寝室の壁紙を失敗しないためには、どんな寝室にしたいのかイメージを持ちそれに近づくように色やアクセントを取り入れることが大切です。

壁紙を選ぶのは初めだから、失敗しないか不安だわ。
新築やリフォームで壁紙を選ぶのが初めての場合、分厚いカタログからどれを選べばいいか迷うのは当然です。
私も壁紙の選び方は全く勉強しなかったので迷いましたし、他の壁紙を選べばもっと高い満足感を得られたかもしれません。
しかし振り返ると家づくりのなかで壁紙を選ぶ作業は、わくわくしてとても楽しい思い出として残っています。
寝室の壁紙は楽しく選んで、住み始めてからも失敗したと後悔のないようにしたいですね。
この記事では寝室の壁紙選びで失敗しないポイントや、おすすめの色と風水についても紹介しますのでぜひ参考にしてください。
寝室の壁紙で失敗しやすいパターンを知り対策しよう

自分が希望する寝室のイメージを具体化するためには、例えばSNSを参考にリサーチしたうえでプロのインテリアデザイナーに相談すれば失敗しません。
次に壁紙を選ぶ際に知っておくと良い失敗しやすいパターンを紹介しますね。
壁紙選びで失敗パターン | 失敗の原因 |
---|---|
イメージと違う | カタログだけで選んでしまった |
壁紙に飽きてしまう | 派手な色やデザインの壁紙は飽きてしまうことが多い |
寝室の居心地が悪い | 壁紙の色やアクセントがしっくりこない |
壁紙が浮いている | 壁紙とインテリアの相性が悪い |
機能性壁紙にしなかった | 機能性壁紙の特徴を知らなかった |
これらの失敗は事前に壁紙についての基本的な選び方を知っていたら、失敗しなかったかもしれません。
では失敗しないためのコツについて説明しますね。
サンプルや展示場で壁紙の実物を確認すると安心
壁紙はサンプルを取り寄せたり、展示場に足を運んだりしてできるだけ大きい実物をみると仕上がりとのギャップを小さくできます。
カタログで気に入った壁紙を選んでも、実際の仕上がりとは印象が違うことがよくあります。
これは写真やウエブだと壁紙の立体感は伝わりにくいですし、色も目の前でみるのとではイメージが全然違うからです。
壁紙は住宅メーカーや工務店に依頼すればサンプルがもらえるので、実物の触り心地や風合い、光が当たったときの見え方などを確かめられます。
このとき小さなサンプルではなく可能な限り大きいものをもらい、壁に貼って少し離れたところから見え方をチェックしましょう。

せめてA4サイズのサンプルを頼んでくださいね。
なぜなら同じ色でも小さな面積では濃く暗く見えるのに、大きい面になると色が明るく淡く見えるという面積効果が影響して失敗へつながってしまうからです。
色見本を使って実際に試してみると、濃く見えた壁紙が薄く見えてイメージと異なったという失敗を防ぐことができます。
また壁紙の展示場に足を運ぶと大きいサンプルがあり、仕上がりのイメージにより近づくのでおすすめです。
壁紙は飽きないような色やアクセントクロスがおすすめ
壁紙の色やアクセントクロスの刺激が強いと、視覚が慣れて飽きたと感じやすくなるので注意が必要です。

印象の強い色や柄を、常に見える位置に使いすぎると飽きたと感じやすいですよ。
脳には視覚から強い刺激を受け続けると慣れるという特徴があるので、鮮やかな色や柄が常に目に入ると飽きてしまうのです。
鮮やかな色や柄の壁紙は、寝室以外の部屋に取り入れるといいですよ♪
寝室の統一感は壁紙と家具やインテリアとの調和が大切
床や家具などの色を決めてから壁紙を選ぶと、統一感のあるおしゃれな寝室づくりができます。
壁紙を選んだあとに、もともと使用していた家具や寝具を持ち込むと統一感がなくなるかもしれません。
色には周囲の影響を受けて単体で見たときと違う見え方をする対比効果があります。
室内にはさまざまな色が存在するため、お互いの影響を受け合って壁紙を選んだときと違う印象になるからです。
床や建具、家具などの色を決めてから壁紙の色を選ぶと、統一感のあるおしゃれな寝室にできますよ。
機能性壁紙を効果的に使用して快適な寝室をつくろう

どの壁紙を選べばいいかわかりません。
壁紙は健康面や衛生面に配慮した高機能タイプも人気があり、寝室には吸放湿性機能や抗アレルゲン機能・消臭機能がおすすめです。
例えば寝室は吸放湿性機能を持つ壁紙なら湿気が多いときは吸収し、湿気が少ないときは放出するので快適に過ごせます。
また汗や臭いのこもりやすい寝室は消臭機能をもつ壁紙にすると臭いが軽減できるのは嬉しいですね♪
寝具のダニやホコリ、外からの花粉などのアレルギーが気になるので、抗アレルゲン機能の壁紙もいいですね。
機能性壁紙の一覧を表にしました。
機能性壁紙 | 特徴 |
---|---|
吸放湿性機能 | 湿度の調整 |
消臭機能 | 消臭効果がある |
抗アレルゲン機能 | 抗アレルギー効果がある |
汚れ防止機能 | 汚れにくくそうじしやすい |
耐久性機能 | キズや衝撃に強い |
蓄光機能 | 暗くすると光る |
子どもやペットがいるご家庭は傷がつきにくい壁紙にしておくと、おもちゃや爪で引っかけられても傷がつきにくいので良いですよ。
私も子どもがおもちゃの車で壁に追突し壁紙が傷ついているので、機能性壁紙にすれば良かったと後悔しています。

壁紙で迷ったら機能で選ぶのも方法ですね。
本当に傷がつきにくいか、汚れてもすぐ落ちるかはサンプルをもらって試すと安心ですよ♪
雑誌やカタログの好きなイメージに近づけると満足♪
色見本だけではなく壁紙を使用した部屋の写真を見て、自分の好みを見つけたらそれに近づけるようにすると選びやすいです。
今はカタログや雑誌だけでなく、インスタグラムやピンタレストなどのSNSですてきな画像がいっぱいありますよね。
例えば「こんな寝室が好き!」と思ったらその画像を保存して、それをもとに壁紙を選ぶとイメージしやすいです。
あなたのイメージがあればプロも具体的なアドバイスができますし、コミュニケーションも取りやすいため満足のいく寝室にできますよ♪
壁紙の小さなサンプルを眺めるより、部屋でどのように使われているのかを画像で見るとイメージが具体的になり自分の好きな傾向分かります。

たくさん写真を見ると自然と色を選ぶコツもつかめそうですね。
寝室の壁紙は色を選ぶポイントをおさえれば失敗しない

寝室は1日の疲れを癒やす大切な場所なので、心身ともにリラックスしてぐっすり眠れるような壁紙を選びましょう。

目を閉じて寝るだけだから壁紙は好きな色で選びたいです。
好きな色でもいいのですが興奮作用のある赤色や不安になる黒色を使うと、睡眠を妨げてしまうかもしれません。
また起きているときは気に入った壁紙でも寝るときに見るとしっくりこない場合があるので、昼間の見ためだけではなく夜寝る時のイメージも大切ですよ。
私たちは寝室で1日の約1/3を過ごして疲れを癒やすので、寝室に向く色を選んで気持ちよくぐっすり寝たいですね♪
色の調和がとれた寝室をつくるためには配色比率が重要
壁紙の色はベースカラー70%メインカラー25%アクセントカラー5%の比率を意識して決めると、色の調和がとれて失敗しません。
部屋の内装で比率を見ると以下の通りです。
色の分類 | 内装 | 配色比率 |
---|---|---|
ベースカラー | ・壁紙 ・床 ・天井 | 70% |
メインカラー | ・家具 ・寝具 ・建具 ・カーテン | 25% |
アクセントカラー | ・アクセントクロス ・クッション ・絵画 | 5% |
壁紙やアクセントクロスだけで色を決めず、家具や床なども含めて一つの部屋の調和がとれるので、配色比率を意識して選びましょう。
また同じ色でも見え方が違う面積効果や対比効果も大切ですね。
良質な睡眠をとるために寝室はアースカラーがおすすめ
寝室には、興奮したり活発になったりしている体の機能を落ち着かせるのに効果的な青・緑・茶色がおすすめで、これは鎮静色といわれています。
これらの色は自然界でよく見る色なので、深層心理で人が落ち着く色と言われています。
- 青色:集中力やリラックス効果、睡眠を促す効果
- 茶色:安定した印象、緊張をほぐす、温もりを感じる効果
- 緑色:心身の癒やし効果、疲れ目を癒やす、鎮静作用、リラックス効果
- 白色:清潔感、爽やかな印象
寝室の壁紙の色に迷って決められない場合、アースカラーや白色を選ぶと失敗しにくいので安心ですよ♪
私の寝室の壁紙は木目調で柄を選んだのですが、確かにどっしりとした落ち着きのある色で寝室に向いていると思います。
興奮作用や不安な気持ちになる色は寝室には向かない
赤や黒、黄色などの興奮作用のある色は、就寝前に見ると気持ちが高ぶり入眠を妨げるので寝室には不向きな色です。
- 赤:活動的になる
- 紫:興奮する
- 黄:楽しい気持ちになる
- 黒:不安になる
寝室には向かない色でも他の部屋の壁紙に使うことができますし、黄色は風水では寝室に使用するのも良いとされています。
色は思った以上に私たちの心身に影響するので、期待する効果や部屋の目的に合った色を選べば失敗する確率もぐんと減りますよ♪
風水で良い色を寝室に取り入れて運気もアップ♪
寝室の色選びに迷ったら風水で良いとされる色を取り入れると、快適に眠れて運気もアップするのでおすすめです。
寝室は風水の影響を受けやすいスポットの一つです。
- 寝室
- 玄関
- キッチン
多くの時間を過ごす場所で、大きな範囲を占める寝室の壁紙は風水の気を整えるのには最適ですね。
風水で良い寝室の壁紙の色は以下の通りです。
- 白色:清浄の色、安眠
- 緑色:健康運、仕事運
- 青色:ストレス解消
- 黄色:運が豊かに
このなかで最も良いのは緑色です。
これらははっきりとした色でなくても、白ベースにうっすらこの4色が入っていれば良いですよ。
また風水では自然界の存在はすべて木・火・土・金・水の5要素に分類されるという考え方があり、方位も五行に分類されているため方角の色を取り入れるのがベストです。
寝室の方角 | 特徴 | 色 | おすすめポイント |
---|---|---|---|
北 | 冷えやすい | ・ピンク ・グレー | 暖かみのある色が良い |
北東 | 鬼門 | ・白色 ・ピンク | 明るい色が良い |
東 | 茶色や緑色と相性が良い | ・青色 | 暖色系は不向き |
南東 | 木材と相性が良い | ・緑色 ・オレンジ色 ・ベージュ | 部屋の香りにこだわると良い |
南 | 気分が高揚しやすい | ・緑色 ・白色 ・ベージュ | 落ち着いた色が良い |
南西 | 年配者の寝室に向く | ・ベージュ ・黄色 ・ラベンダー | 自分をランクアップできる場所 |
西 | お金や資産を育てる | ・黄色 ・茶色 ・白色 | 金運効果や安定運を持つ色が良い |
北西 | 飛躍を示す | ・アイボリー ・ベージュ ・茶色 | 高級感あふれる演出が良い |
私は壁紙選びを風水で考えませんでしたが、事前に知っていれば選択肢の一つになったかもしれないと思うと残念です。
もし壁紙の色に迷ったら風水で良い色を取り入れて運気アップも良いですね♪
寝室の壁紙はアクセントクロスでおしゃれにできる

アクセントクロスは安い費用でおしゃれな空間にできるアイテムで、寝室にも取り入れられます。

アクセントクロスとは部屋の印象にアクセントを加えるような色や柄の壁紙クロスです。
寝る部屋だからどんな壁紙でもいいのではなく、プライベートな空間だからこそおしゃれな寝室にしたいですよね。
部屋の印象をがらっと変えられるアクセントクロスはおしゃれにもなりますが、使い方を間違えると安っぽくなるので注意が必要です。
アクセントクロスの上手な取り入れ方を説明しますね。
アクセントクロスを使っておしゃれな寝室をつくろう
アクセントクロスはベッド頭側の壁一面に取り入れると睡眠の妨げにならず、おしゃれな印象になります。
寝室に入ってすぐアクセントクロスが目に入り、大型家具のベッドがおしゃれに引き立つ効果も期待できるのでおすすめですよ♪
またベッドの頭側の壁にすれば寝るときに、アクセントクロスが視界に入らず睡眠に影響しません。
派手な色や柄のあるアクセントクロスは視覚による刺激が強く、常に見える位置にあれば慣れてしまい飽きます。
この写真は私の寝室ですがベッド頭元に窓があるため、壁側面でなければアクセントクロスを取り入れられませんでした。

落ち着いた木目調のアクセントクロスは、6年以上たちますが飽きずに今でもお気に入りです。
印象の強い色や柄はおしゃれですが、年月がたつと「時代遅れ」で飽きやすくなるためどの時代でも使われる色を選ぶのがいいですよ♪
柄や光沢のあるアクセントクロスは寝室には不向き
柄や光沢のあるアクセントクロスは視覚的な刺激が強く、脳が興奮し心地よい眠りにつけないので寝室には向きません。
光沢のある壁紙は照明を反射してまぶしく感じ、境界線がはっきりしたカラフルな壁紙は部屋を暗くした後も目の奥に焼きついて眠りを妨げます。
木目柄を天井に使うと木の節が人の視線のように見えて、眼がさえるというケースもあるので控えた方がいいですよ。
柄のアクセントクロスは控えめなものならベッド頭元に、光沢のあるタイプは他の部屋に取り入れるのがおすすめです。
まとめ

- 寝室の壁紙で失敗しないためには、どんな寝室にしたいのかイメージを持ちそれに近づくように色やアクセントを取り入れることが大切
- 壁紙のサンプルを取り寄せたり、展示場に足を運んだりして大きい実物をみると仕上がりとのギャップを小さくできる。
- 壁紙は健康面や衛生面に配慮した高機能タイプも人気があり、寝室には吸放湿性機能や抗アレルゲン機能・消臭機能がおすすめ
- 寝室は1日の疲れを癒やす大切な場所なので興奮作用のある色は選ばず、心身ともにリラックスしてぐっすり眠れるような壁紙を選ぶと失敗しない
- 壁紙の色はベースカラー70%メインカラー25%アクセントカラー5%の比率を意識して決めると、バランスの良い寝室になる
- 寝室は鎮静色といって興奮した気持ちや活発になっている体の機能を、落ち着かせてくれる青・緑・茶色が向いている
- 寝室の色選びに迷ったら風水で良いとされる色を取り入れると、快適に眠れて運気もアップするのでおすすめ
- 壁紙の色やアクセントクロスの刺激が強いと視覚が慣れて飽きたり、入眠を妨げたりするためベッド頭側の壁一面に取り入れると良い
寝室は一日の疲れを癒やして翌日また元気に過ごすための大事な場所なので、壁紙の選び方やアクセントクロスの取り入れ方で失敗したくないですよね。
たくさんのサンプルの中から寝室に合う壁紙を見つけるのは大変かもしれませんが、今回ご紹介した壁紙選びのコツを参考にお気に入りの寝室を作りましょう♪
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