リビングの窓が小さいからと後悔しない!メリットや解決法をご紹介♪

リビング

防犯面、設備費用、断熱性などを考えてもリビングの窓が小さいからと言って心配する必要はありませんし、むしろおすすめポイントがいっぱいです。

ゆっくりくつろげるリビングは誰もが憧れる理想ですし、家を建てる時には明るいリビングにしたいと考えますよね。

小さい窓でも後悔しないおしゃれな空間にするには、リビングの向きと太陽光を取り入れる窓の大きさが大切です。

広々としたリビングに小さい窓を設置すると日当たりが悪くなるものの、窓の種類や設置位置で部屋を明るくすることは可能です。

大きな窓をリビングに設置すると開放感はありますが、意外なデメリットもあるので後悔しないように気を付けましょう。

リビングに小さい窓を設置しようか悩んでいる場合は、後悔しないようにぜひこの記事を読んで悩みを解決してくださいね。

リビングの窓が小さいと後悔するケース3つ

家族が集まるリビングを心地よい場所にしたいというのが、私たちの願いではないでしょうか。

リビングの窓が小さい時に後悔するポイントとして考えられることは部屋が暗くなったり、空気を入れ替えにくくて開放感がなくなったりすることです。

明るく開放感のあるリビングにするために窓の大きさはどれくらいが良いのか、判断に迷うところですね。

まずはリビングの窓が小さいことでマイナスになってしまうポイント3点と、その解決方法を紹介します。

窓が小さいと採光量が少なくなってリビングが暗くなる

リビングの窓が小さいと太陽光が入りにくく必然的に部屋が暗くなり、窓が増えると圧迫感が強くなり後悔するケースもあるようです。

しかしリビングの窓が小さいからといって暗くなるというわけではなく、窓の位置や吹き抜けなどを工夫すると明るいリビングにできますよ。

どうしたら小さい窓でもリビングを明るくできるのか、4つの方法を紹介しましょう。

リビングを明るくする方法
  • 天窓を作る:リビングの窓からでなく上部から採光する
  • 吹き抜けにする:二階や天窓からの採光でリビングを明るくする
  • 滑り出し窓:横から開閉できる窓で、高い位置に設置すると採光に効果的
  • 腰高窓:場所を取らずに太陽の光を取り入れられる

太陽は横からではなく高い位置から採光されるので、窓は小さくても高い位置にあるとリビング全体が明るくなるのが重要なポイントです。

また、吹き抜けや天窓など上方向からの採光を考えるのも良いアイデアですね。

腰高窓は床から80~90㎝上に設置されるため、窓下でも家具を設置できますよ。

どのように太陽光が入ってくるのかも確認して家具が採光を遮らないように配置することも大切です。

太陽光は浴びることで体内時計のリセットやビタミンDの形成を促す大切な天からの恵みであり、部屋が暗いと精神的に塞いでしまうという症例もあるので気を付けたいですね。

普段の何気ない日光は大切ということです。

しかしオゾン層の破壊やCO2の増加で太陽光は浴びすぎると逆に健康被害に転じてしまうこともありますので、リビングの窓からの光も日焼けにならないよう注意しましょう。

窓は小さくても工夫次第で明るくできますし、リビングの採光を高い位置からやんわり入れるなら小さい窓のほうがおすすめです。

窓が小さいと風通しが悪くなりカビ発生の可能性も!

リビングの窓が小さいとどうしても窓の開閉が困難になり空気を入れ替えにくく、風通しが悪くなり湿気がこもってカビなどの発生につながることもあります。

最近の新築の家やマンションなどには24時間換気システムが設置してあり、空気の通り道や換気を考える必要はありません。

しかし新鮮な空気をリビングに取り入れたい、ほこりが舞う掃除の時は窓を全開にしてすっきり掃除したいなど考えている場合は、窓の小ささはデメリットになるでしょう。

ペットを飼っている場合は窓を開けてしっかり掃除したいですよね。

  • 窓を2カ所作る:違う方角に作ると空気が流れる(南と東など)
  • 換気扇を利用する:空気の通り道を作ると小さい窓からも新鮮な空気を入れられる
  • 吹き抜けを作る:1階から2階へと空気が流れ、風通しが良くなる

こんな風に設計を考えれば風通しや空気の循環の悩みは解決できて、小さい窓でも後悔しないはずです。

リビングが暗くなると照明などの電気代がかかることも

リビングが暗いと特に日中でも照明をつけなくてはなりませんし、必然的にリビングが暗いと廊下や玄関も暗くなるため常に照明が必要になって電気代がかかります。

LEDや間接照明をうまく取り入れて、電気代を節約してみましょう。

照明代を節約して部屋を明るくするために
  • LED電灯を使用する:蛍光灯の3割の消費電力で済み、長期にわたり使用可能
  • 間接照明を利用する:リビング全体を優しく照らす
  • センサー付き照明を使う:人が通る時だけ明るくなるので節電になる
  • カーテンや床を明るい色に:白い近い色で統一すると部屋が明るく広々と感じる
  • 鏡を利用する:光を反射させて明るさアップ、奥行も広がるように感じる

こんな工夫で家族が集まるリビングをより明るくしてみましょう。窓が小さいからといって全く暗くなるわけではないので少しの工夫で居心地の良い空間になることでしょう。

リビングの窓で失敗しない!小さい時のメリットも多数

建設費用を抑えるために窓を小さくしちゃったけど、大丈夫かな…。

リビングの窓が小さい時のデメリットとその解決法を紹介しましたが、逆に小さい窓だからこそのメリットもたくさんあるのです。

リビングの窓が小さいと断熱効果だけでなく、壁が多いことで家具の配置がしやすいことや外観がスタイリッシュンなデザインに見えることもメリットですね。

現在では外観からは窓が小さくて少なく、防犯性とプライバシーを重視した家が主流になっています。

リビングの窓が小さいと他にはどんなメリットがあるのか、窓選びで失敗しないように意外な観点から説明します。

窓が小さいと目隠しカーテンやブラインドも小さく済む

リビングの窓が小さいまたは少ない時は、目隠しのカーテンやカーテンレールも少なく済んで費用を抑えられますよ。

また後付けのブラインドにしても、窓が小さいと費用面ではかなりの差が出て安くなりますね。

窓が小さいとカーテンを季節ごとに変えたり、洗ったりするのも手間なく楽に行えるのもメリットのひとつであり、維持費も負担になりません。

視線が気にならずプライバシーを守り防犯性アップ!

人が頻繁に通行する道路沿いの家や正面に隣家があって視線が気になる場合は、リビングの窓はプライバシーを守るためにも小さいほうが安心です。

また、リビングが丸見えだと防犯的にも心配ですね。結局カーテンやブラインドを閉めっぱなしにすることになり、失敗したと思うケースもあるようです。

防犯のプロであるアルソックによると空き巣犯の約半数は窓から侵入しており、道沿いや人目につく窓を避け施錠していない窓を狙うケースが多いとか。

窓が小さくて高い位置にあると、侵入する意欲を失わせる可能性が高いですね。

空き巣は無施錠の窓を狙うケースが5割にも上ります。どんな窓でもツーロックにするなどしっかり施錠に気を付けましょう。

気密性が高くなり断熱効果アップ!夏は涼しく冬は暖か!

リビングの温度はなるべく快適に保ちたいものですが、窓からの影響は大きく夏の熱気の7割、冬の換気の5割は窓から影響を受けると報告されています。

窓が小さければその分外気の影響が小さくなり気密性も高くなるため、高い断熱効果を期待できるのも大きなメリットです。

窓は壁よりも薄く外気の温度を受けやすいため、リビングの窓が小さく少なければエアコンも聞きやすいですよね。

確かに、私の家のリビングは海側の南向きなので、日差しが強い夏場などはほとんどエアコンが効かず、半分ほどシャッターを下ろしています。

冬は日が昇ってしばらくすると部屋も温まりますが、午前中は窓が大きいため部屋全体が冷えてしまい、リビングに家族が集まる頻度も少なくなってしまいます。

今から考えると南向きのリビングならせいぜい腰高窓くらいで十分だったのかもと後悔しています。

窓を小さくすれば建築費用が抑えられるメリットも

意外かもしれませんが、家を建築する時のコストは壁よりも窓を作る時のほうが高いのです。

リビングに合わせて寸法をオリジナルな大きさにしたり窓をたくさん作ったりすると、かなりの費用がかかります

またカーテンやブラインドもオーダーメイドになるためさらに初期費用と維持費がかかりますよね。

窓が小さいとその分費用がかからず、内装や照明、家具などに掛けられる楽しみがありますね♪

窓が小さいと壁面が多くリビングに家具を配置しやすい

リビングに大きな窓がある場合、せっかく見える景色の邪魔をしないように、テレビやソファなどの家具を窓の前には置けませんよね。

反対に窓が小さいと壁の面積が多いため、家具の配置がもっと楽に考えられるのです。

特にリビングにはソファやテレビ、リビングテーブルなど置く家具が大きくて多いので、窓が小さいととても配置しやすくなります。

子どもが大きくなると家具やリビングに置くものがこれからもっと増えますよ。

窓が小さいと模様替えをしやすいので、季節によっていろいろなパターンが考えられて楽しいですね。

外観がスタイリッシュでおしゃれな雰囲気になる

近年の新築住宅は昔の開放的な家と違い、窓が少なく無機質でモダンな印象を受けますよね。

それぞれの好みもありますが、窓が小さいくて少ない住宅は外観がおしゃれでスタイリッシュなうえ、外の視線に対する対策がしっかりされています。

家の中では中庭や吹き抜けなどの工夫で十分な採光を確保しており、明るさとプライバシー、防犯性を兼ね備えた魅力的な住まいを実現しているのです。

リビングの窓が大きい時のデメリットと対策

長年建築に関わっている多くの設計士によると、リビングの窓は引き違い窓1セットで十分だとの意見を耳にします。

リビングの南側には引き違い窓が1枚あれば十分で、これ以上大きかったり窓の数多かったりすると、防犯面や断熱性などデメリットのほうが大きくなる可能性もあるのです。

引き違い窓とは

高さ1.8m~2m、幅1.7m~1.8mの2枚のガラスでできた掃き出し窓を指し、いわゆる一間窓になります。

では、大きい窓ならではのいくつかのデメリットとそれをおしゃれにより快適に解決にする方法を紹介しましょう。

リビングの窓が大きいとカーテン費用や掃除も大変

先ほど説明したリビングの窓が小さい時のメリットとは逆に、大きいとそれなりにカーテンやブラインドの費用がかかります。

一間窓ではカーテンレールやカーテンも豊富にありますね。

しかしそれ以上の大きさの窓や特殊なサイズの場合はオーダーメイドになるので費用がかさみ、メンテナンスや維持費にも費用や手間がかかるのも現状です。

天井から床までの開放感と高級感たっぷりな広い窓は想像しただけでうっとりとで憧れてしまいます。

しかし実際その窓にカーテンを付けるとなるとカーテンの重さに耐えるカーテンレールの設置、カーテンを替える際の手間と費用を考えると現実的ではないのかもしれません。

後付けブラインドやロールカーテンなら設置したらあとは掃除くらいのメンテナンスで済むのでおすすめですよ♪

そして窓の掃除は大きければ大きいほど手間と労力がかかり、汚れるとどうしても目立ってしまいますね。長く住むことになる家なのできれいを維持する手間も考えないといけません。

外からの視線が気になりカーテンを閉切りにしてしまう

リビングの窓を大きく設計したは良いけれど、道沿いや正面に隣家のある場合は視線が気になるため、いつもカーテンを閉めておく状態になってしまいますね。

プライバシーを守り外からの視線を遮るために、シェードを利用したり目隠しフェンスを設置したりするなどの対策方法があります。

外からの目隠しに効果的なアイテム
目隠しアイテム特徴
シェード窓の外に設置して日よけの代わりにもなるロールカーテン
ミラーレースカーテン完全に外から視線を遮る布でできたカーテン
採光カーテン外の光を取り込めるが家の中は見えないカーテンで、光が分散され部屋の中は明るいが外からはプライバシーが守られる
ガラス用目隠しフィルム透け感やデザイン性に優れた壁紙タイプ、UV効果のあるフィルムは家具の日焼け保護にも最適
目隠しフェンス窓の外側や内庭があるのなら外と庭の間におくフェンスで、パンチングタイプやウッドフェンス、縦スリットの木目調フェンスなど、外からの視線を遮る
観葉植物ゴールドクレストなど風通しが良いが視界を遮る観葉植物を内庭に育成する

家族のくつろぐ場所は外からの視線を防ぎたいものですが、道路沿いだからとリビングの窓のシャッターを閉めたままではもったいないですよね。

せっかく大きな窓を設置したのですから、採光カーテンや目隠しフェンスなど利用してリビングに自然光を取り入れてみてはいかがでしょうか。

外からの視線が気になる場合は目隠しできる外構フェンスの設置も検討してみましょう。

外構フェンスは目隠しとして後付けOK!おしゃれで安い素材やDIYのコツ」では、設置費用やDIYの方法なども紹介しています♪

リビングの窓が大きいと騒音問題や音漏れの心配も

リビングの窓が大きい時の問題は他にもあり、特殊なガラスを使用していない場合かなりの音漏れを覚悟しなければならないことです。

窓は壁よりも薄いため外からの騒音は良く聞こえ、家の音も外に漏れがちになるためです。

窓の防音対策をしましょう!

防音対策におすすめのアイテム
防音アイテム効果と特徴
遮音シート防音には一番おすすめだが不透明なため、せっかくのリビングなのに外の景色が見えなくなるのがマイナスポイント
防音シート遮音シートより防音効果は劣るが、防音シートの透明なタイプは明るさを遮らずおすすめ
防音カーテン夜間など外からの雑音が気になる場合は窓とカーテンの二重空間でかなりの防音効果がある
二重サッシただのペアガラスではなくサッシから二重にすることで完璧な防音になる
シャッターシャッター、窓の二重構造になるため防音効果が高くなる。ただし夜間のみの利点

生活していく上でどうしても音は出るものですし、それを防ぐには窓を閉めておくしかありませんが、もし家が大きな街道沿いなら騒音はもっと大きな問題になるでしょう。

そんな時はリビングや寝室の窓を小さく、少なくするのも良いアイデアかもしれませんね!

また、防音対策だけでなく窓から侵入してくる隙間風にお困りの場合は、「窓の隙間風対策は100均でできる♪電気代を節約する5つの方法を紹介」もご確認ください。

隙間テープや二重窓は防音効果だけでなく断熱効果もアップするので、暖房代の節約や結露防止にもつながりますよ。

大きな窓からの太陽光が強すぎて電気代がかかる

窓が大きいと強すぎる太陽光で家具が劣化することもありますし、冬は暖かさを保てますが、夏は窓からの日差しで部屋の中が暑くなるため冷房費用が増してしまうこともありますね。

私の家のように南向きに大きな窓があるリビングの場合、眩しすぎてカーテンを引くか、シャッターを閉めてしまうしかないのでしょうか。

いいえ、大丈夫!大きな窓でも強い太陽光を遮る対策はいろいろありますよ♪

強すぎる太陽光を遮るために
遮光アイテム効果と特徴
遮光性カーテン明るい色合いながらも遮光性に優れ、昼から夕方までの強い日差しを防御
オーニングカフェにあるような日よけのシェードで中庭があるなら日差しをさえぎりリビングへ直射日光も防ぐ
ロールスクリーンカーテンよりもスタイリッシュでコンパクトな上、完全遮光から反遮光などさまざまなタイプがあり、突っ張り棒で取り付けられるのでお手軽
すだれかなりの断熱効果を期待できる昔ながらの日よけの定番だが、見た目により好みが分かれる
グリーンスクリーンゴーヤなどの植物を植えると日よけのかわりになり、実も収穫できるが夏限定

冬の日差しは暖かさをもたらしてくれますが、夏は対策をしないと冷房に費用がかかり、家具も日焼けして傷んでしまうためカーテンや日除けでおしゃれに対策をしましょう。

まとめ

  • リビングの窓が小さいと日当たりや風通しも悪くなるが、窓の方角や大きさの設定で明るさは保たれ、換気や風通しも窓の位置などで改善できる
  • リビングの窓が小さいと部屋が暗くなる可能性もあるが、間接照明で明るさを保持したり窓の位置を高くしたりして対策ができるため後悔しなくて済む
  • リビングの部屋が暗い場合照明のための電気代がかかることもあるが、LEDやセンサー付きにすることで節電できる
  • リビングの窓が小さい時のメリットは、気密性が高くなり断熱効果がアップして節電できること
  • 壁よりも窓のほうが費用がかさむので、窓が小さくて少ないほうが費用を抑えられてリビングに置く家具の配置も楽になるため模様替えが楽しくなる
  • 窓が小さくて少ない家はスタイリッシュでおしゃれな印象だが、窓がらの侵入を防ぎやすいため防犯性がしっかりしている
  • リビングの窓が大きいデメリットはカーテンの費用が掛かることや断熱効果が期待できないことで、遮光性のカーテンやブラインドなどでしっかり防熱対策すると良い
  • 大きな窓の場合防音対策も必要で防音シートや防音カーテン、二重サッシの導入などがおすすめ

窓を小さくしても家族みんなが集まりたくなるような明るく風通しの良いリビングにできますし、むしろ騒音問題や掃除のしにくさなどで後悔することがなくなります。

リビングの正面に何もないのなら大きな窓が開放的で素敵ですし、道沿いで人目が気になるなら窓を小さくしてプライバシーを守りつつ明るさを取り入れる工夫をすれば良いのです。

リビングの位置なども考慮して窓の大きさを選べば後悔せずにすみますし、快適にリビングで過ごせるでしょう。

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