シーリングファンは天井が低いと効果なし!?取り付けの注意点も紹介

リビング

部屋の空気循環に効果的なシーリングファンですが、おしゃれな見た目から自宅のインテリアに取り入れる方が増えていますよね。

空気循環の機能に合わせて室内照明としても使用ができるため、私は自宅のリビングの天井にシーリングファンを設置しています♪

そんなシーリングファンはもともと高い天井の室内の空気を循環させるために使用されますが、天井が低い場合でもその効果を得ることができます。

天井が低い部屋ではシーリングファンの空気循環機能がなくても室内の温度が均一に保たれる場合が多いですが、空気循環機能以外にも効果があるのです。

この記事では、インテリアでも高いデザイン性で人気のシーリングファンについて、天井が低い場合の取り付けの注意点や効果について解説します。

シーリングファンは天井が低くても効果ありで快適に♪

シーリングファンの役割は高い天井の空気循環を改善させることなので、天井が低いと空気の滞りが少なく循環に関して高い効果は発揮されません。

ですが、本来の役割である空気循環に関して最大限の効果が発揮されないだけで、それ以外にも設置により得られる効果はたくさんあります。

シーリングファンは、空気循環以外にもこのような効果を持っています。

  • 冷暖房効率が良くなる
  • 電気代が節約できる
  • おしゃれなインテリアになる

私の自宅も天井が高いわけではないですが、インテリア性の高さからシーリングファンを設置しており、冷暖房効率の高さを感じています!

おしゃれなインテリアになる点はシーリングファンを設置する代表的な理由ですが、実際に照明として飾ると部屋全体が華やかになります。

先ほどの3つの効果は天井の低い位置にシーリングファンを設置しても発揮されるため、天井が低いからといって設置を諦める必要はありません!

天井が低い位置に設置した場合でも得られる効果について、細かく見ていきましょう。

偏った冷暖房風も循環効果で部屋全体へ広がる

暖房の暖かい空気は部屋の上部へと向かってしまうため、なかなか部屋が温まらないという経験をした方も多いのではないでしょうか。

冬に暖房をつけてもなかなかお部屋が温まらないので風向きをいちいち変えています…。

シーリングファンを設置するとファンの回転が暖かい暖かい空気を上向きし、天井から壁を伝って床の方に押し流すことで循環を促進するため、このような心配がありません。

シーリングファンは部屋の空気をかく乱する働きがあり、室温を一定に保つサーキュレーターと似た役割を持っています。

このサーキュレーターのような役割が、先ほどのように暖かい空気を部屋全体に循環させることを可能にしているのです。

反対に、下に溜まった冷房の冷たい空気は押し上げられるため部屋全体を涼しくしてくれます。

シーリングファンは季節によって回転の向きを変えると、さらに高い循環効果を発揮することができるため、活用すると良いでしょう。

冷暖房の効きにくい吹き抜けの空間や、空気対流が少ないマンションなどには特に大きな効果が得られます!

シーリングファンは月1000円未満の電気代で使える

シーリングファンは基本的に回しっぱなしのイメージがあるため、設置した場合に電気代がいくらかかるのかはとても気になりますよね。

結論をお伝えすると、24時間回した場合でも電気代は1カ月で1,000円未満に収まる場合がほとんどです

シーリングファンを利用した時の電気代の目安はこちらです。

時間(日数)1時間1日(24時間)1ヵ月(30日)
金額約1.3円約31.2円約936円

24時間ずっと回したとしても1日あたり約31.2円、1ヵ月回しっぱなしにしても1,000円を下回るため、電気代はそれほど高くないことが分かります。

初夏などで冷房を使うほどでもないという場合は、シーリングファンを回せば冷房を付けなくても部屋に涼しい空気を循環させることもできます。

冷房代わりに使えば、電気代を節約できるわね♪

ただし、毎日回しっぱなしにしてしまうとその分劣化も早まってしまうため注意しましょう。

冷房を使う際はエアコンのフィルターを掃除するだけ効き目や電気代が変わるので、「エアコンはフィルター掃除で全然違う! 驚きの効率アップと電気代節約!」をご覧ください。

照明として使うことで部屋の印象をワンランクアップ

シーリングファンはライト付きとライト無しがありますが、ライト付きを選べば照明と別々に設置しなくて良いのでスッキリとした印象になります。

天井のインテリアをごちゃつかせずに見せることができる点も大きな特徴です。

回転する羽根と中心から照らされる明かりがカフェのような落ち着いた空間を演出し、ワンランク上のおしゃれ空間にしてくれますよ♪

ただし、ライト付きのシーリングファンはライト無しと比べると重量がかさみやすいため、天井の強度が気になる場合は注意が必要です。

近年では軽量なモデルも多数出ているので、選ぶ際にはぜひチェックするようにしましょう。

シーリングファンと天井の高さは床から210cm以上!

国内住宅の一般的な天井の高さは240〜250cm程度ですが、シーリングファンは床から210cm以上で設置することをメーカーが推奨しています。

シーリングファンは天井に設置するため、不意に振り上げたものが羽根に当たってしまわないように注意しなければなりません。

高さが低く手の届くような位置に羽根があると、手が羽根に当たって思いがけない事故の原因になってしまうので気を付けてくださいね。

自宅の高さはシーリングファンの設置に十分なのか心配です…。

日本の住宅設計に合わせて作られた薄型の商品も数多く取り揃えていますよ!

もし天井から床までの高さが十分になくても、メーカーごとにいろいろな種類のシーリングファンが販売されているので、あなたの自宅にぴったりの商品が見つかるはずです♪

シーリングファンは壁との距離も40cm以上を確保しよう

シーリングファンを設置する時は天井との高さの確保はもちろんですが、壁との距離を取ることもとても大切です。

シーリングファンの稼働中に揺れなどのアクシデントがあった場合でも安心できる羽根と壁との距離は40cm~50cm程度です。

シーリングファンは回転する仕様になっているので、羽根の回転幅を見ながらしっかりと床と壁からの距離を調整しましょう。

壁と近接しているとサーキュレーション効果が出なかったり、羽根が揺れて振動や騒音、落下の原因となったりするため注意してくださいね。

このような事態を防ぐためにも、壁との距離を十分に確保して安全にシーリングファンを使うようにしましょう。

天井が低い場合は薄型のシーリングファンがおすすめ

壁と床からの最低距離が確保できていても、シーリングファンを設置すると圧迫感を感じるのではないか、と不安になることもあると思います。

天井の高さが低い場合には、圧迫感を感じさせず天井への負担を最小限に抑えることができる薄型のシーリングファンがおすすめです。

国内の一軒家やマンションは天井の高さが約240cmであることがほとんどですが、そんな住宅に合わせて作られたのが薄型のシーリングファンです。

ある薄型のシーリングファンを例にすると、全高が約21cmで羽根上の高さが16.7cmで作られています。

これなら天井の近くでファンが回っている感じがして、圧迫感が薄れます♪

また、通常のシーリングファンは普通の天井照明に比べると多少重さがあるので、天井への負荷がかかりやすい傾向にあります。

薄型のシーリングファンは通常のものと比較すると軽量な商品が多く天井への負荷が抑えられるため、天井の補強などを行わずとも設置が可能です。

これらの理由から、天井が低いご自宅では薄型のシーリングファンの利用をおすすめします!

シーリングファンが天井から落ちるのを防止する設置法

シーリングファンが天井から落ちるのを防ぐためには、しっかりとした正しい取り付け方法で取り付ける必要があります。

取り付ける場合に気を付けるポイントは、天井の強度と配線器具を確認することです。

シーリングファンは落ちることが多いインテリアと誤解されがちですが、取り付け方法を間違えてしまうと落ちるリスクが高まというわけです。

天井の強度と配線器具の確認方法を紹介しますので、安全にシーリングファンを使用するためにぜひ参考にしてみてください♪

天井に付いているローゼットで耐荷重量を確認しよう

シーリングファンを取り付ける場合に気を付けるポイントの1つである、天井の強度の確認方法を紹介します。

まずは、天井にはローゼットと呼ばれる器具が付いており耐荷重量が記載されているはずなので確認してみましょう。

ローゼットにはいくつか種類があるため、種類によって天井の強度をある程度推測できます!

天井に穴をあけるタイプの角型引掛シーリング、丸形フル引掛シーリング、引掛埋込ローゼットなどの場合は耐荷重の目安は5kgまでとなっています。

天井に穴を開けるタイプ
  • 角型引掛シーリング
  • 丸形フル引掛シーリング
  • 引掛埋込ローゼット

※耐荷重は5kgが目安

一方で、天井に穴を開けなくても取り付けられるフル引掛ローゼット、引掛埋込ローゼットは耐荷重は10kgまでとなっています。

天井に穴を開けないタイプ
  • フル引掛ローゼット
  • 引掛埋込ローゼット

※耐荷重は10kgが目安

このほかにも、天井に虫ピンを指して天井のタイプを見分け、シーリングファンが取り付けられるかどうかを確認する方法もあります。

虫ピンが奥まで差し込める場合は取り付けが可能な二十天井タイプで、置くまで差し込めない場合は取り付けに不向きな直張り天井です。

このように自分で天井の強度を確認する場合は、ローゼットや虫ピンで見分けるなどの方法を利用するようにしましょう。

簡易取り付けできるシーリングファンの配線器具は5つ

シーリングファンの取り付けで気を付けるもう1つのポイントは配線器具の種類を確認することです。

簡易取付タイプのシーリングファンが取り付けられる配線器具は5つあり、ローゼットタイプと引掛けシーリングタイプの大きく2つに分かれます。

天井に穴あけ不要なローゼットタイプは、主にマンションなどに使用されています。

天井に穴あけ不要なローゼットタイプ
  • 引掛埋込ローゼット
  • フル引掛ローゼット

天井に木のねじで固定が必要な引掛けシーリングタイプは、主に戸建てや木造アパートに使用されています。

天井に固定が必要な引掛けシーリングタイプ
  • 角型引掛シーリング
  • 丸型引掛シーリング
  • 丸型フル引掛けシーリング

これらの配線器具によって実際の取り付け方法が異なるため、購入したシーリングファンの取付方法を照らし合わせながら取り付けを行いましょう。

まとめ

  • 天井が低い位置に設置されたシーリングファンは、高い天井に設置した時の効果と比較すると、空気循環の効果は最大限に発揮されない
  • シーリングファンの効果は空気循環の他に冷暖房効率の上昇や電気代の節約などがあるため、天井が低い位置に設置してもそれらの効果が得られる
  • 冷暖房の効きにくい吹き抜けの空間や空気対流が少ないマンションなどにシーリングファンを設置すると空気が部屋全体に広がる効果が得られる
  • シーリングファンを24時間回し続けたとしても電気代は一ヵ月で1,000円未満で収まることが多いため、それほど高くならずにすむ
  • シーリングファンの種類はライト付きとライト無しの2種類があるが、照明としても利用可能のライト付きを選ぶと部屋をスッキリとした印象にできる
  • 揺れや物との衝突を防ぐなどの事故防止の観点から、シーリングファンを設置する場合は床から210cm以上、壁との距離は40cm以上を確保する必要がある
  • 天井の高さが低い場合は、薄型のシーリングファンを選ぶことで、圧迫感を感じさせず天井への負担も最低限に抑えることができる
  • 天井の強度と配線器具をしっかり確認することで、落ちる心配のない安全なシーリングファンの取り付けを行うことができる

天井にシーリングファンを設置する場合、低い天井であっても得られる効果はたくさんありますし、天井に負荷がかからない薄型のシーリングファンも登場しています。

部屋に設置することで爽やかですっきりした印象を与えることができ、照明や空気循環の役割も果たす万能インテリアですので、ぜひ設置を検討してみてください♪

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