにはいくつか原因があり、化学反応によって黒ずみやサビが出たり、メッキ加工がはがれると黒ずんで見えたりします。
原因や素材に合わせた落とし方をしないと、大切なアクセサリーを傷つけてしまう可能性もあるため、まずは黒ずんで見える汚れの原因をはっきりさせましょう。
汚れ | 原因 |
---|---|
黒ずみ | 銀素材が空気中の硫黄と化学反応を起こして黒く変色する(硫化) |
サビ | 銅や真鍮素材が空気中の酸素や汗、皮脂などと酸化してサビる |
メッキはがれ | シルバーやゴールドのメッキ加工がはがれると黒ずんで見える |
汚れの見分けは少し難しいですが、シルバー表面に黒ずみや斑点が現れている場合は硫化による黒ずみで、灰色っぽい場合は酸化によるサビです。
硫化して時間が経つと黒ずみが濃くなり、乾拭きだけでは落ち切らず工夫した落とし方が必要になります。
母の指輪は内側が全体的に黒ずんでいるので、落とすのは苦労しそうです。
シルバーアクセサリーの黒ずみは指輪の中までは達さないため、適切にお手入れすれば元の美しい状態に戻せるので安心してくださいね。
メッキがはがれてしまった場合は、お手入れをしても黒ずみは消えず、こすることでさらに加工がはがれてしまう可能性もあります。
はがれたメッキをきれいな状態に戻す再メッキ加工ができる場合もあるため、ジュエリー加工専門店や購入したジュエリーショップに相談してみましょう。
刻印の有無で素材を見分けて正しいお手入れをしよう
銀色のアクセサリーはいろいろありますが、全てが銀(シルバー)ではなく、プラチナやメッキ加工など素材によっては汚れの落とし方が違うためしっかり判別しなければなりません。
本物のシルバーには刻印がされているので指輪の内側をじっくり観察して、シルバーかメッキ加工かの判断をして正しい汚れの落とし方をしましょう。
銀と勘違いしてごしごしこするとメッキがはがれてしまうこともあります。
シルバーの指輪は磁石反応がないため、まず磁石を当ててくっつかないか確認しましょう。
磁石反応がない金属は、シルバーのほかに金、プラチナ、チタンなどがあります。
次に指輪の内側をじっくり調べ、以下の刻印があればシルバー、無ければシルバー加工だと判断ができます。
刻印 | 意味 |
---|---|
SV | SILVERを略した表記 |
silver | そのままシルバーの意味 |
925 | 純銀を1000分率で表したときに925が銀であるという意味 |
starling | 925のシルバーの別名 |
純銀 | 100%銀でできているという意味で強度がやや劣る |
母の指輪は「silver」の刻印があったのでシルバー確定です。
同じシルバー色でもプラチナの場合は「Pt950」「Pt900」など、ゴールドの場合は「K24」「916」などの刻印がされていますよ。
プラチナやゴールドは変色しにくい金属といわれていますが、シルバーや銅が含まれていると変色を起こすこともあります。
宝石付きの指輪は水洗いしないで!汚れ落としの注意点
指輪の黒ずみやサビの落とし方は素材によって異なり、特にパールなど付いている宝石によっては水洗いはできません。
宝石が付いている指輪は基本的にやわらかい布でふき取る程度にするか、購入したジュエリーショップに相談したほうが安心です。
水洗いができる素材は以下のようになっていますが、メッキ加工された指輪は、メッキがはがれたりツヤ消しが取れてしまったりするため注意が必要です。
サビは水気からも発生するため、水洗い後は水滴を残さないようにしっかり拭き取り、風通しの良いところで乾かしましょう。
水洗いできる指輪でも、高価なものや思い入れが強い場合は、ジュエリーショップや銀製品クリーナーなどの専門店への相談がおすすめです。
家庭でできる指輪に付いた黒ずみの落とし方を解説していきます。
指輪の黒ずみには重曹が有効的!汚れの落とし方5選
指輪はアクセサリーの中でも皮脂や汗、食べ物、日焼け止めやハンドクリームなどが付いて汚れやすく、手元に着けるため汚れが目に入って気になるものです。
ここでは宝石が付いていないシルバーやゴールド、プラチナ、メッキ加工の指輪に付いた黒ずみやサビの落とし方を解説します。
黒ずみには重曹、サビにはお酢が最適で、皮脂汚れや水溶性の汚れ落としにはアルコールをかけてふき取る、炭酸水に一晩漬けておく方法もあります。
私はジュエリーショップのクリーニングサービスを時々利用しますが、クリーニング後の指輪は輝きがよみがえり装着すると気分も上がります♪
輝きを長く保つためにも定期的にお手入れをしましょう。
専用クロスで磨くだけ♪軽い汚れは乾拭きで落とす
クリーニングクロスで表面を拭くだけでも黒ずみが落ちる場合があり、クロスは安く購入できるため気軽にできる掃除方法です。
アクセサリーの汚れ落とし専用に作られた布で、メッキ加工などあらゆる金属に安心して使えるのも嬉しいポイントです!
日々のお手入れだけでなく、指輪を包んで保管する布としても使えますよ。
研磨剤入りのクロスは、メッキ加工がはがれたり艶消し加工が取れたりと、表面を傷つける恐れもあるので注意しましょう。
拭くだけでとても簡単な方法ですが、それだけでは黒ずみやサビが落としきれない場合はこの後紹介する方法を試しましょう。
液体洗剤につけ置きして細かな部分を水洗いしよう
乾拭きで落としきれない場合は、液体洗剤につけ置きして水洗いをしましょう。
液体タイプの専用クリーナーや中性洗剤を使うと、細工部分にも入り込めるため、クロスでは届かない細かい部分のサビや黒ずみを落としやすいです。
専用クリーナーの使い方は商品によって異なり、クロスにクリーナーや研磨剤を付けてふき取るタイプや、磨いた後に水洗いするタイプもあります。
食器用洗剤洗剤を使った黒ずみ落としに必要なものは5つで、どの家庭でも準備できるものです。
洗い方の手順を見ていきましょう。
- ステップ①水にクリーナーか食器用洗剤を少量入れて溶かし、指輪を入れる
汚れがひどい場合は20分程度つけ置きする
- ステップ②指輪をこすって汚れを落とす
全体は指の腹で、細かい部分は綿棒、歯ブラシで優しくこする
- ステップ③水ですすぎ洗いし、やわらかい布で優しく拭いて乾燥させる
変色や劣化の原因になるので洗剤が残らないように注意する
ゴールドやメッキなど強くこするのには抵抗のある指輪におすすめですが、黒ずみが強い場合には落としきれないこともあります。
次の項では、頑固な黒ずみが付いている場合に試してもらいたい、重曹を使った落とし方を解説します。
重曹とアルミホイルの化学反応作用で黒ずみスッキリ♪
頑固な黒ずみにおすすめしたいのがこの方法で、重曹とアルミホイルを使い硫化したシルバーの表面に化学反応を起こして汚れを落としていきます。
環境にも体にも優しい重曹は、水に溶かす、ペースト状、研磨剤などに形を変えて、あらゆる汚れを落とすナチュラルクリーニングに欠かせない便利なアイテムです。
化学反応が起こることによって、つけ置きするだけで黒ずみが浮き上がってスッキリ落ちるので気持ちが良いですよ。
母の指輪は細かい細工が施されていて、その隙間に汚れが入り込んでいることと、指輪の内側が全体的に黒ずんでいるのでこの方法で掃除しました。
- ステップ①耐熱容器にアルミホイルを器のように敷き、指輪を入れる
アルミホイルは一度クシャっとさせてから広げる
- ステップ②重曹小さじ1を入れてお湯200mlをそそぐ
化学反応が終えるまで5分程度つけ置きする
汚れが取れない場合は軽くこする - ステップ③流水で洗い流しやわらかい布でふき取る
重曹が残ると白く固まって落ちにくいためしっかり流す
重曹にお湯を注ぐとシュワシュワと泡立ち、しばらくすると指輪に挟まっていた汚れが浮き上がってきました。
指輪の内側に付いた黒ずみは黒から茶色に変化して汚れが分解されている様子がありましたが、頑固な汚れで5分だと落ち切らなかったです。
つけ置きだけでは落ちなかったので、綿棒でこすりました。
綿棒で軽くなでただけで、このようにごっそりと黒ずみが取れとても気持ちが良かったです。
さらに細かな部分は歯ブラシを使い、隙間に入り込んだ汚れをこそぎ落としました。
左が洗う前右が洗った後で、指輪の内側の黒ずみがきれいに落とせたのと、全体的にトーンが明るくなり輝きが復活しました!
実際は写真よりもっと輝いていて、母も大喜びでした!
小さな指輪はゴム手袋を装着していると掃除しにくいため、肌に優しい重曹を使い素手で作業できたのも嬉しいポイントでした♪
重曹をぬるま湯で溶かしペースト状にしてこすり洗いをするのも有用ですが、研磨作用があるため力加減に注意しましょう。
重曹水の代わりに塩水につける方法もあります。
研磨作用がある歯磨き粉で磨いて輝きを取り戻す方法
歯磨き粉の研磨作用でシルバーの指輪に付いた頑固な汚れや黒ずみを落とす方法がありますが、傷つきやすいゴールドやメッキ加工の指輪にはおすすめしません。
歯磨き粉を付けた歯ブラシで指輪を優しく磨き、水ですすいだらやわらかい布で水分をふき取りましょう。
塩や炭が多く含まれる歯磨き粉は指輪を傷つたり変色させたりする可能性があるため、使用前に内容成分をよく確認してください。
サビ取りにはお酢と水が最適!酢酸パワーで分解除去
指輪のサビを取りたい場合は、お酢を使うと簡単に落とすことができます。
酢酸という成分を持つお酢はサビ落としに最適なアイテムで、サビに触れると化学反応を起こして汚れを分解する性質を持っています。
熱湯200mlに対しお酢を20g程度入れてよく混ぜ、指輪を入れて1時間程放置し、サビが浮き上がってきたら洗い流してやわらかい布でよく拭き取ります。
この方法も化学反応を利用しているため、つけ置きするだけでサビが浮き上がってきますよ。
塩とお酢を1:1で混ぜた中に指輪を入れる方法もあります。
指輪の黒ずみはお手入れで防げる♪正しいケアと保管法
指輪の黒ずみやサビは避けにくいものですが、正しい身に着け方と、適切なお手入れや保管方法で汚れ付きを防げますよ。
家事の際は取り外す、使い終わったら簡単にお手入れをして長期間使わないときは密閉保管するなど、日々の扱い方や保管の工夫で指輪の輝きを長続きさせましょう。
取り外したらそのまま放置してほとんどお手入れしていない私は、自分で黒ずみやサビの原因を作っていることに気づきました。
指輪の正しい扱い方は、そんなに難しいことはないですよ。
身支度の最後に指輪を着けて帰宅したら取り外そう
指輪は身支度の最後に装着し、化学物質や塩分が付く場面では取り外すことで指輪が汚れるのを防ぎましょう。
化粧品やスタイリング剤、香水に含まれる薬品や油分は指輪の変色の原因となるため、外出時はアクセサリーを最後に着ける習慣を身に付けると良いですよ。
洗剤、塩水、塩素水などの化学物質が原因で黒ずむ可能性もあるため、家事をするときやプール、海水浴、温泉では必ず指輪を外しましょう。
家を出る前に着け、帰宅して手を洗う前に外すのがおすすめです。
私は今年の夏ピアスを外さず海に入ってしまい、取り外した後のお手入れが不十分だったのもあり見事に青サビが付きました。
お酢のサビ取りもチャレンジしてみます!
お手入れのタイミングは外したとき!汚れは拭き取る
使用した指輪を取り外したときにクロスで汚れをふき取ってお手入れして、汚れのこびりつきを防ぎましょう。
1日使っていた指輪には汗や皮脂、ハンドクリームなどが付着するため、黒ずみやサビの原因を残さないようにお手入れしたいものです。
お手入れは手間がかかるイメージですが、毎日使う指輪であれば、洗面所にクロスを載せた小さなトレーを置いて取り外したついでに簡単にケアしましょう。
ジュエリー専用のクロスがない場合は、メガネ拭きでも代用できますよ。
時々取り外してお手入れするように母に伝えます!
指輪は1つずつ保管しよう!使わないときは密閉して
指輪はアクセサリー同士がぶつかって傷つくのを防ぐために1つずつ保管し、長時間使わない場合は密閉すると良いですよ。
毎日違う指輪を身に着ける場合や、結婚式やパーティーなどでしか身に着けない指輪は、特に身に着けたその日にお手入れして次に使うときまで正しく保管しましょう。
よく使う指輪は仕切りのあるボックスに入れたり、1つずつやわらかい布で包んだりして、アクセサリー同士がぶつからないようにしましょう。
空気も黒ずみやサビが付く原因の1つなので、長時間使用しない場合は密閉性の高いチャック付きのビニール袋に入れて空気を抜いて保管するのがおすすめです。
指輪を取り外したら次に使うことを考えてしっかり汚れを落としたいです。
引き出しや棚などに保管する場合が多いと思いますが、時々風通しの良い場所に置いて乾燥させることでサビ付きを防止できます。
ついやってしまいがちな黒ずみの原因になるNG保管方法
最後にやってしまいがちな間違った指輪の保管方法を紹介します。
せっかく輝きを取り戻した指輪がまた黒ずむ原因になったり、大切な指輪を紛失してしまったりするため、注意してくださいね。
小さな指輪はすぐに失くしやすく、一度紛失したらもう二度と出てこない場合もあるため保管場所は固定しておきたいものです。
毎日同じ指輪を使う場合はトレーに置く方法が簡単で良いのですが、次に使うまで時間が空く場合は注意しましょう。
指輪にどんどんホコリが溜まり、汚れがこびりつく原因になります。
外出先で指輪を外した際に保管する場所がないからと、財布やポーチの中に直接入れるのも摩擦などで指輪が傷む原因になります。
旅行などあらかじめ分かっている場合は持ち運び用のジュエリーケースを持参し、急なときでもハンカチやティッシュなどで包んでから入れましょう。
ポーチの中に小さいジップロックを1枚入れておくのも良さそう!
このジュエリーボックスには指輪が11個収納でき、柔らかいベロア生地のポケットが大切な指輪を包み込むため酸化によるサビ付きも防げます。
指輪収納の上はネックレスを収納するポケットになっているため、蓋を閉めてもアクセサリー同士が接さない作りになっているところが私のおすすめです。
まとめ
- 指輪が黒ずむ原因は化学反応やメッキ加工のはがれなど複数あり、お手入れをする際は汚れの原因と指輪の素材を確かめることが必要
- 素材によって落とし方が異なり、パールなどの宝石は水が使えず、メッキ加工された指輪は強くこすると表面のメッキがはがれたり傷ついたりする可能性がある
- 100円ショップで購入できるクリーニングクロスで表面を拭くだけでも黒ずみが落ちる場合があり、気軽にお手入れできる
- 液体タイプの専用クリーナーや中性洗剤を使うと、細かい部分にも入り込めるためクロスでは届かない部分のサビや黒ずみを落としやすい
- 黒ずみには重曹とアルミホイルを一緒に使う落とし方がおすすめで、硫化したシルバーの表面に化学反応が起きてつけ置きするだけで汚れが浮き上がる
- 歯磨き粉の研磨作用でシルバーの指輪に付いた頑固な汚れや黒ずみを落とせるが、傷つきやすいゴールドやメッキ加工の指輪はやめたほうが良い
- お酢はサビ落としに最適なアイテムで、お酢の中に指輪をつけ置きすると酢酸の分解作用でサビ取りができる
- 指輪は身支度の最後に装着し、指輪に汚れや化学物質が付くのを防ぐために家事をする際やプール、温泉、海などでは取り外す
- 使用した指輪は取り外したときにクロスで汚れをきれいに拭き取り、長時間使わない場合は空気に触れないように密閉保管すると黒ずみやサビ付き防止になる
- 取り外した指輪は、トレーに放置したりポーチや財布に直接入れたりすると黒ずみや傷の原因になるので、仮置きや定位置にジュエリーボックスがおすすめ
久しぶりに着けようと指輪を取り出したときに、黒ずみやサビで色褪せてるとがっかりするものです。
ここで紹介した落とし方で今付いている汚れを落とし、今後は定期的に丁寧に磨き上げることで大切な指輪の美しい輝きを長続きさせましょう。
レザー調のジュエリーボックスはお値段以上に高級感があり、カラーは清潔感のあるホワイト、かわいらしいピンク、高級感のあるモスグリーンから選べますよ。
コンパクトなのに大容量で中の仕切りが自由に組み替えられるため、あなたの思い通りの収納が叶うジュエリーボックスです。
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