リビング階段は外出や帰宅時に家族とコミュニケーションが取りやすく、特に子育て世代にはとても人気の間取りですよね。
リビング階段に吹き抜けを組み合わせるデザインはとてもおしゃれですが、実は吹き抜けはなしのほうが、暮らしの質が向上しやすいことをご存じでしょうか。
階段のあるリビングはおしゃれで素敵ですが、電気代が高くなったり音が響いたりと生活するうえでデメリットになることも多いのです。
「リビング階段にしたいけど電気代が心配」というあなたには、吹き抜けなしという選択をおすすめします。
吹き抜けなしであれば、リビング階段のデメリットを最小限に抑える方法があるので、これから紹介していきますね。
リビング階段は吹き抜けなしで快適に過ごそう

リビング階段は吹き抜けと組み合わせることでリビングに開放感を出せますが、実は吹き抜けはなしのほうが生活するうえではメリットがたくさんあります。
リビング階段は1階と2階がつながっているため、エアコンの効率が悪かったり、匂いが伝わりやすかったりというデメリットがあるのです。
リビング階段で後悔したポイントとしてよく挙げられるデメリットは、「吹き抜け」×「リビング階段」の構造が関係しています。
吹き抜けをなしにして1階と2階のつながりを小さくすれば、コミュニケーションの取りやすさというリビング階段のメリットを活かしながら快適に暮らすことができるのです!
その他の吹き抜けなしのメリットや、吹き抜けなしにした場合のデメリットも紹介していきますので参考にしてくださいね。
冷暖房がききやすくなり電気代が節約できる
吹き抜けなしの間取りであれば1階と2階の空間のつながりが小さいため、吹き抜けのあるリビングよりもエアコンの効率が上がって電気代が節約できます。
リビング階段の最大のデメリットは、2階と空間がつながっていることでエアコンの効率が悪くなることでしょう。
空気は暖かいほうが上昇しやすいといった性質があるため、特に冬は暖房でせっかく暖めた空気もどんどん2階へ逃げていってしまいます。
吹き抜けなしの間取りであれば2階へとつながる空間も狭いため、暖かい空気が逃げるのを最小限にしてくれますよ。
また、吹き抜けなしの場合は寒さの寒さ対策の方法もいくつかありますのでこの後ご紹介しますね。
調理時の匂いや煙が2階に上がりにくい
吹き抜けなしであれば匂いの伝わりやすさはリビング階段ではない家と変わらないため、気にする必要はないでしょう。
無風であれば匂いは発生源の周辺のみに留まるといった性質があるため、吹き抜けのないリビング階段であれば特に問題になりません。
私の姉の家は吹き抜けなしのリビング階段ですが、リビング階段のない私の家と比べても匂いの伝わり方にあまり違いはないように思います。

リビング階段でなくても、料理の匂いって2階に少しは伝わるものよね。

匂いに関しては、換気扇の性能や空気の流れのほうが重要なんじゃないかな。
子どもやお年寄りの転落事故が起きにくい
吹き抜けなしのリビング階段は横の壁でしっかりと守られているので、子供やお年寄りが踏み外して横から転落するという事故が起きにくいです。
吹き抜けありのリビング階段は、横に壁がなかったり段と段の間に隙間があったりするデザインが一般的なので、転落の危険があります。
実は吹き抜けリビング階段のお友達の家に遊びに行った際、当時1歳だった私の子供が階段から落ちてしまい、CT検査までしました。

子供って階段に興味を持ちやすいので、リビングに階段があると目が離せませんよね。
吹き抜けなしの階段なら、子供が小さいうちは入り口にゲートを設置するなどの対策もできますよ!
デザイン性も大事ですが、長く住む家は将来の家族構成や老後まで考えて生活しやすい環境を整えられると良いですね。
2階の空間を無駄なく使うことができる
吹き抜けなしなら、デッドスペースが少なくなり2階の空間を最大限使うことができます。
吹き抜けは開放的な空間を作り出すことができる反面、2階のスペースが少なくなってしまいますよね。
階段のあるリビングで家族のコミュニケーションを大事にしつつも、2階の空間を使ってそれぞれのプライベート空間も確保できると良いですね♪
吹き抜けなしのリビング階段のデメリットは2つ!
これまで吹き抜けなしのメリットをお伝えしましたが、吹き抜けありと比べると開放感が得られにくいことや、階段スペースが暗くなりやすいことがデメリットです。
デメリットの対策も紹介しているので、理想に近いリビングを設計していきましょう。
開放感が得られにくい
吹き抜けのメリットである圧倒的な開放感は、吹き抜けなしのリビングで作り出すことは難しいでしょう。
一方で、開放感を作り出す工夫としてリビングを高天井にしたり、間取りを広めに設計したりなどといった方法があります。
私の家は高天井のリビングをさらに和室とつなげられるようにしました。来客人数が多い時などは和室の扉を開ければとても広々使えるので、開放感抜群です。
階段スペースが暗くなりやすい
吹き抜けなしの構造は吹き抜けありに比べて光を取り入れにくくなるため、階段のスペースも暗くなりがちです。
階段の電気をつける必要がありますが、採光性に関してはホール階段の家と条件は同じであり、特別心配する必要はないでしょう。
リビング階段は吹き抜けなしなら寒さ対策ができる

リビング階段の最大のデメリットは、冬場のエアコンの効率が悪く寒さを感じやすいことです。
吹き抜けのないリビング階段なら1階と2階で空間を分けられるので、寒さ対策をしっかり行うことができますよ。
団欒の場であるリビングは、冬でも快適に過ごしたいものです。リビング階段だから寒さは仕方ないと諦めることなく、きちんと対策をしましょう。
空間を分けるだけでなく、リビングが暖まりやすい工夫や快適に過ごす方法も紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
ロールカーテンで暖かい空気を2階に逃さない
吹き抜けなしのリビング階段であれば、エアコンで暖めた空気が2階に拡散するのを防ぐためにロールカーテンを設置するという方法があります。
簡単に取り付けられますが、両サイドに少し隙間ができてしまうことがデメリットでもあります。
ロールカーテンは生地によって遮光や断熱、消臭などの機能を持つものがあるので、寒さ対策であれば断熱機能のあるものを選ぶのが良いですね。
生地のデザインの種類もとても豊富なので、リビングのイメージに合わせればインテリアのアクセントにもなりますよ。
扉で階段とリビングを分ければ断熱効果は抜群
扉をつければリビングと階段をしっかり分けることができるので、断熱性を高めることが可能です。
あとから設置するのは大変なので、これから間取りを検討する場合には扉をつけて断熱する方法を取ることができます。
もちろん工事をすれば後から設置することも可能なので、しっかり寒さ対策をしたいという場合は業者に相談してみてくださいね。
サーキュレーターで暖かい空気を循環させよう
サーキュレーターは手軽な寒さ対策のように見えて、実は効果は抜群ですので寒さ対策におすすめです。
私は母親にすすめられてサーキュレーターを半信半疑で導入しましたが、冬には欠かせないアイテムになりました。
サーキューターのおかげで、暖かい空気が循環して足元がとても冷えにくくなるので、エアコンの設定温度も1度下がったほどです!

吹き抜けなしのリビングであればサーキュレーターが十分効果を発揮してくれます。
エアコンの少し下を狙って風を送ってあげれば、暖かい空気がリビング階段を上っていくのを防いでくれますよ。
スポット暖房を活用してカラダをポカポカに
電気ストーブや赤外線ヒーターは、体を直接暖めるといった特徴があり空気全体を暖めるエアコンと併用することで快適な空間を作り出すことができます。
一方で、これらのスポット暖房はエアコンよりもパワーが小さくて電気代が高めなので、これだけで部屋全体を暖めようとすると非効率です。
電気ストーブには発熱体によってタイプが分けられるので、導入する時には参考にしてみてください。
種類 | 特徴 | 電気代 | 価格 |
---|---|---|---|
カーボンヒーター | ・遠赤外線量が多く、速暖性に優れている | 約8円〜/時間 | 6,000円〜 |
シーズヒーター | ・遠赤外線量が最も多く暖かいが ・温まるまでには少し時間がかかる | 約4円〜/時間 | 10,000円〜 |
ハロゲンヒーター | ・他に比べると暖房能力は劣るが ・速暖性はそこそこあり、安価 | 約8円〜/時間 | 3,000円〜 |

体全体をしっかり暖めたい場合にはシーズヒーターがおすすめよ。
電気ストーブは安全性が高いと思われがちですが、毎年消し忘れによる家事が多く起こっているので、つけっぱなしや周囲の安全確保に気をつけましょう。
床暖房なら足元から部屋全体を暖めてくれる
床暖房なら床から体に直接伝わる熱と、床全体から部屋全体に伝わる熱で体も部屋もポカポカになりますよ♪
エアコンのように部屋の上部に暖かい空気がたまることもないので、足元がとても暖かいです。
しかし導入費用が高いことに加え、部屋全体が暖まるまでには時間がかかることや、電気代が高くなるといったデメリットがあります。
費用に関してはデメリットもありますが、床暖房の快適さは格別です。私の家も床暖房がありますが、子供たちは冬でも裸足で過ごしていますよ♪
リビング階段で吹き抜けなしの間取りは3パターン

リビング階段は間取りがとても重要で、生活するうえで大事にしたいポイントとマッチしていないと日々の生活でストレスが溜まる原因にもなりまねません。
コミュニケーションに重きを置きたいのか、それともプライバシーもある程度必要なのかによってリビング階段の最適な位置は決まります。
リビング階段を導入する際は吹き抜けの有無だけでなく、間取りの違いによるメリットデメリットを抑え、後悔のない間取りを選択してくださいね。
間取りを決める際のコツもお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。
リビング階段の位置で変わるメリットデメリット
リビング階段の間取りは、主に階段を設置する位置で大きく3つのパターンに分けることができます。
- リビングの入り口付近に位置に設けるパターン
- リビングの中央部分に設けるパターン
- リビングの一番奥に設けるパターン
それぞれの間取りにはメリットデメリットがあるので、特徴をみていきましょう。
入り口付近ならプライバシーを確保できる
リビングの入り口付近に階段があれば、2階への来客時もリビングを横切る必要がないので、ある程度プライバシーに配慮した間取りになります。
吹き抜けのない構造であれば、階段を上がる時もリビングが丸見えということもなさそうですね。
ただし、家族とのコミュニケーションの面ではリビング階段のメリットを最大限に活かしているとは言えないかもしれません。

帰宅時すぐに上がっていけるけど、リビングの扉を開けるから「ただいま」はちゃんと言えるね♪
リビング階段が家具の配置に与える影響が少ないので、広さに余裕のないリビングの場合は、入り口付近に階段を持ってくるとスッキリします。
中央に配置すればコミュニケーションが取りやすい
リビングの中央に階段があれば、家族の出入りの際に顔をあわせる機会が増えコミュニケーションの取りやすい生活を送ることができますよ。
しかしリビングの真ん中というとても重要なポジションに階段があるので、テレビやソファの配置が難しくなることが多いです。
ある程度スペースに余裕があるリビングでないと、大きな家具の設置が難しくなりそうですね。
リビングの一番奥なら家具の配置に支障なし!
リビングの奥側に階段があれば家族とのコミュニケーションを取る機会も増え、家具などの配置に困ることも少ないです。
一方で2階への来客があるとリビングを横切る必要があるので、プライバシーの配慮は難しい間取りになります。

来客が少ない場合や、コミュニケーションを大事にしたいあなたにはおすすめですよ。
来客時に必ずリビングを通るので、リビングを綺麗に保つモチベーションになるかもしれないですね。
リビング階段の間取りを決める時に重要なことは2つ!!
リビング階段の間取りはとても重要だとお伝えしてきましたが、生活や家具の配置をイメージするのはなかなか難しいですよね。
間取りを考える際はモデルハウスに足を運んで実物大で見ることと、自分の生活するうえでの大事にしたいポイントを明確にすることが重要です。
住宅展示場のモデルハウスを参考にしよう
リビング階段の配置や家具のイメージは、実際にモデルハウスで確認するのが一番です。
ソファーと机の間隔やテレビの配置など、家具同士の距離感はそれぞれ好みがあるので、間取り図だけで考えると後悔しやすいですよ。
私も注文住宅を建てましたが、間取りを考えるためにモデルハウスにメジャーを持っていき色々な長さを測って決めました。
理想のスペースや長さを具体的に把握できれば設計図にも載せやすく、間取りも考えやすくなりますよ。
生活で大事にしたいものの優先順位を決めよう
吹き抜けやリビング階段の配置にはメリットもデメリットもあるとお伝えした通り、間取りには絶対的な正解はありません。
特に配置に関しては、あなたが生活するうえで大事にしたいものがコミュニケーションなのか、プライバシーなのかといったところが判断ポイントになります。

子供が成長した時やあなたが歳をとった時の生活をイメージして間取りを考えてみてください♪
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まとめ

- リビング階段はエアコンの効率が悪くなりやすいが、吹き抜けなしであれば対策することができる
- 吹き抜けなしのリビング階段は転落事故が起きにくいので、お年寄りや子供でも安心して使える
- リビング階段で吹き抜けなしの構造は、2階のスペースを無駄なく使うことができる
- 吹き抜けなしであれば、リビング階段でも 2階への匂いの伝わりやすさは他の住宅と大きな差はない
- 吹き抜けなしのリビング階段は、入り口にロールカーテンや扉をつけて空間を分けることでエアコンの空気を2階へ逃さない工夫ができる
- サーキュレーターやスポット暖房をうまく利用して、冬でも快適なリビング空間を作ることができる
- リビング階段を入り口付近に配置するとプライバシーをある程度確保でき、一番奥に配置するとコミュニケーションの場が増える
- リビング階段の設置位置によって生活するうえでのメリットデメリットが異なるので、生活スタイルに合わせた設計が必要
- リビング階段を設計する場合は住宅展示場などで実際に見て考えるとイメージしやすい
リビング階段は家族のコミュニケーションを取りやすいという大きなメリットがある反面、デメリットもいろいろあるので導入する際はあらかじめ対策を考えておきましょう。
今の生活や将来の家族構成など、想像を膨らませて後悔のない間取りを設計してくださいね!
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