雨樋の詰まりは自分で直す!雨続きでもあふれ知らずで気分スッキリ♪

家づくり

軒下を歩いてたのに雨樋があふれて肩がズブ濡れだわ。

雨樋が詰まり水が正常に下へと流れない状態が続くと、途中であふれ出した雨水が原因で外壁への劣化や破損を招くため、気づいたら自分で直してしまいましょう。

雨樋は屋根のひさしに付いていて、雨水を受け流すだけの装置に見えますが、外壁へのコケなどの浸食から建物を守ってくれる隠れた名選手なのです。

心地良く雨音を楽しめればいいのですが、豪雨の日に雨樋が詰まって溢れていたら騒音になり、そのまま放置しておけば雨樋自体が破損してしまいます。

もし修理をプロに依頼するとしたら屋根根業者に頼むことになりますが、詰まりの原因が落ち葉や砂ホコリによるものならば自分で直すことも可能です

今回の記事では、雨樋の詰まりを自分で直す方法や防止のための便利な道具を紹介します。

詰まりの解消にはワイヤータイプのパイプクリーナーがおすすめです。手元のハンドルをクルクル回して詰まりを取り除きます。

ワイヤーも強靭なため、こびりついた雨樋の中の汚れはもちろんその他の排水溝にも使用できるため、業者に頼む前に試す価値はありますよ。

雨樋の詰まりを自分で直せれば自宅の外壁も長持ちする

落ち葉や土などによる雨樋の詰まりを業者に頼まず自分で直したい場合は、ホースによる水圧や便利グッズなどを利用して汚れを押し出してみましょう。

雨樋の詰まりを自分で直す方法
  • ホースの水圧で詰まりを押し出す
  • ワイヤーを使って詰まりを取り除く

自分で雨樋を確認することにより、今まで気にならなかった部分なども見えてくるため、もっとご自宅に愛着がわくでしょう。

詰まりが解消されて一気に流れ出す瞬間は、爽快感を味わえます♪

もちろん自分で直すことには限界がありますので、完全に破損している場合や掃除をしているのに流れが悪いという場合は、お近くの屋根業者にご相談ください。

雨水が雨樋以外からあふれ出る状態がしばらく続くと、外壁の亀から雨水が浸透し、シロアリ被害や雨漏りの原因となるため見ないふりはできません。

雨水がきれいに流れ落ちることで、外壁をきれいな状態を保てるため建物の長持ちへとつながります。

詰まってしまう前に早めの対処で雨の日に備えよう!

自分で雨樋の詰まりを直すことができれば、屋根業者に頼む手間も作業料金もかかりません。

雨水の流れを悪くし、雨樋を詰まらせる原因のひとつに落ち葉や土ホコリ、鳥の巣などがあります。まず、はじめにこれらを取り除く作業の手順を紹介します。

雨樋詰まりを解消する手順
  • 作業①
    脚立やはしごをかける

    脚立やはしごは雨樋に掛け、必ず誰かに支えてもらう

  • 作業②
    脚立に乗り雨樋に詰まっている枯れ葉や土ホコリを除去する

    鳥のウイルスがあるのでゴム手袋を着用し、素手では触らない

  • 作業③
    ホースで水を流してみる

    屋根下の横樋から縦樋に流れるように水を流す

  • 作業④
    この時点で横樋からあふれたら、屋根業者に依頼したほうが良い

    横樋が屋根の形状に合っていないと考えられるため

  • 作業⑤
    横樋は流れるが縦樋が流れ落ちていかない場合

    縦樋を軽くたたくか、トングなどでかき出す

  • 作業⑥
    もう一度水を流して確認する

    雨樋自体に割れなどがないかも見ておく

手順の中で、横樋と縦樋という言葉がありますが、この2つを雨樋と呼んでいます。

横樋
  • 屋根の真下に水平についている雨樋
  • 傾斜になっており、雨水を集めて流す
縦樋
  • 外壁に沿って垂直付いている雨樋
  • 横樋から流れてきた雨水を排水する

横樋の詰まりは落ち葉や土ホコリときには、鳥が巣を作ってしまったり子どもがボールを投げ込んでしまったりと、意外にも詰まる要素が満載です。

雨水があふれた場合は、「少しだから大丈夫」「そのうちゴミも流れる」などと思わずに、自分でできる範囲だけでも詰まりを解消すると良いですよ。

詰まりを直すための回転式ワイヤーは持っていると便利

雨樋掃除、「途中までは順調だったけど、縦樋部分の真ん中あたりで詰まっていて直せない!」と困っているなら、素晴らしい道具を紹介します。

それは回転式パイプクリーナーです!この回転式パイプクリーナー、なにが素晴らしいかというと雨樋以外の詰まりの解消にも使えちゃうんです。

脚立やはしごをかけ、雨樋の上から下へとパイプを移動させるだけで、途中で詰まったゴミや土ホコリの塊を刺激し、力や業者に頼らず詰まりを直すことができますよ。

ワイヤーの先端部分がボーリングのピンのような波を打った凹凸形状のため、途中で引っかかっているゴミをかき出してくれます。

先日、雨樋ではなく洗面所の排水溝で使用しましたが、ワイヤーがたくさんのゴミをきちんと引きずって出てきたので雨樋以外での利用も期待大です。

雨樋詰まりの防止には小まめな掃除やカバーがおおすすめ

雨樋の詰まりが原因で、外壁の亀裂から雨水が浸透し内側から腐食してしまうと、シロアリなどの害虫から建物自体の修理へとつながってしまいます。

詰まってしまう前に落ち葉や鳥が作ってしまう巣などをまめに取り除き、風にのって侵入してくる土などを防止できるカバーを付け、雨樋の詰まりを防止して建物全体を守りましょう。

ほんの少し手間がかかりますが、雨樋の詰まりを防止しておけば、雨の日に雨樋を心配しながら過ごすこともなくなります。

雨樋に土や落ち葉が入り、雨水などで腐葉土を作らせないためにも、雨樋の上に防止カバーを付けてしまえば、数年に一度の掃除ですみますよ。

落ち葉や土ホコリの除去は雨樋の破損を防ぐ第一歩

詰まりを防止するために、雨樋の掃除をして落ち葉や土ホコリの掃除をし、雨樋からの水の流れをせき止めないようにしましょう。

雨樋の掃除用具
  • 脚立やはしご
  • ゴム手袋
  • ほうきやちりとり
  • 針金
  • 長いホース
  • ゴミ袋

雨樋にはたまる土や落ち葉には、屋根にとまる鳥からのウイルスなどの付着や、枯れ枝でのケガが心配されるため必ずゴム手袋を着用してください。

掃除の手順は、先に紹介した「雨樋詰まりを解消する手順」を参考にしてくださいね。

屋根業者
屋根業者

1階は脚立でも可能ですが、2階は危険が伴うため業者にご依頼ください。

雨樋の詰まりを掃除するには、高圧洗浄機などで一気に流してしまうことも方法のひとつです。

しかし雨樋自体が経年劣化していた場合、高圧洗浄機の強い力で水圧を加えると雨樋が破損してしまうかもしれません。

あなたが雨樋の少しの詰まりでも軽減させたいと考えているならば、雨樋は定期的に掃除をし日当たりの良い場所の雨樋は塗装を施すと長持ちしますよ

雨樋にカバーを付けて落ち葉の侵入をシャットアウト!

自分で取り付けできる、雨樋用の落ち葉よけカバーなるものが販売されていて、これを雨樋にかぶせるよう装着すれば落ち葉や枯れ枝などの侵入が防止できますよ。

自分で直したり小まめに掃除をしたり……、「それよりもっと手軽な方法はないかしら?」とお探しのあなたに朗報です。

エクステリア名使用
・落葉よけネット
・落葉止め
・落ち葉は入り込まないが短い枝などは侵入可能
・積雪カバー
・マルチカバー
・取り付けは業者に依頼した方が良い
・完全に雨樋を覆うためゴミの侵入が非常に少ない

落葉よけネットは自分で取り付けできないことはありませんが、積雪カバーに関してはエクテリア建材となるため業者に依頼したほうが間違いないです。

信頼できる業者を探したい場合は【くらしのマーケット】を利用して、あなたにぴったりのサービスを見つけましょう♪

積雪カバーやマルチカバータイプは、もともとは直接の雪の重みで雨樋が破損しないようにと考えられたものです。

屋根業者
屋根業者

割高になりますが雨樋と一体型になっているタイプもございます。

ネットタイプは割安ですが、周りに住宅がなく木々に囲まれた立地でしたら、小枝が挟まる確率が高いためカバータイプがおすすめですよ。

雨樋詰まりを業者に頼む前に火災保険の内容も見直そう

自分で直せば費用が安価に抑えられますが、亀裂や破損、2階の傾斜部分で補修や掃除に危険が伴う場合は、屋根業者に依頼することをおすすめします。

屋根業者は、相談や見積もりまでは無料査定のところが多いため、もし雨樋が歪んでしまっている場合などは今とは違う雨樋の形状を相談しても良いでしょう。

雨樋の修理や交換は屋根業者以外に、工務店やリフォーム業者も請け負っていますので、相見積もりをとるなど、自分で相談しやすい業者を選ぶことも大切です。

2階の修理は足場をかけるので周辺部分も見てもらおう

雨樋のゴミを取り除き、縦樋も叩いて水を流してワイヤーも通したのに詰まりが解消されない場合、これはもう屋根業者に依頼し漏れている付近も点検してもらいましょう。

特に2階の雨樋は、ベランダに安全に脚立やはしごをかけられても、危険を回避できない場合が多いからです。

作業内容費用日数
雨樋の掃除5千円~3万円前後1日程度
足場の設置費用25万前後2~3日
雨樋の交換費用20万~55万前後5日前後
部分交換の費用1万5千円前後
※部分交換は交換箇所により変動あり

業者に依頼するメリットに足場をかけるという工程があるため、雨樋以外の場所も点検してもらえることです。

私の自宅は築20年なのですが、築15年目のときに屋根と外壁の塗装をするため足場をかけることになりました。

当時、雨樋は色あせこそしていましたが、劣化などの割れは見られなかったため外壁と一緒に雨樋も塗装してもらい、5年経過した今でもしっかり機能しています。

塗装というコーティングをすることにより、雨樋の寿命を延ばすことができましたし、見た目も外壁と同色になり得した気分になりました。

他の作業と抱き合わせなら足場費用も割高に感じないわね。

雨樋の詰まり解消や修理で火災保険が使える確認しよう

雨樋が火災保険の補償対象となり修理できる場合があるため、加入している火災保険の内容は確認しておきましょう。

火災保険は家を購入したときに加入します。2021年までは保険期間が10年でしたが、2022年からは最長でも5年契約のようです。

新築から3年しか住んでいないのに、台風で雨樋に亀裂で割れてしまったわ。

自然災害での破損なら火災保険の対象となります。

家を建てると火災保険に加入する人がほとんどですが、その際に火災保険の「建物のみ」や「家財一式」などいろいろなオプションの加入の仕方がありますね。

保険会社によって保険名はさまざまですが、保険会社の担当に雨樋の修理保証のことを訪ね、加入時には気づかなかった部分を後付けし安心を買いましょう。

地震で割れた場合も自然災害だから火災保険で補償してくれるかしら?

地震による亀裂などの修理は、火災保険ではなく地震保険への加入内容で決まりますので、全てを火災保険でカバーできるわけではありません。

保険会社は、火災や地震などの現状確認を専門のリサーチ会社に委託しています。

調査日には、破損部分の写真を撮ったり状況を聞かれたりするので、スムーズに調査が済むよう事前に確認しておくと良いでしょう。

リサーチ会社
リサーチ会社

現地調査員が現状確認や状況を把握して持ち帰り審査結果を決めます。

加入しているから大丈夫とは限らず、経年劣化や屋根や建物の構造上での破損は対象となりませんのでご注意ください。

一生を共にするご自宅の保険ですので、今後のためにもこの機会に内容の確認をし、火災保険の適用がどこまでかを確認してみると良いでしょう。

>> 雨樋を修理する前に 火災保険の無料診断サービス で確認してもらおう

まとめ

  • 雨樋が詰まることで雨水があふれてしまい、長年放っておくと外壁破損やシロアリの原因となるため発見次第直したほうが良い
  • 落ち葉などによる雨樋詰まりは自分でできる場合もあるが、その場合は必ず脚立やはしごなど安全を考慮したうえで2人で行う
  • 回転式ワイヤークリーナーは1台持っていると、洗面台やお風呂場の排水溝が詰まった際にも活躍してくれるため便利
  • 雨樋詰まりの防止には、自分でできる限りの定期的な雨樋掃除や劣化がないかの点検をしたほうが良い
  • 詰まりの原因となる落ち葉や小枝、土ホコリの侵入を防止するために、自分で付けられる雨樋ネットや雨樋カバーなどを利用する
  • 自分で直せない場合や2階部分の雨樋の場合は業者が足場をかけるため、漏れていて雨樋付近や屋根なども一緒に点検してもらう
  • 火災保険の加入内容によっては自然災害での雨樋の保証が受けられるかもしれないので、補償内容は確認しておいたほうが良い

雨樋の詰まりは自分で直すことができますが、プロのような技術はないため、劣化した箇所を無理に直そうとすれば割れてしまう可能性も少なくありません。

もし雨樋が詰まって雨水のあふれを発見したら、今回の記事を参考に自分で直すか火災保険を利用しつつ業者に依頼するなどして絶対に放置しないでくださいね。

雨の季節も雪の季節も雨樋がなければ、自宅の外壁や屋根の雨漏りなどは劣化していくばかりです。

パイプクリーナーは長さも選べハンドルが付いているため、脚立やはしごが設置できるスペースがあれば、プロでなくとも2階部分の雨樋でも直すことが可能です。

どんな汚れでもごっそり絡めとる清掃ブラシで雨樋を掃除しておけば、台風や雨の日でも雨水があふれないため、うるさい雨音に悩むことなく静かに過ごせますね。

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