家庭菜園したいけどうちの庭は日陰だから無理よね。
あなたのお庭が日陰の場合はその環境を好む野菜を選べば失敗せずに家庭菜園を楽しめます。
日陰を好む野菜を選べば日照時間の短い庭でも収穫できますよ。
家庭菜園初心者にとって日陰で野菜を育てるのは不安でしょうが、スペースがあるのに諦めるのはもったいないです。
なぜなら家庭菜園は身近に野菜の成長を感じ、わくわくした気持ちで収穫してさらに味わうことができるからです。
私は以前プランターでミニトマトを育てたことがありますが、北向きのベランダで日照時間が少なく失敗した経験があります。
この記事では日陰でも育てられるおすすめの野菜と家庭菜園で重要な土作りについて紹介しますので参考にしていただけると嬉しいです。
家庭菜園は庭が日陰でも育つ野菜を選べば大丈夫!
植物や野菜は太陽が大好きというイメージがありますが必ずしもそうではありません。
野菜には直射日光を好むものや逆に日陰を好むものという特性があります。
家庭菜園で重要なのはそれぞれの野菜が持っている日照特性に応じた環境で育てることです。
家庭菜園で失敗しないためにあなたのお庭に合う野菜を選びましょう♪
私は野菜は日当たりがよいのが重要だと思っていたので、日陰を好む野菜があるとは知りませんでした。
自分の庭の環境に合った野菜を探して育てるというのが、楽しそうでチャレンジしたくなります。
環境に応じた野菜を選び日陰でも家庭菜園を楽しもう♪
野菜は直射日光を好む「陽性植物」と、日陰を好む「陰性植物」、その中間である「半陰性植物」があります。
それぞれの野菜が持つ特性に応じた環境で育てることが家庭菜園を成功させるカギになります。
日照特性 | 日照時間 | 代表野菜 |
---|---|---|
陽性植物 | 6時間以上 | トマト・なす・オクラ・きゅうり・大豆・スイカ・かぼちゃ・キャベツ |
陰性植物 | 1〜2時間 | 青しそ・ミント・みょうが・パセリ・にら・ミツバ・クレソン |
半陰性植物 | 3〜4時間 | 青ねぎ・さといも・じゃがいも・リーフレタス・春菊 |
あなたの庭が日当たりの悪い場所なら半陰性植物か陰性植物を選んで育てるといいですよ。
日陰の方がおいしく育つ野菜とおすすめポイントを紹介
日陰で育つ野菜は主役級ではありませんが料理の幅が増えて重宝します。
日陰でも育てられる野菜とおすすめのポイントを紹介しますね。
おすすめの野菜 | 性質 | おすすめのポイント |
---|---|---|
リーフレタス | 日差しが強いと苦味が増す | ・食べたい時に使う分だけちぎれて新鮮 |
バジル | 日陰の方が葉が柔らかい | ・料理に幅広く使える ・スーパーで買ったバジルを栽培も可能 |
ミント | 日陰で育てると葉が柔らかくなる | ・繁殖力が強く放置しても育ちやすい ・ミントティーやお菓子作り ・パスタソースやスープの料理にも使用 |
ラディッシュ | 日陰だと生育に少し時間がかかる | ・サラダや葉っぱごと漬物など |
スイスチャード | 生育力が強いので日陰でも栽培可 | ・カラフルでサラダのいろどりにも最適 ・カロテンやミネラルなど栄養満点 |
パセリ | 日陰の方が柔らかく甘い | ・料理の飾りや臭みとり ・栄養満点 ・翌年以降も育つ |
青ねぎ | 日陰で適度に日光があるとよく育つ | ・料理の薬味に便利 ・再生栽培可能 |
青しそ | 日陰の方が葉が柔らかい | ・料理に幅広く使える ・ドリンクでもおいしい |
にら | 日陰の方が葉が柔らかい | ・栄養たっぷり ・一度植えると何度でも収穫できる |
パセリは飾りに使うだけでなく、刻んでパン粉に混ぜて下焼きした肉や魚にたっぷりかけてグリルするととってもおいしいですよ♪
庭が日陰でも野菜を上手に育てるための注意点3つ
日陰の庭で野菜を上手に育てるためにはいくつか注意点があります。
日陰は野菜の成長速度がゆっくりなので肥料や水やりに注意が必要です。
- 肥料をやりすぎない
- 水をやりすぎない
- 株間をしっかりとる
以下に理由を説明します。
①肥料をやりすぎない
半日陰や日陰を好む野菜は成長はゆっくりなのが普通です。
大きくならないからと肥料をやりすぎると野菜が栄養を吸収しきれず、肥料焼けを起こすことがあるため焦らずに野菜の成長を見守りましょう。
②水をやりすぎない
日陰で栽培すると土の中の水分が蒸発しにくいので水やりの頻度は少なくてかまいません。
蒸発しにくい状態で水やりすると根腐れを起こし、野菜が枯れる原因になるので水やりは控えめが基本です。
③株間をしっかりとる
日陰でも育つといえど植物にとって日の光が当たるかどうかは重要なので、野菜同士の株間をしっかりあけて野菜全体に日の光が当たるようにします。
株間をしっかりとると少しの光でも野菜の成長が促進され、虫や病害虫対策にもなります。
日陰の庭は虫が多いので虫除け対策をして作業しましょう。
家庭菜園は庭の土作りが野菜をおいしく育てるカギ
土作りはその良し悪しで野菜がおいしく大きく育つかが分かれるので重要です。
野菜を育てるためには堆肥・腐葉土・石灰・肥料を撒いて、土壌改良してよい土が必要です。
- 保水性・保肥性に優れている
- 水はけ・通気性がよい
- 適切な酸度に保たれている
家庭菜園の土作りで大切なのは専門的に言うと団粒構造と呼ばれる状態を目指すことです。
よい土は少し水を含ませ手で握ってみて、指で軽く土を押すとほろほろと崩れるのが目安です。
自宅の庭を土作りするのはかなりの肉体労働ですが、小さい面積なら比較的簡単にできますよ。
自宅の庭を土作りするのに必要な道具を揃えよう
土作りに必要な道具は揃え始めるとキリがないので、まずは最低限の道具で気軽に始めて、徐々に増やしていくと良いですよ♪
庭の大きさにより必要な道具や土・肥料の量が変わるので最初は小さく始めるのがおすすめです。
道具は園芸店やホームセンターもしくはインターネットでも販売していますよ。
次は土作りの方法について説明します。
野菜を育てるための土作りは植え付けの1カ月前に!
土作りを始めてから完了するまでには1カ月程度時間がかかるので、野菜を植える時期から逆算して準備が必要です。
土作りの一例を紹介します。
- ステップ①土を耕す(植え付け1カ月前に開始)
くわやスコップを使い30㎝ぐらい掘り起こし土を柔らかくし、大きな石や根は取り除く
- ステップ②苦土石灰で酸度を調整する
酸度計で酸性に傾いている場合は苦土石灰を入れて調整し、2週間ほど土になじませる
- ステップ③植物由来の堆肥を混ぜる
バーク堆肥、ピートモスなどの植物由来の堆肥を入れて、土壌の微生物の働きを活発にして土をふかふかにする
- ステップ④動物由来の堆肥を混ぜる(苦土石灰を入れた2週間後)
野菜が要求する三大要素の窒素・リン酸・カリを含み土に有機質の肥料分を供給する
- ステップ④肥料を入れる(植え付けの1週間前)
緩効性肥料を元肥として土に混ぜる
- ステップ⑤うねを作る
野菜の種をまいたり、苗を植え付けたりするため土を細長く盛り上げる
苦土石灰を動物性肥料と同時に混ぜると化学反応が起こり、窒素がアンモニアガスになって逃げてしまうため注意しましょう。
また苦土石灰を使用するときは手袋を使用し、吸い込まないようにしてください。
土づくりって結構手間がかかるんですね。
作りたい野菜に合わせて土の酸性度を調整したり、肥料を工夫したりする必要があります。
本当によい土ができるまでには数年かかります。
家庭菜園初心者が育てる植物ごとに土を配合するのは難しいですし、始める前に挫折してしまいそうですね。
自分で土を作るのは手間と時間がかかるので、この過程を省略したい場合は「培養土」がおすすめです。
今すぐ家庭菜園を始めたい初心者には培養土がおすすめ
培養土は植物の成長に適した配合であるためすぐに野菜を育てられます。
自分で多種類の土を用意して配合する手間もなく、清潔な土を使っているので野菜が病気にかかりにくいのも嬉しいですね。
自分で土の酸性度を調べて石灰で調整する手間も必要ありません。
私は庭で花を育てたりプランターでカシスを育てたりしていますが、土を自分で作るのは面倒なので培養土しか使用したことがありません。
市販の培養土を購入する際は品質表示で適用植物・配合原料・酸度・肥料の有無をチェックしましょう。
育てたい野菜に適した土を準備すると野菜はすくすく育ちます。
家庭菜園を庭で初心者が不安ならプランター栽培も♪
家庭菜園初心者なのでいきなり庭で始めてもうまくいくかが心配です。
家庭菜園を庭でしたくても初心者だから始めるか迷ったり、準備が面倒であきらめたりしていませんか?
プランターなら省スペースで栽培でき、準備するものが少なく簡単に家庭菜園を始められます。
庭で家庭菜園を始めるとなると覚悟が必要ですが、プランターでの野菜栽培なら初心者の私でもできそうです。
また日陰の庭ではその環境にあった野菜を育てて、プランターで日光を好む野菜を育てるのもいいでしょう。
プランターで家庭菜園をする前に知っておきたい知識
プランターは庭がなくても始められるので魅力的ですが、最低限知っておきたい知識があります。
プランター栽培で一番重要なのは、野菜の種類や大きさに合わせたサイズを選ぶことです。
トマトやなすのように背丈が大きくなる野菜は、プランターが小さいと根が十分に伸びることができず途中で根詰まりしてしまいます。
今後の野菜の成長を想定し、サイズに合ったプランターを初めに用意しておくことが肝心です。
プランターは家庭菜園をしたいと思えば、最低限必要なものを揃えて簡単に始められるのがいいですね。
生育旺盛な野菜もプランターなら隣の迷惑にならず安心
プランターは生育がコントロールできるので、繁殖力が強くどんどん増えると困るような野菜を育てるときは便利です。
私は以前アボカドの種を庭に植えたらどんどん成長し、何度切ってもカーポートまで伸び枝は隣の家に侵入し困った経験があります。
抜いてしまおうと思っても根がしっかり張っているので、引っこ抜けなかったのも困りました。
「大きなかぶ」ならぬ「大きなアボカド」状態で大変でした。
このように野菜が成長しすぎてお隣の家まで侵入すると迷惑をかけてしまいますが、プランターであればその心配はなく安心です。
プランターは水が蒸発しやすく、地植えと比較し水をやる手間が増えます。
長期間旅行などで水やりができないと枯れてしまう可能性があるので、知り合いにお世話を頼むなどして対策すると良いですよ♪
家庭菜園で不要になった土はルールを守って処理しよう
また不要になった土は可燃ごみではないので自治体のルールに沿って破棄することが大切です。
ごみは廃棄物であるため処分が可能ですが、土は自然にあるものなのでごみとして廃棄はできません。
土の正しい処分方法は以下になりますので参考にしてください。
土だからといって山や公園などには捨ててはいけません。
家庭菜園をするなら土の処分方法も考えて計画性をもって楽しむようにしたいですね。
プランターで家庭菜園を始めるのにおすすめの野菜
プランターで育てやすい野菜を選ぶと失敗しないので収穫を楽しめます。
家庭菜園初心者がプランターで育てやすい野菜をまとめました。
野菜 | おすすめポイント |
---|---|
ミニトマト | ・次から次へと実ができるので楽しい |
コマツナ | ・栽培期間が短く一年を通して育てられる |
ししとう | ・植え付けて1カ月で収穫できる |
わけぎ | ・薬味として便利 ・植え付けて2カ月で収穫できる |
なす | ・プランターなら水も肥料もあげすぎることがないので初心者でも育てやすい |
リーフレタス | ・苗から30日で収穫できる |
初心者でも育てやすい野菜から始めて慣れてきたらいろいろな野菜にチャレンジしたいですね。
まとめ
- 庭が日陰の場合はその環境を好む野菜を選べば失敗せずに家庭菜園を楽しめる
- それぞれの野菜が持つ特性に応じた環境で育てることが家庭菜園を成功させるカギになる
- 野菜の成長速度がゆっくりである日陰での家庭菜園は肥料と水やりに注意が必要
- 土作りはその良し悪しで野菜がおいしく大きく育つかが分かれるので重要
- 庭の大きさにより必要な道具や土・肥料の量が変わるので初心者は小さく始めるのがおすすめ
- 土作りを始めてから完了するまでには1カ月程度時間がかかるので野菜を植える時期から逆算して準備する
- 培養土は植物の成長に適した配合にしてあり初心者でも土作りの手間がなく、すぐに野菜を育てることができる
- 省スペースで栽培できるプランターは、準備するものも少なく初心者でも簡単に家庭菜園を始められる
- プランター栽培は、野菜の種類や大きさに合わせたサイズを選ぶことが重要である
- 生育がコントロールできるプランター栽培は、繁殖力が強くどんどん増えると困るような野菜を育てるときは便利
家庭菜園は庭が日陰だからとあきらめずに、環境に合った野菜を育てれば十分楽しむことができます。自分が収穫した野菜の味はきっと格別ですね♪
もくもくと土いじりしてストレス解消できたり、子どもと一緒に作業したりできる家庭菜園をあなたのお庭で始めてみませんか。
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